ディレクターの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーです

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『チームワーク・リーダー論』カテゴリの記事

 

「感無量です。うれしすぎます。
おそらく今、世界で一番幸せな
サッカー選手なんじゃないかなと思います」


1月1日、元旦の国立競技場。
天皇杯終了後のインタビューで、中村憲剛選手はそう語りました。


この日、天皇杯優勝に輝いたのは川崎フロンターレ。
悲願の優勝でした。
そして中村選手は、この試合をもって
18年間在籍したフロンターレに別れを告げ、現役を引退しました。


実は中村選手、この試合には出場しませんでした。
試合後半、ベンチ横で数人の選手と共に
ウォーミングアップを始めましたが、
最後まで交代の声がかかることはありませんでした。


試合終了が近づいてきて、
中村選手が起用されないことがわかったとき、
私は、中村選手に同情してしまいました。
現役生活最後の日が、天皇杯決勝という大舞台。
最後、数分でもいいからこのピッチに立ちたいだろうに、と。


でも、そんなことを思ったのは、
お正月気分でなんとなく試合を見ていた
私くらいだったのかもしれません。


試合後、中村選手はこう言いました。


「勝ちが全てです。
勝利が全てということは、4年前の決勝敗退で、痛いほど味わいました。
こうしてチームが優勝する様子をベンチから見ていて
本当に頼もしかったです。
18年間の最後に、中村史上最高の1年間をみんなのおかげで送れました。
本当にありがとうございます」


そうか、彼らはプロなのだなと改めて思いました。
監督はもちろん、チームの選手たちも、
スタッフも、チームのサポーターも、
彼らが目指したのは「勝利」、天皇杯「優勝」。
この日が中村選手現役最後の日だということは
もちろん全員がわかっていました。
その中で、中村選手を起用しないという監督の決断と「思い」。
これを全員が理解したのではないでしょうか。
その思いを胸に、一人ひとりがプロとして戦い、
チームを「勝利」に導いたのだなと思い、感動しました。


「思い」と言えば、
今年も数々のドラマを生んだ箱根駅伝でも、
印象に残ったエピソードがありました。


青山学院大学のキャプテン、神林選手。
箱根駅伝で競技人生を終えると決めていました。
しかし、大会直前に骨折が発覚しました。


昨年1年、コロナ禍で思うように練習ができず、
チーム全体が肉体的にも精神的にまいっていたときに、
チームを引っ張ったのは神林選手だったと、
原監督は語っていました。
このチームは神林のチーム。
だから、競技人生最後の日、なんとか箱根を走らせたい、と。


大会当日、神林選手は、9区の飯田選手に
水を渡す「給水係」として、30メートルほど、箱根を走りました。
往路で12位まで順位を下げていた青学は、
復路で優勝。総合4位まで順位を上げてゴールしました。
原監督や神林キャプテンの思いを胸に、
復路の選手が奇跡の走りを展開した結果でした。


ああ、いいですね、スポーツ。
1月は、箱根や高校サッカーなどの
スポーツ観戦をしながら、表舞台のドラマにはもちろん、
舞台裏の出来事にも思いを馳せて、
毎年、テレビの前で感動しています。


でも、よく考えると、スポーツだけではなく、
様々なことに、そこに至るまでの
ドラマや思いがあるはずですよね。
いつも当然のように利用しているサービスや商品、口にしている食品、
それらが私たちの手元に届くまでにも多くの人が
いろいろな思いを込めているのだと思いました。


2021年、今年は、より想像力を働かせながら、
感謝を忘れずに過ごそう。
そんなふうに思いました。

こねても、こねてもまとまらない。
おかしいと思いながら、無理やり焼いたら、返すときに、ボロボロに。
先日作ったハンバーグの話です。


そうです。卵の入れ忘れ。
溶いて用意しておいた卵、しっかりカウンターの上にありました。


ハンバーグにおける卵は、「つなぎ」と呼ばれます。


つなぎは、ひき肉や粉類などを混ぜ合わせる際、
材料に粘りを出し、
まとめやすくするために加えるもの。
(レタスクラブネットより)


