20秒間で切り捨てられないサイトになるために
こんにちは、グラスルーツのオノです。
今月は、ターゲットについて、焦らず急がず考えてきました。今日は、簡単にそのまとめをして、次に行っちゃいましょう。
前回は、プロダクトアウト(ユーザニーズより作る側の先見性で製品をつくる)の発想も時には大切では?という問題提起をさせていただきました。プロダクトアウトで製品やサービスがつくられている場合、ユーザを惹き付ける製品/サービスの斬新さや個性は極めて明快な場合が多い気がします。
ところが、マーケットイン(ユーザの声に耳を傾けることを第一にサービスや製品をつくっている)の場合は受け身のせいか、どうしても個性がうもれがちになってしまいます。しかし、それでも個性がないなんてありえません。なのに、個性表現が下手で損をすることはあります。人だってそうですよね
ところが、ユーザというのは気が短い。「不器用ですから…」なんていう言い訳ではなかなか許してくれないのです。あなたのサイトは何を扱っていて、何が得意で、どんな個性なのか、一刻も早く知りたいのです。ユーザ側に立ってみるとよくわかります。
たとえば、あなたが何かを探していて、あるいは何かに困っていて、ネットを彷徨っていたとします。しかも、いつも行くサイトで、それが解決できそうにありません。そんな時のご自分を振り返ってみて、次の質問に答えを出してみてください。
Q1)あなたは、検索エンジンによる検索結果のリンクをたどるとき、
いったい何分(あるいは何秒)そのサイトを閲覧しますか?
Q2)その数分、数秒の間に、あなたは何をチェックしていますか?
そんな短い時間で、いったい何をチェックしているのか?人間の能力は不思議です。
あえて言うまでもありませんが、それを一言で言うと「求めているものが、ありそうか、なさそうか」だと思います。ところが、くせ者は、ここで言う「求めているもの」です。それは、求めているモノや情報それ自体の場合もあれば、自分が好きな空気感の場合もあります。
ワタシ自身を振り返った場合、個人的に初めて訪れたサイトで2?3分も滞在することは稀です。せいぜい1分程度だと思います。場合によっては、20秒以内です。その間に、扱っている商品/サービスがありそうかという情報の中身自体と醸し出している空気感をチェックしています。(実際は、無意識ですが)。なので、ちょっと他人事のように書くと、わずか20秒程度でそれを見極める人間の能力は大したものです。
体感時間にしてわずか20秒間が勝負です。あなたのサイトは、この20秒間の勝負で勝てていますか?
【今日の問いかけ】
あなたのサイトに訪れた人にとって、あなたのサイトは何のサイトか、一目でわかりますか?
理屈ではない感覚の部分で、受け入れてもらいたい層に受け入れられる自信がありますか?