ホッキョクグマの子どもを見ながら 「成長」を考えてみた
今日は、ちょっと難しいことをやらないと
やっぱり成長しないよなあと思った、
という話です。
先日、近くの動物園にホッキョクグマの
子どもをようやく見に行きました。
昨年の秋に動物園内で生まれ、
5月から一般公開していたのですが、
混まない曜日や時間帯をねらって
平日に行きたいと思っていたら
なかなか行けるタイミングがなく
こんなに遅くなってしまったのです。
やっと生の姿を見られた
ホッキョクグマくんは、さすがに
赤ちゃんではありませんでしたが、
まだまだ子ども。
見た目はもちろんかわいいですが、
なんといっても、やっていることが
かわいい。そして賢い。
子グマが何をやっていたかというと、
飼育エリアの水辺に浮かんでいる
おもちゃ(色とりどりのポリタンクや、
ボールと思われるもの)を咥えては
水から上がる。
→ 次に岩の隙間や木の上などに
おもちゃを隠す。
→その後、せっかく一生懸命隠した
おもちゃをまた取り出して、水に放る。
→そのおもちゃを追って、水に飛び込み、
おもちゃをとらえる。
これを繰り返していました。
かわいいので、ボーッと見ていましたが、
ふと、これは本能的に狩りの練習を
しているのかもしれない、と思いました。
ホッキョクグマは、狩りをする生き物です。
野生のホッキョクグマは氷上にいる
アザラシにそっと近づいて捕えたり、
呼吸のために水上に顔を出すアザラシを
捕獲して暮らしています。
調べてみると、動物園での
ホッキョクグマのおもちゃ遊びは、
「探す・隠す・つかまえる」といった
連続動作や集中力、運動能力など、
野生での狩猟に必要となる要素を
自然と体験できるものと考えられる、
とのこと。
狩りで必要となる
「タイミング・忍耐力・すばやさ」なども
遊びの中で強化されるということです。
遊び方を見ていてさらに感心したのは、
自ら難易度を上げているところ。
好奇心や本能でやっていることだとは
思いますが、手を伸ばして
ギリギリ届く木の枝の上に
おもちゃを乗せたりするのです。
案の定、すぐには取れないので、
どうするのかと思ったら、
別ルートから木の後ろに回り込んで、
取っていました。
頭がいいなあと思いながら見ていました。
そんな子グマの様子を見ながら、
思ったことは、
ちょっとレベルが上のことに
チャレンジしないと、
ずっとレベルアップしないよなあ、
ということ。
問題なくこなせるレベルのことは、
安心感を与えてはくれますが、
そこにとどまっていると成長が止まる。
少しレベルが上のことにトライすると、
最初はうまくいかないことも多いですが、
そのうちできるようになる。
その、ちょっと上のレベルのことを
するかしないかは、本人次第だなあ、と。
ただ、ホッキョクグマの愛らしさを
堪能しに行ったのに、
なんだか大きな気づきを得て
帰ってきたこの日。
最近、ミシンで縫いかけている
超簡単ゴムパンツに
ポケットをつけよう!(レベルアップ)
と思ったのでした。
毎日とんでもなく暑いですが、
水分をとって、体調に気をつけて
まいりましょう。