この「つなぎ」、少量ですが、とても重要です。
お好み焼きに入れる、つなぎ役のの山芋なんて、
4枚分の材料だったら大さじ2~3程度。
「そのくらいの量なら、なくてもいいか」
なんて入れずに作ると、やはりかたい仕上がりに。
フワフワ、おいしく作るには、
つなぎが必要なのです。


先日、組織を料理に例えて
つなぎの大切さを伝えている記事を読みました。


異なる部署や人材を一つのチームにするとき、
そのままでは、バラバラでなかなかうまくいかないが、
うまくまとめる方法はある。
それがつなぎだという話。
そのつなぎが何か、考えなくては、という話でした。


なるほど。
この場合のつなぎは、新たな部署であったり、
新たな役割の人材であったり、なのかな。
もしかしたら、イベントなどもつなぎになるのかもしれませんね。


再び料理に戻りますが、
材料によって、何をつなぎに使うかが変わってきます。


たとえば、ハンバーグには卵やパン粉。
お好み焼きには山芋、しんじょには卵白など。


これは、組織でも同じなのかもしれません。
どんな人たちの集まりなのかによって、
新たな役割の「人」がつなぎになる場合もあれば、
「イベント」が効果的なつなぎになる場合もある。


さらに、もしかすると、
一度イベントでうまくいったからといって、
こういう人たちのつなぎは「イベント」と
決めてしまうのも違うのかもしれません。
なぜなら人も組織も変化するからです。


ハンバーグのつなぎに卵とパン粉ではなく、
山芋を入れてみる、とか、
もしくは、時にはつなぎを入れず、焼き方を工夫してみる。
そんな風に、組織にもアレンジが必要なのかもしれませんね。
いやあ、奥が深い。


さて、お腹がすいてきたので、
ハンバーグでも作りますか・・・
と冷蔵庫をのぞいたら、肝心のひき肉がない。

というわけで、今から買いに行ってきます!

お正月の箱根駅伝。


子どもの頃は、正直、何がおもしろいんだろうと思っていました。
毎年、何時間もテレビに向かい、ただ走る人たちを観ている両親は、
単に暇なのかと思っていました。


でも、今はわかります。
駅伝、ドラマですね。


ちょっと目を離すと、
だれかがスパートをかけて、後続の走者を大きく引き離したり、
いつの間にか順位が入れ替わったり。
そのあっという間のアクションが、次の走者に大きな影響を与えます。


そして何と言っても、襷を渡す、
という行為そのものがドラマです。


力を出し切って、倒れこみながら次の走者に襷を渡す選手もいれば、
時間切れで次の走者が出発してしまい、
襷を渡すことができない選手もいます。
今回も、あと数メートルという距離で、
次の選手に襷を渡せず、泣き崩れる選手がいました。
その悔しさを思うと、こちらも涙が出てきます。


さて、今年は原監督率いる青山学院大学が
王者を奪還しましたね。
いやー、すごいです。


原監督は、2004年に青学陸上部の
陸上競技部長距離ブロック監督に就任し、
5年後、33年ぶりに同校を箱根駅伝出場に導きました。
そしてそこから、大学三大駅伝3冠、
箱根駅伝4連覇を達成しましたが、
昨年は、優勝を逃してしまいました。


「青学、弱くなったな」
「テレビに出過ぎなんじゃないの?」
という声を聞きながらも、
監督は今までのスタイルを
変えなかったと雑誌のインタビューで語っています。

今までのスタイルとは、
監督が独裁的にやらないこと。
選手としっかりコミュニケーションをとって、
常に個々の選手の自己ベストの半歩先を一緒に目指すこと。
長期的には長距離陸上界を盛り上げること。
(だからテレビに出ているのだそうです。)


監督に言われたことだけやる人間は、
社会で通用しない、と監督は言います。
青学では、キーワードを与えて、あとは選手に考えさせるそうです。
そうすることで、
一人ひとりが考える力、突破力、計画力、分析力を
つけていくそうです。


