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『育成・成長』カテゴリの記事

 

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少し前のことですが、
新潟のある公立小学校の全校集会で、
校長がその場でChatGPTに質問し、その回答を
スクリーン上の自身のアバターに読み上げさせる
という演出をした、
という記事を読みました。

校長がChatGPTにした質問は
「AIが活躍していく世の中で、人間は何をすればいいでしょうか」
ChatGPTが出した答えは
「人間は人と協働していくことが大切です」
でした。

この斬新な演出、スクリーンを見ていた生徒からは
「すごい!」「気持ち悪い」など、
さまざまな声が出たようですが、

こんなことができる世の中で君たちは生きていきます、
そのために大切なことは何かをちゃんと考えましょう

と伝えることが校長の意図だったと想像するので、
生徒が驚くくらいの演出が
ちょうどよかったと思いますし、
私は、うちの子どもたちが
もう一度小学生になるなら(笑)、
こんな校長の学校に通わせたいと羨ましく思いました。

さて、この校長は、
ChatGPTを教育に積極的に取り入れていきたいと
考えているようですが、
教育現場でのChatGPT利用には
否定的な意見が多いようです。

とくに保護者からは不安視する声が大きく、
小学校3年生から高3までの子どもを持つ
保護者を対象にしたある調査では、
約6割が「子どものChatGPTの利用に不安がある」 と回答。 特に
「思考力の低下」や「誤った情報を信じてしまうこと」 を懸念する声が大きいようです。

我が家の子どもたちはデジタルネイティブと言われる世代。 ネットとともに生きてきました。
何でもググり、ずっとYouTubeをみています
(同じ世代だからといって、世の中の子がそんな子ばかりではありませんが)。

「思考力の低下」や「誤った情報を信じてしまうこと」は 確かに保護者として心配なことですが、

私的には、もうとっくにそうなってるのでは という感覚。

真実もそうでないことも
おもしろいこともそうでないことも
雑多な情報が流れているネットと
ともに生きているということは、 それに対して何もしなければ、思考力が低下し、 誤った情報を信じてしまうということ。

今後も、どんどん便利なツールが出てくることを考えると、 これはもう、ツールを制限するという対処ではなくて、
人の思考力をがっつり鍛えていくしかないのではないかと思います

何度かメルマガでも書いているのですが、
私は「自分ツッコミ」が必要だと思っています。

自分で、ある情報や考えに行き着いたとして、
「はい、オッケー」ではなく、
「いやいや、そんなわけないでしょ!」
「いいんですか?それで?」
とツッコミを入れる。
一度疑問視するということです。
すると、「あ、そんなわけないか・・」と気づき、
また調べたり、考えたりすることにつながります。

ツッコミ担当の人がそばにいればいいですが、
今の時代、周囲の人はいろいろ言ってくれません。
だから自分で自分を疑う力をつけていくしかない。

先日、これはいわゆるクリティカル・シンキング
というやつだと気づきました。

クリティカル・シンキングの和訳は
「批判的思考」
どうやら、この和訳が、
なかなかクリティカル・シンキングが
浸透しない原因なのではと言われているようです。

その理由は、日本人にとって
「批判」や「否定」はネガティブなことだから。
相手を攻撃するようなニュアンスが
前面に出ているので、
積極的に取り入れる動きにならない。

『世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業』
の著者、狩野みきさんによると、
「critical」という原語には、
「事の是非を判断するために、注意深く考え、分析する」
という意味があるそう。
なので、批判的という和訳では、
その部分が十分に伝わりづらいと指摘しています。

スマートニュース メディア研究所長の山脇岳志さんは、
編者として携わった書籍で
クリティカル・シンキングを
「吟味思考」と訳していたりします。

言葉による影響は大きいですね。
その言葉に出会ったときも、本当は、
「いや、批判的思考ってなんやねん!」
くらいで受け取れれば、
もう少し意味を考えたりすることにつなげられるのか・・・

そんなことをつらつら考えると、
やっぱり、時間的・精神的な余裕が必要なのかなあ、
と思えてきます。
たまに一歩下がって、ひいて見ること、
目の前のことでいっぱいいっぱいにならないことが
大切なのかもしれません。

1月ももう半ば。
体調に気をつけてまいりましょう。

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メルマガを書いていることもあり、
日常的に情報を拾いにいく習慣があります。

先日、あるWebメディアの記事を読んでいたら、
お笑い芸人の千原ジュニア氏が、
「ブレイクする人の特徴」について、
「実ってもいないのに頭を垂れないやつ」
とコメントしていました。

今の若いお笑い芸人たちは、優秀だし、礼儀正しい。
そしてみんな仲がいい。
でも、自分は「実ってもないのに頭(こうべ)垂れるな」
とどこかで思ってしまう、と。
あの「実るほど~」の言葉には、
「頭垂れるなんて後でなんぼでもできるから、
実るまでは何を言われようがムチャクチャやったれ」
という教えがあるのではないか。
実る前から頭を垂れていたら、伸びるものも伸びない、と。

