「好き」のパワー
今日は、なんだかんだ熱意と愛は強いなあ、
という話です。
小学生の時にお笑いトリオのロバートにはまり、
ライブに通い詰め、
会場ではコント内容を必死にメモし、
ロバート目的で東京の大学に進学し、
学園祭の実行委員になって
ロバートに出演依頼をしてライブを成功させ、
さらに卒業後テレビ局に就職して
ディレクターとしてロバート秋山の特別番組を
企画制作したという人がいます。
「うそ、そんなことあるの?」。
これが、この話を何かで知った時の私の感想。
「ロバートが大好き」という熱い思いを
こんなにも長く持ち続けられることも
びっくりなのですが、
途中から「ロバートと一緒に仕事がしたい」
なんて野望を持ち、それに向かって
実際に行動を起こし、本当にロバートの番組を
企画するまでになるなんて。
怖くなるくらいの実行力です。
そしてなんと彼、
ここまでの話を本にまとめました。
この本、自分がどんな人間で
いかにロバートのファンであり続けたか、
どうやって番組をつくるまでになったのか、
というエピソードが細かく書いてあるのですが、
行間から滲み出ているのは
いかに「ロバートがすばらしいか」でした。
推しへの愛ってこういうことなんだなと理解。
意外だったのは、
彼が優秀なビジネスパーソンであること。
しかも小・中学生の頃から。
ただ熱意で進んできたわけではなく、
その都度、自分の状況を俯瞰し、
どうすれば目的が達成できるのか、
冷静に考えているのです。
ロバートの布教は完全に熱意で、
一方で自分が人生をどう歩んでいくのかは客観視。
熱さと愛だけではテレビ局でロバートの番組を
企画制作することなんてできなかったでしょうが、
それでも原動力は間違いなくとんでもない熱さと愛。
その上に冷静さが乗っかっているから
こうなれたんだろうなあ。
ちなみに、ロバート側は
ライブ会場で必死にメモをとるメガネの少年を
「メモ少年」と呼び、成長を見守ってきたよう。
いよいよ自分たちの業界に近づいてきた
メモ少年(青年)の行動力は恐怖だったようですが、
進路について本気でアドバイスをしたみたいです。
全力で応援してくれるファンの成長を見守る。
こういう世界があるんですねえ。
「好きなことを仕事にするほうがいいか、
しないほうがいいか」
という議論があります。
社会人1,000人を対象にした調査
(ミライトーチ調べ)では
「好きなことを仕事にした方がいい」
と答えた人は全体の47%、
「しない方がいい」と答えた人は12%、
「どちらとも言えない」が41%でした。
また、「子どもの頃や学生の頃になりたかった
職業につけているか」の問いに、
「つけている」と答えたのは14%、
「目指している途中」が5%、
「過去についていたが今はついていない」が5%、
「つけていない」「特別なりたかった職業はない」
と回答した人はいずれも38%でした。
子どもの頃か・・・。
中学生のとき、英国のロックバンド
「デュランデュラン」の
ジョン・テイラーというベーシストに
ロッキン・オンでインタビューするには
どうすればいいか、と英語の先生に聞いて
困惑させたことを思い出しました(笑)。
その後、ほとんど思い出さなかったくらいなので、
あの時、一瞬だけ好きだったのだと思います。
飽きっぽいと熱が保てませんね・・・。
「好きなことを仕事にするほうがいいか、
しないほうがいいか」。
いろいろな考え方がありますが、
「好き」の力はやはり強いと私は思います。
集中力も努力も、やっぱり「好き」な人には
叶わない。
「好き」が生み出すパワーはとてつもなく大きい。
あらためてそう感じます。
そろそろ花粉の季節がやってきます。体調に気をつけてまいりましょう。