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フレンドリーである/ないの違いとは?

171113_tamcoc.jpg11月の3日から6日間ほど一人でベトナム/ハノイを旅行してきました。
一人旅の面白さを語れるほど、私は一人旅に慣れているわけではありません。
ですが、急にスケジュールが見通せて、行けそうだと思う時、
パッと行くことを決めるので、結局一人で行くしかないことがあります。

で、一人旅だからこそ得られるインプットというのがやっぱりある。
今日は、今回の旅行で得たたくさんのインプットの中から、
一つを拾い上げて紹介しますね。

それは、「フレンドリー」であることについてです。


ハノイは面白い街でしたが、信号もない中、
車とバイクが激しく行き交う道を体を張って横断するのに疲れてしまい、
現地滞在の正味4日のうち、2日は自然を求めて日帰りで遠出をしました。
具体的には、ガイドさん付きの現地ツアーに参加するという形でです。
1日はハロン湾へ、もう1日はホアルー&タムコックへ。
いずれも世界遺産です。


タムコックのツアーは現地ホテルで申し込んだためなのか、日本人の参加は私だけ。
20数名の参加者のほとんどは欧米から来ている人たちでした。
フランス人、カナダ人、オーストラリア人、スウェーデン人、etc.
男女2人組もいれば、男性3人組もいるし、
女性3人組もいれば、夫婦とその友達の3人組もいました。
もちろん一人旅の人たちも。

バスで移動し、古都ホアルー観光や、
ツアーにありがちなお土産屋さんでの休憩、
最後のタムコック観光を通じて、20数名が少しづつ打ち解けあっていくのですが、
その時にフレンドリーな人とそうでない人がいることに気づきます

しかし、一見フレンドリーでないように見える人
(言い換えると自分からは話そうとしない人)も、
話しかけられれば、話すんですよね。
人間観察的にいうと、まずこの感じが面白い。

私自身は一人だったので、心理的な孤立感を恐れていたからでしょうか、
どちらかというと自分から話しかけた方だと思います。
恥ずかしいほどのブロークンな英語で(笑泣)


そんな中、私に最も大きな刺激を与えてくれた人物は、
インドネシア/バリ島から一人で来ていた28歳の女性です。
彼女はいろいろな人にどんどん話しかけていき、
二人だけの世界にドップリ浸かっているように見えたカップルさえ
彼女が話しかけると、楽しそうに会話に参加していました。

敢えて表現を選ばずにいうなら、
日本ではきっとこれを「オバチャン力」というのかもしれません。
相手がどう思うかなんて、彼女は気にせず、
自分が思うままにどんどん話す。。。
でも、美しくチャーミングなバリニーズがこれをやっていると、
「オバチャン」どころか、
「素晴らしくフレンドリーな人」と表現したくなります。
私は、彼女のフレンドリーさに感化され、見習いたいと思いました。


さて、ツアーから戻ってハノイで一人で夕飯を食べていたら、
隣のテーブルの人たちから突然話しかけられました。
マレーシアからの旅行者で、きれいな英語を話す4人家族でした。
一言、二言話した後、言われた一言がショックでした。
「日本人は話したがらないからね...」と。
言葉の裏側で「あなたは違うね」と言われたと感じたので、
「いや、私だって英語で話すのは得意じゃないですよ」と言ったら、
「それは問題じゃないよ」と言い返され、これまた別の意味でガ~ン。

どうやら私は「フレンドリー」な方に分類されている!?
私なんて、あのバリニーズに比べたら、遠く及ばないのに。
とても低い次元で、なのに褒められている。。。
複雑な心境になりました。


彼らと別れてから湧いてきた疑問、
それは、なぜ「日本人は話したがらない」と彼らは思ったのか、です。
ある時、日本人に話しかけたのに、そっけない対応をされたという経験があるのか?
そもそも「話しかけないでくれ」というオーラを日本人が発していると感じるのか?

私の頭をよぎったのは、オリンピックのプレゼンです。
あれだけ「お・も・て・な・し」をアピールしちゃっているのに、
なんかこれヤバクない?と思いました。
「話したがらない日本人」であることは
「おもてなしする日本人」であることと矛盾している。
国際的にはそう映ると思いました。
日本人としては、それとこれは別なんだよと弁明したいけど、
多分、それは通用しない。。。


結局「フレンドリー」の本質って何なのでしょうか?

当社の社員に、やたら外国人に話しかけられやすいY君がいます。
私は、「フレンドリー」についてある仮説を持って、彼に聞きました。
「Y君は、外国人に微笑まれたら、微笑みを返すんじゃない?」と。
彼の答えは「イエス」でした。

私の感覚でのフレンドリーの基本は、
・まず目を合わせることを厭わないこと、
・そして目が合ったなら、微笑みを送ること、
...ではないかなと思っています。
私はベトナムで無意識のうちにそれをやっていたので、
あのマレーシア人の家族にフレンドリーだと思われたのだと思います。


実は、目を合わせたり、微笑みを送るというのは、
社内でも大切なことですよね。
ですが、これ、私も含めて意外にやれていないのではないでしょうか。

で、これを社内から始めようとすると、むしろやりにくい面もあったり(笑
トレーニング的な意味での私のオススメは、
コンビニで買い物をする時に意識を持つことです。

店員さんとちゃんと目を合わせて、目が合ったなら微笑みを送ること。
そして、「ありがとう」とちゃんと言うこと。
店員さんも目を合わせる人が意外に少ないということに気づくかもしれません。
相手が目を合わせてくれないその時に感じる「フレンドリーでない感じ」を
しっかり感じると、「フレンドリー」の意味をより強く感じ取ることができる思います。
私は、これを意識的にやっています。
そして、本当は、名札を見て名前を覚え、「ありがとう、○○さん」と言いたい。
でも、やっぱり気恥ずかしくて、いまだにできていません。
よし、明日こそ、いや今日こそやってみます!

さて、、、
あなたのフレンドリー度は何点ぐらいですか?
私のフレンドリー度を10点満点で表すと、
多分6点ぐらいですね。
あのバリニーズが私の中での10点モデルです。
楽観的な私は、これ、自分の伸びしろだと思うことにします!

11月ももう後半。
どうぞ今週が素敵な1週間でありますように!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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