これは私も感じます。破茶滅茶な人が少ない。
いるところにはいると思いますが、日常生活の中にいない。
でも、そういう人が生まれにくい時代だというのもわかります。
飛び出ることが難しい。
飛び出るとすぐにSNSなどで非難される。
悪目立ちしたくない、そう思ってしまうのも無理はない。

私が新卒で入った会社は、時代もあって、
破茶滅茶な人がたくさんいました。
単にみんな破茶滅茶なのではなく、
一生懸命、楽しんで仕事をしていました。
毎日いろいろな事件が起こりましたが、
まったくストレスにはならず、むしろ、おもしろかった。

私も20代の頃は、全然社会がわかっていなかったので、
わりと破茶滅茶でした。

意見はストレートに直球で言う。オブラートには包まない。
ザッツマイウェイのような、若気の至り満載な思想があり、
ハンドルを切らず、ブレーキ踏まず、
時速70キロくらいで相手めがけて突っ込んでいくこと度々。
周囲にそういう感じの人が少なくなかったので、
クールウェイだと思ってたんですねえ。

そんな時、
「おいブレーキを踏め」と言ってくれたり、
「そのまま来るな、包め」などと
ユーモラスに注意してくれる人もいましたが、
真面目に怒る人もいました(笑)。そりゃそうだ。
「何様なんじゃ!」と、あの頃の私に
大声で突っ込みたいところです。

自分がそうだったからということでもないのですが、
私も、やはり、若いときは破茶滅茶な時期があるほうが
いいと思うんですよね、少しは。
なぜなら、そうすることで気づきがたくさんあるし、
時には盛大に怒られたりして、学びがあるからです。キリリ。

と書いておいて、ここで思い出したのが、イチロー氏の言葉。
ある野球チームに指導に行ったイチロー氏が、
君たちは大変だ。怒ってくれる人が周囲にいない時代だ。
周囲に言われないということは、
自分で気づいていかなくちゃいけない。
自分で気づいて、成長していかなくちゃいけない
大変な時代に生きている。
というようなことを言っているのをどこかで読みました。

確かに。大人は大人で大変。教育の考え方が変わっているし、
さまざまなハラスメントも存在し、
注意したくても、なんとなく口をつぐんでしまう
ということも多いでしょう。
ということは、70キロでぶつかっていっても、
相手は困った笑みを浮かべて黙るか、無視するか。
または、その人ではない上司から
後日柔らかく注意されるかもしれません。
注意されるならまだいいですが、
何も反応がないとこちらの学びになりませんね。

なのでこれからの時代は、盛大な自分ツッコミが必要。
自分で「そんなわけないだろ!」って
突っ込まなくちゃいけません。
イチロー氏の言う通り、大変な時代ですが、
だからと言って、周囲の反応を伺って
20代を過ごすのはもったいない。
70キロとは言わず、50キロくらいで、
ちょっとだけブレーキ踏んで突っ込んで、
「ちゃんとブレーキ踏めよ、ですよね?」
と相手に言うくらいでちょうどいいかもしれません。

今年も終わりますね。
風邪が流行っていますので、体調に気をつけて
どうぞ良いお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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しつこい人。

どういう人でしょうか。

ネットでは、しつこい人の行動として、
こんなものが出てきます。

何度も同じことを聞いてくる。
こちらの温度感を考えない頻度で連絡してくる。
LINEの文章が長い。
とにかく細かい。
おせっかい。
心配性。
自分勝手。
思い込みが強い。

うーん、通常、嫌われてしまう行動ですよね。
エスカレートしてしまうこともありますし。
心理カウンセラーによる
しつこい人の対処法、なんかもあったりして、
しつこくされる人、困っている人が少なくないんだな
と思います。

では、しつこい人はなぜしつこくしちゃうのかを考えてみました。
心配性で気になると確認せずにいられない、とか、
私がやってあげなければという思い込み、なんかもあるでしょうが、
熱量が大きい、ということもありますね。おそらく。
がっと熱が入って、集中してしまう。
で、その熱をわりとずっと保って行動できる、
という人たちなのかと想像します。

しつこいと嫌われるけど、そんなしつこさを
持っていないといけない人たちもいますね。
それが、新しいものをつくりだす人、
大きな物を動かす人、推進していく人たち。

こういう人たちはあっさりするわけにはいきません。
たとえば、イーロン・マスク。
周囲がひいてしまうほどのしつこさでしょうね。
スティーブ・ジョブズもそうだったのではと思います。

『結局、「しつこい人」がすべてを手に入れる』
の著者、伊庭正康氏は、
「しつこさ」はスキルの一つだ、と言っています。

「しつこさというと、具体的な方法論が見えづらく、
根性だの気合いだのといった話になりがちですが、
そうではなくて、しつこさに必要なのは、
ちょっとしたコツを加えること、
いろいろと妄想を膨らませることです。