私が、おもしろい取り組みだな、と思ったのは、
長年行っているという、
コミュニケーション力をつけるための1分間ショートスピーチ。
毎朝、一人の選手が全部員の前で、
1分間のショートスピーチをするそうです。
起承転結をつけて、最後は陸上競技に落とす、という決まり。
アイドルから入っても、ラグビーから入っても、
何でもいいそうです。


なかなか難しいことをするなあと思いました。
でも、これが得意になると、
ポイントを絞って話すことができるようになりますね。
文章を書くことを考えても、
いいトレーニングだなと思いました。


あ、でも、こうしたトレーニングは
社会人としてやっていくための力に
結びつくのかもしれませんが、
駅伝という競技にどう影響するのでしょうか。
一人で走るし、複数で走りながら
コミュニケーションをとるわけでもないし、、、。


なんて思ったのですが、こういうことなんですね。


選手一人ひとりが、まず自分自身を理解する必要がある。
なぜなら、理解しないと、
自分の強みも弱みもわからず、人間力も技術も伸ばしていけない。
自分自身のことは、
一人で考えていてもわからない。
自分のことを語ったり、
人の意見を聞くことでわかるようになっていく。
だから、コミュニケーションは必須なんです。


さらに、原監督によると、
駅伝は「心の襷リレー」なのだそうです。
心の絆がないチームは、往路で遅れをとったら、
復路で回復できないと監督は言います。


確かにそうだなと思いました。
黙々と自分のことだけ考えて走っていたら
あの本番の力は出ないと思います。
普段からコミュニケーションをとって、
全走者を信頼し、心もつなぐと思っているから、
限界を超える力で走ることができるんですね。


ああ、いいなあ、心の襷をつなぐなんて、、、
いいなあ、青春、、、


さ、私はそろそろ、
コミュニケーションでボールを運ぶスポーツ、
高校サッカー決勝を観ます!

ラグビーW杯準決勝、残念でした、、、
試合前、そして直後に選手たちが見せた涙、
そしてその後の笑顔、
いろいろな思いを感じて、じーんときました。


今回のW杯を通じて、ラグビーに全然詳しくない私も、
少しはプレーを理解できるようになりました。
でも、やはり目が行くのはプレー内容よりも、
あの激しいぶつかり合い。
防具一切なしで、あの勢いでぶつかるなんて、何度見ても信じられない。
「わ、痛い!今のは痛い!」
「今、骨折れたんじゃない?」
試合を見ながら、何度も口にしてしまいました。


それにしても、選手たちは、怖くないのでしょうか。
あんな大男たちが、前から突進してくる。
大男たちに全力で突っ込んでいく。
本能的に恐怖を感じてしまいそうです。


元ラグビー日本代表の平尾剛氏は、
初めてサモア代表チームと試合をしたとき、
相手選手の気迫に圧倒され、試合前から恐怖を感じたと、
著書『近くて遠いこの身体』で書いています。


このとき、平尾氏は試合開始15分で
肩を脱臼してベンチへ下がったそうですが、
それはたぶん本能的に恐怖を感じて、
ひるんでしまったからだと語っています。
そしてこの恐怖はその後も、完全に消えることはなかったといいます。


平尾氏の「恐怖」との向き合い方についての考えが変わったのは、
ニュージーランドの「オールブラックス」出身選手に
こう聞いたときだったそうです。


「プレーで恐怖は感じない。
その選手一人だけを見たら、怖いと思うかもしれないが、
タックルの技術とシステムとしてのディフェンスが確立されていたら、
チームで止められるからだ」。


個人対個人で見ると、恐怖は消えない。
でも、戦術をしっかり実行できるチームで挑んでいると思えば怖くない。
平尾氏はこのとき、彼らが自分の想像を遥かに超えたレベルで
ラグビーをしていたことを知り、驚いたのだそうです。


なるほど。
代表選手レベルでも当然恐怖を感じるけれど、
それを技術とシステムを確立した
集団の力でおさえ込んでいるんですね。
そのためには、とてつもない練習量をこなすことが必要。
今回の日本代表の選手たちが
「4年間、いろんなものを犠牲にして頑張ってきた」
という内容のコメントをしていましたが、
想像を絶する努力で、チームの力を築いたんですね。
「ONE TEAM」って、
そういうことでもあったんだ、と思いました。


