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車イスを押しながら考えた、暮らしやすい社会とは?

こんにちは。

週末の日曜日、嫌がる父を引っ張りだして、「補聴器」を買いに行きました。
嫌がった理由の一つは、座骨神経痛だからです。家の中では歩けても、十分に外を歩き回ることができないのです。

往復はもちろん車での移動を前提にしましたが、駐車場からお店までの移動をどうすればいいか…。行き先は二子玉川だったのですが、ネットで調べたところ、玉川高島屋SCで車イスを貸してもらえることがわかりました。電話一本で、車イスとパーキングスペースを確保してくれ、しかもレンタルは無料。素晴らしいサービスです。
スロープはもちろん、車イスとベビーカー優先のエレベータがあるなど、やさしさのあるショッピングセンターだと感じました。強いて難を言えば、観音開きのドアは車イスにはやさしくないということでしょうか(お借りしておきながら、こんなことを言ってすみません)。でも、通りがかりの方たちが、気安く手を貸してくれたのは、うれしい体験でした。

その補聴器専門店は、玉川高島屋SCから徒歩30秒の距離にあるのですが、館内ではありません。建物から道路に出て、横断歩道を渡り、エレベーターで3階へ。わずかな距離なのですが、段差の多さにびっくりしました。
道路には、歩道と車道の段差を減らすような工夫が見られるのですが、実際それが機能しているかというと、まったく機能していません。父は、短い距離なら立って歩けるので、結局は車イスを下りて歩いてもらいましたが、下りることができない人にとってはどれだけ大変なことか…。もっとがんばれ、世田谷区!
段差もさることながら、歩道の幅も気になりました。狭い歩道を車イスで進むと、後ろの人が私たちを追い抜けず困るだろうなと感じたからです。
さて、肝心の補聴器。ネットで調べてみると、高性能な補聴器は圧倒的にヨーロッパのブランドが強いようです。シーメンス(ドイツ)、ワイデックス(デンマーク)、GNリサウンド(デンマーク)、オーティコン(デンマーク)、スターキー(アメリカ)、フォナック(スイス)。デンマークメーカーが3社と、さすが北欧は強いですね。日本メーカーでは、パナソニック、オムロン、リオンなどがあるようですが、自社の純正パーツ率が低いという印象です(実態はわかりませんが)。高齢社会の日本にとって、「デジタル補聴器」の分野は成長市場に見えるのに、高度な技術を日本メーカーが後発で追いかけても追いつかないということなのでしょうか。ちょっと残念です。

父は私に説き伏せられ、シーメンスの45万円の補聴器を買いました。価格はチャネル数に比例しているらしく、価格が高いものはノイズが少なく、低いものはノイズが多くなります。ワタシが高いなぁと思いながらも、45万円の補聴器を父に勧めたのは、父がまったく違和感がないと言ったからです。ノイズが多いと不快になって、結局、使わなくなり、それでは意味がない、と。使わなくなってしまったなら、どんなに値段が安くても、それは高い買い物。反対に四六時中使えるなら納得できると説き伏せました。

それにしても、この価格、高いとは聞いていたので、驚きはしませんでしたが、パソコンやオーディオの価格と比較しても高すぎる気がします。売り手市場だからでしょうか。かつて20万円以上したパソコンが(私が最初にMacを買った時は50万円ぐらいだった気がします)、今や数万円で買えるように、利用者が増えたら、もう少し安くなるのでしょうか。
私もいつか補聴器が必要な歳になるのですから、10分の1ぐらいの値段で、快適な補聴器が買えるような世の中になってほしいと思いました。

…と、まあ、そんな感じの週末でした。やってみないとわからないことは、結構あるものですね。ググってわかったような気になりがちな時代だからこそ、体験上知ったことに価値があるような気がしました。


最後に、玉川髙島屋SC様、どうもありがとうございました! さすがに何も買わないのは申し訳ないと思い、夕飯を買って帰りましたよ〜(笑)

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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