そして、いいしつこさを発揮するには、
最上位の目標を考えること。
ゴールをぶらさず、いろいろ試してみること。
一つ失敗して終わりではなく、新しいやり方を試して、
諦めずに最上位の目標に向かうこと」

TKKの法則。
これ、伊庭氏による、しつこさを身につける法則です。

T たのしくする
K かんたんにする
K こうかを確認する

確かに。何かを動かしていく人たちの共通点は
簡単に諦めないこと。楽しんで、楽に、
そして、とにかくやり続けることかもしれません。

ビジネスに限らず、ダイエットでも何でも
何かに取り掛かってうまくいかないとき、
足りていないのは「しつこさ」だなあと思いますね。
しつこさにはエネルギーが必要なので、そのエネルギーは
楽しくないと生まれないってことか、と納得しました。

最後に、
しつこい人が、しつこく思われないために、
伊庭氏は「自分軸で勢いよく話す前に、相手の話を聞くこと」
と言っています(笑)。
当たり前ですが、熱が高いと忘れがちなのかもしれませんね。

さあ、12月。今年も残り少ないです。
しつこさをうまくコントロールして行きましょう!



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急に寒くなってきましたね。

寒くなると増すのが食欲。
秋は何もかもおいしい。
あれもこれも食べたい。
好きなだけ食べても太らなかった
あの頃に戻りたい。
そう願っても戻れるわけはないので、
あれこれ食べたいなら、その分、
運動するしかありません。

そんなわけで、自宅でも無理なく続けられそうな
筋トレメニューをネットで眺めていたのですが、
そうこうしているうちに、気づきました。

この「無理なく」というのが、いかんのだと。

無理のない、ちっともつらくないエクササイズを
無理のない回数こなしたところで、
筋トレにはならないと知ったのです。

フィジカルトレーナーの
中野ジェームズ修一氏はこう言っています。

「筋肉は、同じ負荷を与え続けると
そのレベルに慣れてしまい、
それ以上成長しなくなるという特性があります。
常に、ややきついと感じる運動レベルが
筋力アップにつながるのです」

極端に言うと、楽ちんエクササイズを
100回やるよりも、きついと感じるメニューを
10回やるほうが筋トレにつながる。
つまり、負荷が必要だということです。

負荷・・・。
ですよね。そりゃ、そうだ。
きつさなくして成長なし。
これは筋トレに限った話じゃないですね。

ゲームでも、仕事でも、何でもそうですが、
最初は難しい、つらいと感じるレベルに
挑戦しているうちに、スキルが上がって、
クリアできるようになる。
自分にとって無理のない、
楽ちんと感じることを長く続けても、
成長にはつながらないんですよね・・・。
No pain, no gainってよく言いますしね。

と、こういうことを言うと、
「昭和の教育か!」
というツッコミをうちの次男なんかはしてきます。
苦労っぽいニュアンスが出てくると、
とたんに「はいはい、昭和」で片付けたがる。
まあ、おそらく、成長に負荷が必要なことは
本人もわかっているのだと思いますが、
直視したくないので、そういうリアクションに
なっているのだろうと思って、見ています(笑)。

さて、日本能率協会マネジメントセンターが行った
「イマドキ若手社員の仕事に対する意識調査2020」
(2019~2020年の新入社員、
その育成にかかわった上司、計1502人が対象)
を見ると、
若手社員の特徴は以下のようにまとめられています。

「自分のことを認めてくれる環境で、
無理なく、無駄なく成長したい」

なるほど。成長意欲はあるし、認められたい。
しかし無理や無駄はNGなんですね。

無理を避けるのは、慣れないことをして
失敗したくないからですよね。
無駄も、一見、失敗と関係ないようですが、
効率的にやりたいというのは
正解とわかっていることをやりたいということで、
やはり失敗するのがいやなのかなと思います。

失敗を避けるのは、他人からの評価が
気になるからでしょうか。
同調査では「他人からの評価が気になる」人が
8割に達しています。
ここが高いのは、彼らがSNS世代だからですね、
おそらく。
「いいね」がつくか、つかないか。
無意識かもしれませんが、
どこかでそんなことを気にするのかもしれません。

でも、やはり、誰からも何にも言われない、なんて
非現実的。
みんながみんないいことしか言わないのは
むしろ嘘っぽいですね。

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、
荒木飛呂彦氏は、著書『荒木飛呂彦の漫画術』で
こんなことを言っています。

ぼくがデビューした頃は厳しい編集者が大勢いて、
彼らは、漫画を持ち込む新人に対して
「プライドを傷つけないようにしよう」とか
「気持ちを思いやる」なんてことは全く考えず、
プロに徹する仕事人として、厳しいことを
ズケズケ言ってきました。でも、好きというだけで
漫画を描いていたぼくが王道に目覚めたのは
彼らのおかげです。