そうか。考えてみたら、
『ワンピース』も『アベンジャーズ』も、
そういうことですね。
仲間たちを信じて、力を合わせるから恐怖に打ち勝っていけるんですよね。


さて、これをビジネスの現場に
置き換えてみたらどうだろうと考えてみました。
「恐怖」を感じるのはどんなときだろう。


思い当たったのが、「発言」する場です。
たとえば会議の場ですでに出ている意見とは
異なる意見を持っているとき。
こんなこと言ったら変だと思われないだろうか、
こんなこと言って会議の流れを止めてしまったら、
後で上司に何か言われるのではないか、と感じてしまう。
そこで抱いているのは
小さな「恐怖」なんじゃないかな、
と思いました。


このとき、自分一人だと思っていると、
なかなか発言できないのかもしれません。
でも、プロジェクトチームだったり、
課だったり、組織で発言していると思うことができれば、
恐怖は和らぐのではないでしょうか。


そう考えると、必要になってくるのは、
やはりコミュニケーション。
普段からしっかりコミュニケーションをとり、
関係を築くことが大切だと感じました。


あ、ラグビーのぶつかり合いからの連想が
こんなところまできちゃいました。

今週もすてきな1週間を。

学園祭シーズンです。


先週、高校で軽音部に入った
息子のライブを聴きに行ってきました。


本番の数日前、
ライブでは3つのバンドに出ると息子がボソッとつぶやきました。
「3つのバンドって何曲やるの?」と聞くと、
「7曲くらい? 知らね」との返事。


おいおい、知らんのかいな。
当日、一緒に行くのを楽しみにした次男も、
「お兄ちゃん、弾けるの?」と心配する始末。


まあ、反抗期という
長いトンネルに入っているので仕方ないか。
家にいるときはほとんど自室から出て来ず、
4月に買わされた、なかなかの値段の
ベースを弾いているんだか、いないんだか。


そんなわけで、
当日はおそるおそる聴きに行きました。


会場を見渡すと、
次に演奏するバンドがステージの近くに座っていました。
息子の姿もありました。
が、手にしていたのはドラムスティック。
ドラム?


なんと息子は最初の曲はドラムを叩き、
2曲目以降、ベースを演奏していました。
しかも、予想よりもいい。
これにはびっくり。
知らないところで、いろいろできるようになっていくんだなあ、
と思いました。


おそるおそる聴く必要がなくなったので、
その後、私たちはすっかりリラックス。
2つの会場で行われていたライブを
行ったり来たりしながら、結局、
朝から夕方まで音楽を堪能しました。
そして、楽しみながらも、あることに気づきました。


やっぱり、バンドも全体のバランスと、
強弱を含む演出が大事だな、と。


高校生の軽音部なので、レベルはバラバラでしたが、
うまい子たちが集まったバンドはすごい迫力。
何が違うかというと、ボーカルも含めた、
それぞれの楽器のインパクトです。
メリハリがあると言ったらいいのでしょうか。


たぶん、各楽器の演奏がうまかったことに
加え、アンプの調整など、
バンド全体の音のバランスコントロールもよかったのだと思います。
さらに、曲ごとの、楽器の際立たせ方も
上手だったように思いました。
何より、ステージ慣れしているようで、みんな堂々としている。
だから全体の印象がはっきりしていて、
強いパワーが届くように感じました。


保護者に配慮したのか、あるバンドは、
90年代初頭のアメリカのロックばかりを
演奏していましたが、
(次のフレーズのギター! 次、次)と
こちらが期待を膨らませたところで、
期待通りの音を、期待通りの強さでくれるので、
何度も叫びたくなりました(叫びませんでしたが 笑)。
聴かせどころがわかっているんだなあ。


