視点を変えてみると

先日、スーパーの青果コーナーで、
思わず足が止まりました。
そこには、形が歪んでいたり、
表面に少し傷があったりする
野菜や果物が並んでいたのですが、
POPにこう書かれていました。
「わんぱく野菜」「わんぱく果物」
すごくいいネーミングだと思い、
なんだかうれしくなりました。
傷がついた野菜や果物は、
「規格外」「訳あり」
と呼ばれることが多いですよね。
これまであまり気にしていませんでしたが、
あらためて考えてみると、
これらのネーミングで呼ばれた商品は
ちょっとかわいそうな品物に見えます。
しかも、通常、商品棚から外され、
別のワゴンに並べられているので、
「あなたたちは仲間ではありません」的な
扱いを受けているようにも見え、
さらにネガティブな印象を受けます。
しかし、「わんぱく野菜」「わんぱく果物」
という名前になったとたん、そう見えない。
見た目は変わらないのに、
太陽の下でのびのびと、自由に、
元気に育った、むしろ魅力的な品物に見えるから
不思議です。
私は「わんぱくという言葉を採用した人、
天才だ!」とつぶやきながら、
「わんぱくデコポン」
と書かれた、ちょっと皮が黒ずんでいる
デコポンを手にとってレジに向かいました。
こうして、あるものを別の視点から見て、
枠組みを捉え直すことを、
リフレーミングと言いますよね。
もともとは「心理療法」や
「コミュニケーション心理学」の分野で
使われていましたが、教育現場やビジネスの
商品開発における発想の転換としても
使われることが多い用語です。
たとえば、容量が少なく、
価格が高いアイスクリーム。
そのままだと「高い」と言われてしまいますが、
「ご褒美サイズ」というフレーズをつけるだけで、
「ご褒美ならこのくらい高級な方がいい」
という消費者の納得感を得ることができます。
また、子ども向けの、甘さが強すぎる
チョコレートバーを
「エネルギーバー」というフレーズで売り出し、
大人からの人気を得た例もあります。
枠組み、紹介のフレーズを変えると、
対象者の見方も大きく変わるのが
おもしろいですよね。
「これはウケていない」「使い道がない」
とあきらめる前に、
リフレーミングで視点を変えてみると、
新たな魅力に気づくかもしれません。
みなさんの周りにある新たな価値、
見つけてみてください。
ゴールデンウィークが終わりました。
なんだか暑くなってきましたね。
体調に気をつけてまいりましょう。