編集者の厳しいフィードバックがあるから、
クリアしようと挑戦して、レベルアップする。
あのジョジョだって
そうして生まれてきているんですね。

そういえば、漫画の話ばかりで恐縮ですが、
『進撃の巨人』の作者、諫山創氏も、
最初は編集者から「線が汚い」と言われ、
デビューが決まってからも練習し続けた
という記事を読みました。
諫山氏は、売れっ子になってからも、
ポジティブなコメントはうれしいが、
参考にならないと言って、
自ら進んで否定的なコメントを
探しにいっているとか。ストイックですね・・・。

いずれにしても、負荷がかかり、
乗り越えるというプロセスがないと、
こうした大作は生まれないのだなということを
改めて感じますよね。

成長には負荷が必要。
筋肉の成長にも負荷が必要。

最近はエスカレーターではなく階段を使っていますよ!
(小さな負荷から始めております)

11月もあっという間に過ぎていきます。
健康に気をつけてまいりましょう。

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先週末、近所の高校の文化祭に行ってきました。

軽音部に所属する次男の演奏を
こっそり聴くため
(来なくていいと言われましたが)、
そして、近所の子どもたちの
成長ぶりを見るためです(親戚目線)。

さて、文化祭で半日くらい過ごして、
改めて気づいたことがあります。
それは、「魅せるって簡単にできることじゃない」
ということです。

たとえば、軽音部のライブ。

次男のバンドもそうでしたが、1年生のライブは、
とりあえず一生懸命やってみます、という感じ。
一人ひとりは頑張って演奏しているのですが、
バンドとしてはイマイチまとまっていない印象。
観客が入れ替わっていないのに、
突然演奏を始めてみたり、
変なタイミングで突然曲名を叫んでしまい、
観客が「あ・・イ、イエーイ」となったり。
とにかく自分の演奏のことで頭がいっぱいの様子で、
それが何とも微笑ましく、見守っていました。

ところが、これが2、3年生になると、
出てくるんですねえ、魅せるボーカルがいる、
カリスマバンドが。

ライブのとりを務めていたので、
3年生の、それも一番うまいバンドなんでしょう。

そのバンドの演奏を聴くために
教室に集まったのはほぼ男子生徒。

ボーカルの男子がマイクの前に立ち、
「こんにちは。きょうは・・・曲、変更します」

ザワザワ。

「リクエスト多かった・・・あれ、やります」

おおおー(ザワザワがエスカレート)。

「○○○○(曲名)!」

ヴォォォォォォォォォーー!
(会場熱狂。とともに演奏始まる)

パンク調の曲だったので、
観客の男子生徒、総ジャンプ。
カリスマ発見!と思いました。

後から振り返ってみると、
もちろんボーカルの声も良かったし、
バンドもうまかったのですが、何より、
彼は魅せ方を知っていたなあと思いました。
立ち方、歌い方、そして絶妙にタメをつくるMC。
あれは、自分視点だけではなく、観客視点が
ないとできないことだと気づきました。
どう見せると、観客が盛り上がるか、
観客目線で自分を見ることができている。

私たちは、普段の仕事の中で、
お客様、エンドユーザー、社内のメンバー、
協力会社など、さまざまな他者の視点に
立つ必要があります。
相手によって求めていることが異なりますから、
相手視点に立って、どうすれば伝わるか、
コミュニケーションの方法を
変えていかなくてはなりません。
そうした他者を意識する土台みたいなものが、
高校生の終わりくらいから
築かれていくのかもしれないと思いました。

エリクソンという心理学者が提唱した
「ライフサイクル論」という理論があります。
発達段階を8つに分け、それぞれの段階での
発達課題とそれに相対する葛藤「心理社会的危機」を示したものです。
(参照:https://39mag.benesse.ne.jp/kosodate/learning/content/?id=113347

これによると、13~22歳頃は青年期にあたり、
発達課題は「アイデンティティの確立」、
心理社会的危機は「役割の混乱」です。

「自分は何者?」「存在意義は?」
といった疑問を持ち、さまざまな体験から
「これが私なんだ」というアイデンティティを
確立する時期。これがうまくいかないと、
「自分の役割」がわからなくなり、
混乱してしまうのだそうです。

ちなみに、同理論によると、青年期の次は
22~40歳頃の成人期。
ここでの課題は「親密性」、危機は「孤独」。
友だちや同僚、人生のパートナーなど、
他者と関係を構築するステージです。

つまり、他者を意識して関係を構築するのは、
発達理論的には成人期に入ってから。
高校生が自分視点でいっぱいなのは
考えてみれば当然か。
むしろ、あのカリスマボーカルは高3にしては
珍しいのだなあ(ますますカリスマだ)と
改めて感じました。

と同時に、こんなことも思いました。
アイデンティティの確立ができていないと、
他者視点を得ることも、他者との関係構築も
難しいのだ、と。

アイデンティティの確立ってどういう状態?
と思いますが、「自分はこういう人。これでいい」
と思えることというのが私の解釈。
自分で自分を認めるということでしょうか。