ところで、先ほど、バンドも全体のバランスと、
強弱を含む演出が大事だな、と書いたのは、
この感じ、職場やスポーツのチームワークと
似ていると思ったからです。


ボーカルのような主役だけではなく、
それぞれの役割が際立つこと、
それもベストのタイミングで際立つこと。
そこも含め、全体のバランスコントロールが
うまくいくと、たとえばプロジェクトが
成功したり、試合に勝利したり、
するんだろうなと思いました。


なんてことをたまに思いながら、
息子たちの演奏を聴いていたので、
今思うと、音に合わない頷きを
していたかもしれません。
独特の間合いだな、と思われたかな。

「チームとすれば本意ではないですけど、勝ち上がる中での戦略。
こういう形も成長していく中での一つの選択だと思います」


こう語ったのは、現在ロシアで行われているサッカーW杯で、
2大会ぶりに日本代表のグループリーグ突破を決めた西野監督。


本意ではないとしたのは、
28日に行われたポーランドとの試合で、
試合時間10分を残しながら、攻めることをやめ、
パスを回し続けたことについてです。


当然、これにはスタジアムの観客も大ブーイング。
私もテレビの前で「!!」となりました。


西野監督は、同時間に別会場で進行していた
同グループのセネガルvsコロンビア戦で、
コロンビアがリードしたとことを確認。
別会場がこのままのスコアで終わり、
日本もこれ以上失点しなければ、
グループリーグを突破できると読み、賭けに出たのです。
そして試合は監督の読み通りに終了。
日本は決勝トーナメントに進出します。


次に進めたとはいえ、やはり私は、
パスを回し続けて時間稼ぎをするサッカーを観るのは苦痛でした。
「おーい! 一生懸命戦えー!」と、
小声で(深夜ですから)叫んでしまいました。
でも同時に、
「へぇ、そんな大胆なことする監督だったんだ」と思ったことも事実です。


日本サッカー協会の相談役である川淵氏も
「西野監督は勝負師。もし裏目に出たら一生、批判を浴び続けることになる。
その覚悟を持っての決断。腹が座っている」
と評価しているようですし、
この日、出番のなかった本田選手も
「西野監督はすごい。僕が監督でもこの采配はできなかった」
と語っています。


今回のW杯は、監督も含め、
日本代表への期待はあまり大きくなかったと思います。
大会前に監督が交代していますし、直前の親善試合でも負けています。
大会前に西野監督が発表したメンバーも無難な選択という印象。
正直、盛り上がりに欠けるなと思っていました。


ところが、大会が始まってみると、
西野監督の采配は無難ではありませんでした。
メンバーの起用もそうですが、
ミスが続いていたキーパーの川島選手を外すのではなく、
次の試合でゲームキャプテンにするというのも驚きました。
そして、その采配が当たっているのです。


チームがうまくいっていると選手の表情も変わります。
インタビューを見ると、よりイキイキしているし、
自信を持っているように見えます。
西野監督は、モチベーターと戦略家としてのバランスが
すごくいいのかもしれないなあと思いました。


日本代表を2度指揮し、
現在はFC今治のオーナー経営者の岡田武史氏は、
強い組織をつくるためのリーダーに求められることについて、
こう語っています。


「自信を持って決断する。そのためには腹をくくること」


情報収集をして、最後は直感。
悩み、考え抜くけれど、
最後は自分の直感を信じて従うしかないと岡田氏。


「監督も経営者も孤独な仕事。
だからこそ、ある種の開き直りが必要。
高い志を持って、
リスクを犯しながらも必死に働くリーダーの後ろ姿を見て、
人はついてくる」
と話しています。


大ブーイングを起こした西野ジャパンのパス回しですが、
西野監督の強い決断がさらに選手をひきつけたのかもしれません。
「次は臆することなく戦う」と語る西野ジャパン、
強い組織のまま、進め、ニッポン!

