ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

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ダイバーシティの本質は「みんな同じをやめる」ということ

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ゴールデンウィーク、みなさんはどうお過ごしでしたか?
私は、29日から7日までの9日間に、家飲みが4回あり.......
かなりアルコール度の高い休暇になりました(笑
せっかく減量してきたのに、1.5kgぐらい太った気がします(息


ほかにも、気になっていたキッチンの油汚れを落としたり、
両親と外食したり、
PLANプログラムで支援しているケニアの女の子に手紙を書いたり、
映画を見たり、、、とゆっくりしました。


さて、、、2週間ぶりのブログです。
だからこそ何を書こうかなと思ったのですが、
やっぱり連休の間に感じた話題について書こうかな。
それは、ちょっとマジメに言うと「多様性」についてです。


ゴールデンウィーク中に「TOKYO RAINBOW PRIDE(東京レインボープライド)」が開催されました。
これは、主催者のホームページによると、
「性的指向や性自認(SOGI=Sexual Orientation, Gender Identity)の
いかんにかかわらず、差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく、
各個人が幸せを追求していくことができる社会の実現を目指すイベント」です。
因みにレインボーカラーは多様性を表すLGBTのシンボリックカラーです。
さらにおさらいしておくと、LGBTというのは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、
バイセクシャル(B)、トランスジェンダー(T)などセクシュアリティのことです。
イベントの詳細について、私はそれほど詳しく知っているとは言えませんが、
昨日7日にはパレードが行われました。
私の知り合いの中にもパレードに参加している人たちがいます。
が、世間的にはどのくらいの人がそのイベントを知っているのでしょうか...?


でも、企業にいて、インターナルコミュニケーションや
HRやCSRに関わっている皆さんは、
その状況についてしっかりキャッチアップしておく必要がありますよね。
さらに、経営者はなおさらそこにアンテナを張っておかないと、
時代錯誤な経営になりかねません。


なぜなら、LGBTは特殊な人たちではない.....
これが世界的な認識になっているからです。
電通の調査結果(2015)によるとLGBTの人の割合は7.6%。
左利き、AB型の人と同じくらいの割合だそうです。
GWに我が家に来ていた友人の一人は高校教員ですが、
高校でもトランスジェンダーの生徒の対応で
(たとえばトイレをどうするかなどについて)議論が行われているそうです。
「今まで表に出ていなかったものが、表に出ているだけだ」と彼女は言います。
G7諸国のなかで同性婚、同性パートナーシップに関する法律を制定していないのは、
日本だけ。この遅れ、情報不足→認識不足→関心不足→政治の遅れなんでしょうね。


でも、キャッチアップして先行している企業もあります。
「TOKYO RAINBOW PRIDE(東京レインボープライド)」では、
そうそうたる大手企業が協賛し参加しています。
http://tokyorainbowpride.com
YAHOO!、NTT、アクセンチュア
ソニー、東急電鉄、ビームス
丸井、ジョンソン&ジョンソン、mixi
JT、GAP、LUSH.....他


また、配偶者がいる場合の制度を、
同性のパートナーがいる社員にも拡充した例も、
ゴールドマンサックス、日本IBM、日本マイクロソフト、
第一生命、ソニー、パナソニック、損保ジャパン日本興亜などで見られます。


こうした企業に対し、
特に若い消費者は「進んでいる」と見ますよね。
企業の方も、「遅れていると思われて、採用活動や販売に影響が出ては困る」
という計算もあるでしょうし、
経営の意思として、社員向けメッセージに使っている場合もあることでしょう。


さて、、、
私がここでお伝えしたいことは、LGBTを認めることも大切。
でも、それ以上に重要なのは、
「ダイバーシティ」は誰にとっても関係あるということです。


最近は「ダイバーシティ」という言葉が独り歩きしていますが、
本来は「Diversity & Inclusion」といって、「多様性の受容」を意味します。
「多様性の受容」という発想の中には、当然LGBTも含まれてきますが、
そもそも一人一人の人間は違う人間であり、
それを俯瞰してみたら「なんと、まぁ多様なことか、、、」と。
だからこそ、そこに目を向けてリスペクトし合い、
違いを超えて何かを生み出すことに価値があり、豊かさがある......
そんな考え方が「ダイバーシティ」の本質ではないでしょうか。
と同時に、企業が「ダイバーシティ」を語る場合は
それがグローバル戦略上不可欠だという視点があるのも当然です。
だから、逆にそれが、「会社が言っているだけ」と
思ってしまう状況を生み出している場合もあるかもしれません。


でも、実際には誰にとっても関係があります。
たとえば「多様性」の反対の概念にはどのようなものがあるでしょうか?
「同質性」「均質性」「画一性」という言葉もありますね。
他にも、「和」「集団行動」「あうんの呼吸」等も対極にある言葉かもしれません。
日本社会にある「人と同じように」「人との和を乱さないように」と
対極にある概念が「多様性の受容」です。


私は、「人と同じように」「人との和を乱さないように」という考え方が、
私たちを縛り、人の顔色を伺って、意見を言わない社会をつくっていると思うので、
むしろ人の和を乱すことを恐れずに、
自分の意見や気持ちを出せる人が大勢いる社会になってほしいです。
そして、そうでありながらも、お互いが相手を論破しようとするのではなく、
相互にalignmentを取ろうとするような社会になってほしいです。
それが実現できたとき、なんと自由で豊かな社会であることか!


抑圧から人を解放する、そんなダイバーシティが進んでほしいものです。


さて、今週は新緑を味わいながら、グリーンな気持ちでいきたいですね!
素敵な1週間をお過ごしください。

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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