そのためには、これまた個人的解釈ですが、
とにかくやりたいと思ったことをどんどん
やってみることが必要なのではないでしょうか。
ベクトルを100%自分に向ける時期を過ごす。
どっぷり浸かることが重要だと感じます。
自分のことがわからないまま、
他者の視点に立ったり、関係を構築するのは、
かなり難しいことですから。

朝晩、少し涼しくなりましたね。
今週も残り、体調に気をつけてまいりましょう。

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自分がハンドルを握って車を運転しているときは、
道をしっかり覚えるのに
助手席に乗っていると覚えていないということ、
ないでしょうか。

私はあります。よく、あります。

「こんな道、通ったことある?」
「え? いつも通ってるよ」

自分が運転しないとなると、
途端にお客さま気分になり、全然見ていない(笑)。
なので、助手席に乗っていることが多いルートだと、
道がまったく頭に入っていない。
その後、運転しろと言われても、
どこをどう通ってきた? となります。

これと同じことが起こるのが駐車場。
自分が運転したときは、
「2階のAの23。写真も撮っておこう」
くらい覚える気があるのですが、
家族が運転しているときはちっとも見ていない。
意識してそうしているわけではないんですよ。
ですが、さっさと車から降りて、
買い物に行ってしまう(笑)。
こういうときに家族が駐車位置を忘れると悲惨です。

という話を先日友人にしたら、
「いや、私は心配なので助手席に乗っていても
しっかり見る」
と言っていたので、私の「突然お客さま感覚」は
極端なのかもしれませんが、たぶんこれは、
役割分担意識なのだろうと思います。
リーダーはだれなんだ、っていう。

こう書いていると、
全然協力体制ない人じゃん、私
と思えてきますが(笑)、
ここまで極端ではないとしても、
こういうことは仕事でもあると思うんです。
自分事として主体性を持って取り組んだときは、
視野が広がってさまざまなことを学べたのに、
やらされていると感じるときは学びが少なくて
成長実感がなかった、という経験。
皆さんにもあるのではないでしょうか。

ハーバード・ビジネスレビューの記事に
こんなことが書かれていました。

ビジネスでは、個人、組織の成長のために
「オーナーシップ(当事者意識・自分ごと化)」が
重要だと言われているが、その第一歩は
社員の心理的オーナーシップを高めることだ、と。

心理的オーナーシップというのは、
"アイデアやチームメンバーや製品が
「自分のもの・こと」だという感覚を抱くこと"
だと言います。
それを感じるためには、例えばアイデアを出したり、
何かの名前を決めたり、
オフィスのあるコーナーを
自分の考えで整えたりすることが必要だと。
わかりやすく言うと、
「自分がやった」「自分で決めた」
という感覚を抱くことなのだと思います。

記事には、心理的オーナーシップを強く感じると、
他者に対して協力的になるということが
いくつかの研究でわかった、ともありました。

なるほど、確かにそうですね。
これは自分とは関係がないと思っていると、
自分から動かず、指示を待つ。
でも、少しでも自分と関わりがあることだと感じれば、
主体的に関わるので、協力体制を築こうとする、
ということかもしれません。

ここからわかるのは、
いくら相手に「主体性」や「自律」を求めても、
その相手にとっては、
自分で何も決めていない状態、
つまり心理的オーナーシップがない状態では、
心理的には動きづらいということ。

なるほどなあ、といろいろなことを
振り返ってしまいました。
車の運転も含めて・・・
皆さんはどうでしょうか。
思い当たること、ありますか?

さて、5月が終わります。
早い・・・
気温の変化が激しいですが、
体調を崩さずにまいりましょう。

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自分は今、どこの筋肉を使って動いているのか。

そんなことに興味があります。
こんな話をすると「ほほー、筋肉好きですか?」
と言われたりするんですが、いわゆる筋肉好きというわけではないと思います。
仕組み好きっていうんでしょうか、
これとこれがつながって、
ここに力が加わってるのね、
ということが気になるのです。

今は放送していないみたいですが、
昨年までNHKで放送していた
『筋肉アワー』という番組が好きでした。
筋肉といえばこの人、谷本先生がアスリートや
アーティストなどをゲストに迎え、
「この動きにはこの筋肉が関係しています」
「さすがこの筋肉が発達していますねえ」
などと語り合う番組です。

ショパンコンクールで2位に輝いた
ピアニストの反田恭平さんが
ゲストで出演した回では、
ピアニスト独特の筋肉として、
親指の付け根の筋肉が紹介されていました。
「短母指外転筋」というそうで、
反田さんの親指の付け根は
見たことのないほど盛り上がっていました。
それだけ、親指を細かくコントロールして
動かしているということですね。

短母指外転筋の発達は、
ピアニストならそうなんだろうなと
思えますが、あ、そこもですか?
と思ったのが「広背筋」。背中の筋肉です。
激しい曲を弾くときに必要というのは
わかるのですが、
必ずしも大きな音を出すときでなくても
使うようで、背中から力を伝えると
深い音になるんだとか。
実際、反田さんが深い音を出したいときは、
手が鍵盤を通り越して深いところまで
届くようなイメージで弾くと語っていました。