テレビのトーク番組に体操の白井選手が出ていました。
ひねり王子で知られる白井選手、
そのたくましい姿から、タフで男らしい性格なのかと思いきや、
周囲からは「女子力が高すぎる」と言われているのだとか。


スマホで仲間の写真を撮ったら、
きれいにアルバムにして渡してあげるのが楽しみで、
リオ五輪の団体で優勝したときも、
「これでみんなのアルバムが作れる!」
と嬉しくなっちゃったのだそうです。


争い事や競争が嫌いなのは、子どもの頃から。
ドッヂボールでは、相手にぶつけたくないため、
最後までボールをかわし続けたとか。
ケンカもしたことがないと語っていました。


気が強いとか、だれにも負けたくないとか、
そういう気持ちが強い人が勝負に勝つというイメージがありますが、
白井選手の場合は、争いたくない、
だれも傷つけたくないという「和」の気持ちが、
結果として自分自身を強くしたのでしょうか。
強くなるきっかけや方法はいろいろだなと思いました。


「和」で競争に勝っている例がほかにもあります。
ファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営するスタートトゥデイです。


スタートトゥデイは、雇用形態が「和」です。
従業員の基本給とボーナスは一律、違うのは役職給だけという制度です。
その理由を社長である前澤友作氏は雑誌のインタビューでこう語っています。


「どうやったらほかの社員を出し抜けるか、
上司に気に入られるかなどと考える社員が増えるほど、
会社はつまらなくなるし、業績も上がらなくなる。
それならばいっそのこと給料一律で社内競争を排することで、
社員にはお客をどう喜ばせるかを考えることに時間を使ってほしい」

結果はというと、アパレル不況が叫ばれる中、
同社の業績は上場以来10期連続の増収増益。
2017年3月期の営業利益は262億円で、
三越伊勢丹ホールディングスの239億円を抜いています。


ちなみに前澤氏、「東京は競争心が強い人が多くて嫌い」だそうで、
本社は地元千葉。建設中の自宅も千葉だそうです。


おもしろいですね。
他人を押しのけて前へ、前へ出ないと競争に勝てないわけではない。
むしろ、戦わないことで、勝つ方法もあるということですよね。


ここで思い浮かぶのが、先日、
ハリルホジッチ監督解任で話題になったサッカー日本代表。


サッカーの世界は、自分をアピールし、
ガツガツ前に出ないと競争に勝っていけないと言われているわけですが、
そのガツガツ度合いが、
たとえばアルゼンチンなどの南米のチームと同程度になるとは思えないなあ、
と個人的に思います。


なので、どうでしょう。
日本代表は、「和」のサッカーを目指すというのは。
監督をどうするかよりも、
そんな独自のスタイルを時間をかけて築いたらよいのではないかと、
素人ながら勝手に思いました。


うまくスタイルができ上がれば、そのうち、
日本のサッカースタイルには「禅」があるね、なんて言われて、
Jリーグに入りたい外国人が増えるかもしれません。


どんなサッカーなのか、まったくわからずに勝手に書いておりますが、
楽しい妄想がどんどん膨らんでくるため、
そろそろ終わりにしたいと思います。

「おまえがいないと生きていけない」


今やレギュラー番組を8本も持つほどの人気MCである有吉弘行さんは、
以前、事務所の先輩であるダチョウ倶楽部の上島竜兵さんにこう言われたと、
あるインタビュー記事で語っています。


当時の有吉さんは、毒のある「あだなづけ」の才能が開花する前だったそうで、
仕事はそれほどなかったと言います。


「そんな仕事がない男に、おまえがいないと生きていけない、なんて言うんですよ。
僕は上島さんのためにがんばろうって思いました。
上島さんがいなければ、今ここにはいないです」


どうやら、上島さんは「世界一の聞き上手」なのだそうです。


通常、仕事の不満を先輩にぶつけると、「まあまあ、そう言わずに、、、」と、
なだめられることが多いところ、上島さんは徹底的に聞いてくれて、
そして感心してくれるのだそうです。
「『あー、確かにね。わかる、わかる』って聞いてくれるから、
あれ? 俺って説得力があるのかなって思っちゃって、自信がついてくるんです」
と有吉さんは言っています。


