果たして、ユーザはそれを知らないか?
こんにちは、オノです。
本日も、またまたターゲット研究の話が続きます。
検索ワードを分析すると、ユーザの知識レベルをも推測することができます。
たとえば、他メーカーの製品に組み合わせて使う製品を売っていたとします。iPodをカーステレオで聴くための「FMトランスミッター」などはそのわかりやすい例です。関係ありませんが、私も使っています。
さて、この場合、「iPod」「カーステレオ」で検索したユーザと「iPod」「FMトランスミッター」で検索して来たユーザとでは、明らかに知識が異なっているわけです。
前者は、車の中でiPodを聴きたいというのがあり、それを実現する製品はないのだろうか、と考えているユーザ。後者は、既にそういった製品があるということを知っているユーザです。後者の場合は、それがまず自分が持っているiPodとクルマに対応したFMトランスミッターであるかどうかを確認し、次に他メーカーと比較して、どっちが良さそうかを考える、
の順番で意識が働きます。
一方で、FMトランスミッターについて知らないユーザは、しくみも含めて納得することが先決。果たして、それで自分の問題を解決できる製品なのかどうかをまず知りたいはずです。
ところが、多くのサイトを見ていると、ユーザは知らないという前提で必要性を説き、しくみを詳しく説明するあまり、類似の他社製品よりもどこが優れているのかがなかなかわからなかったりします。反対に基本のしくみもわからないのに、いきなり設定方法を説明しているなど、かゆい所が、ますますかゆくなるような場合も少なくありません。
異なる知識レベルの人たちのそれぞれ意識の流れを想像し、知りたいことがすぐにわかるような情報提供を行いたいものですね。
【今日の問いかけ】
ターゲットユーザの知識レベルを分類し、意識の流れに合わせたサイトづくりを行っていますか?