なるほど! と思って、ピアノを弾くときに
(ねこふんじゃったレベルですが)、
背中を意識して、鍵盤を深く押してみましたが、
あら不思議、深い音になっている(気がする)。
意識すると結果って変わるんだよなあ
と思いました。

そう、これ。
私がここでお話ししたかったのは、
筋肉についてではなくて、
何をやっているかを意識すると変わる、
という話でした。
筋肉話で終わるところだった・・・

意識しないとスルーしちゃうこと、
無意識に行ってしまうことって、
仕事でも結構ありますよね。
ルーティン業務だととくに。

でも、目的を意識したり、
ここを習得しようを意識して動いていると、
今までスルーしていたことが、
インプットされるようになって、
改善策を思いついたり、
いきなりコツを掴んだりするんだと
思うんです。

同じことでも、意識するのと、しないのでは
結果が変わるのだと思います。
意識すれば、習得も早くなるし、
それに伴って成長も早くなりますよね。

WBCの日本優勝で盛り上がる野球界。
野球でも、日々のキャッチボールで
何かを意識して習得しようとしているか、
ただのウォーミングアップで
終わらせているかで、
成長が大きく変わると聞いたことがあります。

元オリックスの選手で、
現在は少年野球チームの監督をしている
筧裕次郎氏は、
「まずは投げるときも受けるときも
一球、一球を意識すること。
そのうち、相手がリリースするときの
僅かな動きの変化がわかるようになり、
投げてくる場所を予測できるようになる」
と話しています。

ほおおー、それはすごい。
キャッチボールでも意識して行っていれば、
そんなこともわかるようになるのかあ、
と思いました。

こんなことを書きながら、
私も、日々スルーしていることあるだろうなと
振り返っている次第。
そこに気づくかどうかで、
成長が変わるんだろうなあ。
伸びしろいっぱいだなあ(ポジティブ)。

桜もだんだんと咲いてきましたね。
今週も残り、がんばってまいりましょう。

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日ハムの新庄監督、連日大注目ですね。

「新庄監督が新しい風を吹き込んでくれる!」
「とても期待している!」
といったポジティブな意見が大半ですが、
就任会見での派手な服装や
メディアへの露出の高さ、自由奔放な発言から、
「ちゃらちゃらしすぎ」
「ゆるすぎる」
というような意見もあるようです。

私、あまり野球に詳しくはないのですが、
新庄監督の発言を
いろいろなところで見聞きしていると、
監督が日ハムの選手に求めていることは、
ゆるいどころか、超厳しいと思っています。
選手の皆さん、
だいぶぴりっとしているんじゃないかと
想像します。

新庄監督は、
プロ野球はファンあってのものだから、
球団はファンに喜んでもらう仕掛けを
工夫しなくてはいけないと考えています。

選手一人ひとりに、
ファッショナブルでいること、
メディアにもどんどん出て
自分の話をすることを求めているのは、そのため。
多くの人に日ハム選手の
ファンになってもらいたい、
今まで野球に興味がなかった人にも
野球を見てもらいたいという思いからです。

しかーし、選手がルックスなどに
こだわればこだわるほど、
野球そのものの結果に対する世間の目は
厳しくなりますよね、当然。

成績不振に陥れば、
「おしゃれなんかしているからだ」
と言われるのは目に見えています。

でもそんなこと、
新庄監督は最初からわかっています。
だから、白い歯を輝かせながら笑顔で言うのです。
「もちろん結果出しますよ。当然ですよ。
当たり前じゃないですか。
選手には努力を努力と思わないで楽しんでほしい。
たのしんじょう!」と。
選手は、えらいことになった、と思っているに
違いありません。

私の勝手な印象ですが、
野球は、スポーツの中でも、
古い慣習が根強く残っている
種目なのではないかなと思います。

先輩後輩間の規律の厳しさはもちろん、
髪型、練習の仕方など、
昔ながらのやり方がそのまま引き継がれているところが
多いのではないでしょうか。

たとえば、丸刈りルール。
日本高野連と朝日新聞社が行っている調査では、
野球部に「丸刈り」ルールがある学校は、
2018年時点で77%だそう。
やっぱりまだまだ丸刈りルールがあるんですね。

興味深いのは、1993年では51%、
98年は31%と減っているのに、
その後増えて2013年には8割に達していること。

なんでしょう、これは。
丸刈りをやめたら、チームの規律が乱れたのか、
それによって成績が悪くなったのか。
それは書かれていなかったのですが、
多くの学校が「やっぱり、丸刈りがよかった」と
思ったってことですよね。
もしかしたら、一つの学校が
丸刈りルールに戻したら、
うちも、うちも、と
増えていったのかもしれませんね。うーむ。