そんな上島さんの聞き上手ぶりは、
上島さんを長とする飲み会サークル?『竜兵会』のメンバーも認めているようです。


竜兵会のメンバーは、上島さんから見るとみんな後輩。
普通に考えると、若手芸人に先輩芸人がアドバイスをする場になりそうですが、
上島さんは「俺は、これからどうしたらいいと思う?」と、
若手にアドバイスを求めるのだそうです。
そして彼らのアドバイスを真剣に聞き、
最後に、酔っぱらいながら「俺は、おまえらと飲めてうれしい」と涙ぐむのだとか。


メンバーの一人、土田晃之さんも、
「あの人は、平気で若手に意見を求めてくる。
現場から電話がかかってきて、アドバイスを求められたこともある。
僕たちは全員、あの人スゲエって思ってますよ」
と語っています。


上島さん、「リーダー」ですよね。
人にはまねできない、上島さんだからできる「リーダー」だなと思います。
そう考えると、リーダーってやはり最終的には人柄だなあと思いました。


上島さんが、威厳のあるリーダーをやってもたぶん人はついてこない。
逆に、普段上から目線の人が、俺はどうしたらいい、なんていきなり部下に聞いても、
すごいとは思われないような気がします。
リーダーになるための情報が溢れる世の中ですが、
人をどう使うか、人にどう影響を与えるかよりも、
まず、自分がどういう人間なのかを知ることが大切だなあと思いました。


あれ? ダチョウ倶楽部のリーダーって、肥後さんですね。
今度、上島さんを率いる肥後さんのリーダー論も探してみようと思います。

「本当に、とんでもない勝利」


そんなことを聞くと、
何がどうなってそんなことが起こったのか、
とても興味が湧きます。
もちろん先日のラグビーW杯の話。


ラグビーの知識がまったくない私でも、
テレビで観戦していた南アフリカ戦の逆転勝利が物凄いことだ、
ということはわかりました。
スタジアムの観客は総立ち。
実況は叫び、涙で声を詰まらせ、
観客席で応援していた日本人が涙で顔をくしゃくしゃにする。
選手はピッチに倒れ込んで肩を震わせ、
現地のカメラマンや警備員が飛び上がって喜ぶ。
「世紀のジャイアントキリング」と称された試合でした。


このチームのことをもっと知りたい!
そんな思いから、Numberの臨時増刊号まで入手
(編集部の予想を超える、4刷20万部だそうです)。
ニワカファンらしく、ネットで情報を探したり、
YouTubeを見たり。
しばらく勝利の余韻に浸りました。


代表ヘッドコーチであった
エディー・ジョーンズの指導の厳しさについては
頻繁に報道されました。
雑誌の記事上にも
「血のにじむ努力」、「死力を尽くした」
などの言葉が並びます。
選手が「ラグビー人生の中で一番きつかった」、
「もう一度はできない」と語る
「世界一きつい」と言われた練習。
耐えられずに途中で逃げ出す選手もいたそうです。


そんなエディーヘッドコーチに
こんなことを聞いているインタビューがありました。
「選手から愛されたいと思ったことはないのですか?」
コーチの答えは、こうでした。
「コーチになってからは一度もありません。必要ないからです」


鬼コーチの厳しい指導。
そう聞くと、頭に浮かんでくるのは、必死に耐える選手たちの顔。
でも、コーチの立場に立ってみると、
エディーヘッドコーチも必死に耐えていたのではないか
と思えてきました。
「コーチになってからは愛されたいと思わない」
ということは、エディー・ジョーンズという人は、
決して、嫌われ役が好きなわけではないのではないか。


W杯で過去2度も優勝している南アフリカ代表のような、
とんでもないチームを相手に、とんでもない勝利を得ようと思えば、
とんでもない練習をするしかない。
例えが悪いですが、今まで30分かけて食事をしてきた人に、
これからは毎回5秒で食べろ、と言うようなものでしょうか
(そんなたとえで、すみません)。
そりゃ、嫌われます。
嫌われることを避けて、徹底させることは不可能でしょう。