そういえば、こんなことも思い出しました。

以前、子どもがリトルリーグに所属している
ママ友が、
「うちのチームは監督が年配の人で
すごく厳しくて、選手のルールも厳しいけど、
観戦する保護者にも厳しいルールがあるよ」
と言うので、どんなルールが聞いてみたら、
「肌を見せてはいけない。ノースリーブは禁止。
半袖はいいけどなるべく肌を露出しないもの。
襟元もしまっているもの。
足首も見せてはいけないので、
長いパンツしか履けない」と説明してくれました。

なんじゃ、そりゃ! と驚きました。
選手にとって悪影響はないですよね。
だって、若い女の子じゃないですよ、
観戦しているのは。なんて思っていたのですが、
しばらく理由を考えてみて、
これは他チームへのアピールだなと思いました。
うちはこんなに規律正しいチームです!
統率とれています! ということかなあ、と。
でも、統率とれている=強いチーム なのかな...。

とまあ、ちょっと逸れましたが、
野球は、まだまだ古い慣習が残っている
スポーツだと感じているわけです。

先ほどの丸刈りもそうですが、
選手は「こうしなさい」「これは禁止」を
ちびっこの頃から言われ続けてきて、
それは極端に言うと、自分で「考えるな」と
言われてきたようなものだなあと思います。

そう考えると、
いろいろ自分で判断しなくちゃいけなくなった
日ハム選手たち、やはり大変だと思うのです。

プロなんだから当然でしょ、と思う反面、
選手にとっては、「長髪禁止」「ひげ禁止」
「トレーニングはこれとこれを必ずやる!」
のように、やってはいけないこと・やることが
きっちり明示されているほうが
楽なんだろうなと思うからです。

一見、「自由」ですが、
実は「自律」が要求されている新庄日ハム。
選手は考え方を大きく変えないといけないですよね。
頑張れ、日ハム選手!(保護者目線)

さて、気がつくと、今年もあと少し。
一段と寒くなりましたが、
体調に気をつけてまいりましょう!

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先日、YouTubeで何気なく観た、
お笑いコンビ、ティモンディ 高岸さんの
ヤクルト始球式の動画で感動してしまいました。

昨年10月、神宮球場で行われた
ヤクルト-広島戦。
この日は、ヤクルトのキャンプ地である
松山市と交流を深める「松山DAY」で、
松山市の野球強豪校、済美高校の
野球部出身であるティモンディ高岸さんが
始球式のマウンドに立ちました。
キャッチャーはコンビの相方であり、
同じく済美高校野球部出身の前田さんです。

高岸さんは、芸能界最速と言われる
147kmの豪速球を投げることで知られています。
どれだけ速い、いい球を投げるのか。
観客の視線が高岸さんに注がれます。

しかし、高岸さんは一向に
投球モーションに入れません。

涙を流しているのです。
涙を拭いて、帽子をかぶりなおして、
モーションに入ろうとするのですが、
また涙が流れてくるから、まったく投球できない。

何度も、何度も涙を拭いて、
ようやく振りかぶって投げた球を
しっかりとキャッチした前田さん。
マスクを上げて、やっぱり涙を拭いて、
マウンドに駆け寄り、笑顔で高岸さんと
抱き合います。
球場全体から温かい拍手が巻き起こりました。


彼らは高校の野球部時代、
甲子園優勝を目指し、
その後はプロになることを夢見ていたと
雑誌の記事で知りました。
野球部のモットーは「心技体」ならぬ「体心技」。
まずは体を作ることから、というトレーニングは
相当キツかったと言います。

ところが、甲子園に出場できたのは
高1の一度きり。しかも応援席。
卒業後、高岸さんは大学で野球を続けましたが、
怪我でプロの道を断念。
前田さんもまた大学で野球をやることは
ありませんでした。
その後、高岸さんの誘いでお笑いの道に。
結成時、「始球式に出る」ということを
一つの目標にしていたそうなのです。

マウンドに立ったとたん、
野球に打ち込んだ高校時代の熱い思い、
そして怪我をしたときの絶望感、
お笑いの誘いを受けてくれた前田さんへの感謝、
いろいろが一気に押し寄せてきたのかも
しれません。

一生懸命打ち込んだ経験があるから、
感情が溢れ出してしまうのだと思いました。
そして、頑張っている人、頑張った人、
新たな夢を叶えた人の姿はやはり感動的だなあ、
ともらい泣きしながら感じました。


さて、ここ数年で「グリット GRIT」という
ワードを耳にするようになりました。
アメリカの心理学者、
アンジェラ・ダックワース氏の著書
「GRIT やり抜く力
人生のあらゆる成功を決める
『究極の能力』を身につける」
は、日本では2016年に発売され、
ベストセラーになりました。

GRITとは、
G Guts(闘志)
R Resilience(粘り強さ)
I Initiative(自発)
T Tenacity(執念)
の頭文字をとったもの。