W杯最後の試合、アメリカ戦。
ボーナスポイントつきの勝ち点制が採用されているため、
日本代表は試合に勝利したとしても、
それ以上先に進めないことがわかっていました。
勝っても負けても最後の試合。
W杯後、代表監督を引退することが決まっていた
エディーヘッドコーチにとって、
エディー・ジャパン最後の試合でもありました。


国旗を手にピッチに入場してきた選手の目がすでに赤かったのは、
ロッカールームでエディーが涙を浮かべて
こんな言葉をかけたからでした。


「プライドを持って戦おう」


アメリカ戦にも勝利し、W杯で見事3勝。
帰国した選手は、
「本当につらかった。
でも、エディーさんでなければ、あのレベルまで
僕たちを連れて行くことはできなかったと思う。
感謝している」
と語っていました。


日本代表のヘッドコーチでなくなった今、
「日本代表選手から愛されたいと思いますか?」
と聞いたら、エディーはどう答えるだろうか。
そんなことを思ってしまいました。

「結果は出なかったのですが、

最後の最後まで諦めないで走り切るという姿を見せられたと思います。
この4年間は、選手たちと本当に楽しくサッカーを積み上げてこられて、
本当に幸せだったと思います。
スタッフも選手も本当によくやってくれた。誇りに思います」


先日のFIFA女子ワールドカップ・カナダ大会決勝で
2度目の優勝を手にすることができなかった「なでしこジャパン」。
チームを率いる佐々木則夫監督は試合後、こう話しました。


試合終了の笛が鳴った直後は、涙していた選手たちも、
間もなく「私たちはよくやったんだ」という笑顔になり、
お互いを称え合っていました。


私は、佐々木監督がどうやってこのチームを作り上げたのか、
以前からとても興味がありました。
あるインタビュー記事にそのヒントを見つけたので、ご紹介します。


佐々木監督は、2006年に男子チームから
女子チームのコーチに移ったのだそうです。
その時、ものの見方をがらっと変えなければいけないと感じたと言っています。


たとえば、体格のこと。
なでしこジャパンは女子サッカーチームの中で、
世界で一番、平均身長と平均体重が低いチームです。
他国の選手に比べ、手足が長くないということは、
ボールまでのリーチが短く、届きづらい。
普通に考えると、これはプラスの条件ではありません。


でも、リーチはなくても、コンパクトな分、
スライディングしてから立ち上がるスピードが速い。狭いエリアでの動きも機敏。
だから攻撃から守備、守備から攻撃への身体、そして頭の切り替えが実に素早い。
これは武器だ、と。
佐々木監督は今では
「日本の女性は、なんてサッカーに適しているんだ」と思っているのだそうです。


「変化に対応するのは君たちだ。創意工夫をするのは君たちだ」
そう言い続けることで、サッカーをするのは監督ではなく自分たちなんだ、
という考えを浸透させてきたとも監督は言っています。


たとえば、試合中、相手チームの選手交代で、
まだこちらがデータを所有していない
一人のクリエイティブなディフェンダーが入ってくる。
それだけで、ゲーム状況は一変するのだそうです。


そんな時、どうすべきかを考えるのは監督ではなく選手だ、と佐々木監督。
指示を出したくなることもあったのだそうですが、そういう時こそぐっとこらえて、
選手たちの創意工夫に任せてきたのだそうです。


「すると、選手たちの間に『集団知性』と言えるものが芽生えて、
チーム全体の変化への対応力が高まりました」
と佐々木監督は言っています。
千変万化する国際大会での試合を勝ち抜いていけたのは、
そんな力があったからだと確信しているのだそうです。


マイナスと感じることをむしろ武器にして戦ってこられた。
そして、自分たちの工夫で、自分たちがサッカーを進めてきた。
なでしこの選手たちがいつものびのびとプレーできる理由がわかった気がしました。


グローバル化が急速に進んでいるビジネスの世界。
いつ、どんな変化がやってくるかわからない状況で私たちは仕事をしています。
いざという時に、その変化に対応していくのは会社なのか?自分なのか?
その時、私たちは自信を持って、のびのびとプレーできるのか?
普段から準備しておくべきことがあるなあと感じました。

 

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