GRIT、やり抜く力がある人は、
芯があり、それでいて変化への適応力が高いと
言われています。
グーグルではGRITがある人を
積極的に採用し始めており、
ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグなど
多くのビジネスリーダーがこの力を
重視しているのだそうです。

書籍の中で、ダックワース氏は
成功した人の多くは「天才」だから、
また「才能」があったからと
言われることが多いが、そうではなく、
共通してあるのはGRITだと言っています。

「ガッツがない」とか「粘り強く」なんて
今の子どもたちに言うと、
「出た! 昭和!」とか言われがち。
うちの次男なんかは、必ずそう返してきますが、
でも、やはり、何かに打ち込んでいくためには、
こうした力が必要なんだなと改めて感じます。

ところで、GRIT、
大人になってからも伸ばせるそうなのです。

そのために必要なことは、
・興味があることに打ち込む
・失敗を恐れずにチャレンジし続ける
・小さな成功体験を積み重ねる
・GRITがある人たちの中に入る
 もしくは近くにいく

どうでしょう。
最初の3つは、いやいやそれが難しいんですよと、
怠け癖がある私は思ってしまう感じですが(笑)、
4つ目はいいかもしれないと感じました。

GRITがある人たちの輪に入ると、
周りの価値観が自分のスタンダードに
なっていくからです。
ランニングのアプリで周りの人たちとつながり、
一緒に目標を達成していくというのは
まさにこれですよね。

秋も深まってまいりました。
運動するにも、芸術活動をするにもいい季節。
GRITを伸ばすためにはベストなシーズンかもしれません!
(しかし食べるにもいい季節なんですよね...)

今週もあと少し、がんばってまいりましょう!

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今年の初め、SNSである貼り紙が
話題になりました。

「STOP! 教え魔」と書かれたポスター。
そこには、
「全国のボウリング場の悩みランキング
ナンバー1は、お客様がお客様に
ボウリングのコーチングをする
教え魔がいることです」と書かれています。

このポスター、
教えられて困っているという
利用客からの苦情を受け、
あるボウリング場が場内に貼り出したもの。
SNSにアップしたのは、
このボウリング場をよく訪ねていた利用客で、
日頃から困っている人を見かけていたので、
よく貼り出してくれた!という
思いだったそうです。

これをきっかけに、SNSでは、
「うちにも教え魔がいます!」という声が
相次ぎました。

「うちのボウリング場にもいます」
という声のほか、
「うちのゴルフ場にもいます」
「うちのゲームセンターにもいます」
「うちのジムにもいます」
「うちの将棋教室にもいます」

こうなると、日本全国教え魔だらけ。
なぜ、人はこんなに教えたくなって
しまうのでしょうか。

心理学的に言うと、その理由は、

1 教えるものを愛しているから
2 教えることで気持ちが良くなるから

だそうです。

例えば、
ゴルフが大好きで、ゴルフ歴も長い。
テクニックも身についている。
気をつけなくてはならないことが何かわかっている。
始めたばかりの人に何とかこれを教えてあげたい。
喜ばれるはずだし、自分と同じように、
ゴルフが大好きになってくれるはずだ。
で、初心者を見つけると、ついつい教えてしまい、
それを続けているうちに、指導者気分になって、
気持ち良くなってきた。

そんなところでしょうか。

本人としては親切心なのかもしれません。
そこが厄介ですね。

新潟青陵大学の碓井教授によると、
「ゴルフ場やボウリング場に多いということから、
教え魔には中高年の男性が多いという印象がありますが、
年齢・性別関係なく、
だれでも教え魔になる可能性があります」
とのこと。

心理学の研究でこんな実験があるそうです。

ある集団を、ランダムに先生役と生徒役の
2つのグループに分けます。
先生役には問題と解答と解説を事前に渡し、
生徒役に教えてもらいます。

こうして先生役と生徒役の心理を調べたところ、
先生役になった人のほうが、
「頭が良く、賢く、人格的にも優れている」
と感じやすい傾向が見られたそうです。

教えていると優越感を感じてしまうのか・・・。
考えてみると、
確かに教え魔は男性だけじゃないですね。
職場にもいたし、
PTAのお母さんたちにもいたなあ。

さてさて、
教えることができる人が大勢いるということは、
本来はいいことだと思うのですが、
教え「魔」にならないためには
どうすればいいのでしょう。

コーチングでは、
相手に「学びたい」という意志があることが
大前提だそうです。
「教えてほしい」と相手が思っていないのに、
あれこれアドバイスするのはNG。
それは、相手の学びにならないからです。

教え「魔」と言われてしまうのは、
「勝手に」「教えてやろう」を始めてしまうから。
この方法では、相手のためではなく、
自己満足のためになってしまうんですね。

あああ、思い返すと、私、
子どもが小学校のときは教え魔だったかも。
ものすごい勢いで鉄棒を教えた記憶が
蘇ってきました(汗)。

皆さんは教え魔になっていないでしょうか。
過去になったことはないでしょうか。

暑くなりました。
連休前、体調に気をつけてまいりましょう。

 

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