ディレクターの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーです

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今日のメルマガでは、
「単純作業はゲーム化して楽しくするか、
無で心を落ち着けるか」ということを
お伝えしようと思います。

少し前のことです。
絹さやをどっさりいただきました。

農家さんからいただいたので、
「これ絹さや?」と思うほど、存在感がある
立派なものばかり。
これだけ大きいと筋取りが必要。
しかも大量です。

私は、仕事もプライベートも
「楽しい」という感覚を優先させているので
(というと聞こえはいいですが、楽しくないと、
なかなかやる気が起きないということです)
絹さやで山盛りになった大きなボウルを前に、
この作業を何と捉えて取り組むか考えました。

「いやいや、とっととやりなさいよ」
と思いますよね。私も思わなくはないですが、
せっかくなら何か工夫してゲーム化し、
楽しく取り組もう、と思ってしまうわけです。
そこで、勝手に、より効率的な
絹さや筋取り方法を編み出そうと決めました。

まずボウルの位置です。
筋取り前のボウルをどこに置き、
取った筋をどこに入れ、
筋取り後の絹さやをどこに入れるか。
手の動きに無駄がでないよう慎重に決めます。

少しシミュレーションしてから
作業スタートです。
作業を進めると、
最初の筋取りで少し手間取ることが
わかりました。スナップエンドウみたいに、
なかなかポキっといかない。

「これは、最初に少しハサミを
入れておいた方がいいのでは?」

そう思い、キッチンバサミを持ってきて、
まずどんどんハサミ入れを行いました。

ふと前を見ると、
同じテーブルで一緒に作業を始めた家族は、
筋取りが結構進んでいます。

工夫や改善は、最初は時間がかかるのです。
気にしないで進めます。

ハサミ入れの効果があり、
筋取りはリズムよく進んだのですが、ここで
次の課題が見つかります。

一つ筋取りが終わった後、
次の絹さやを手に取る時にもたつきます。
どれを手に取るのか、少し迷う時間がある。
ここで気づいたのは「視線」です。
どこを見て作業するかが重要である、と。

(すみません、もう少しおつきあいください)

絹さやの2本目の筋をとると同時に、
次のターゲットを見る。
すると、迷いなくそのターゲットをつかめる
というわけです。
たかが視線なのですが、これ、
かなり重要だと気づきました。
「おおお、すばらしい」と言いながら、
また、ちらっと前を見ると、
家族の筋取りはかなり進んでいます。

はい。そんなわけでして、お察しの通り、
ただ、普通に筋取りをした家族のほうが
早く終わりました。

おそらく、
「いいから早くやりなさいよ」と
思っていたでしょう。
でも、いいのです。
試行錯誤したことにより、発見がありますから。

と、ここで思い出しました。

以前、洗濯物をベランダに干してほしいと
家族に頼んだとき、
ハンガーの位置を変えたり、
洗濯物の向きを変えたりして、
なかなか干さない姿にイライラし、
「早く干せばいいのになあ」と思ったことを。

後からその理由を聞いたら、
「畳んで、どこにしまうかを考えた時に、
しまう場所が同じものが
まとまって干してあるほうがいい。
だから、場所を考えていたと」

ほお、なるほど。と思いましたが、
それを知らずに見ていると、
「おい」と思いますね、これは。

自分の絹さやチャレンジを振り返っても、
こういうことは、
自分一人で勝手に工夫するのではなく、
メンバーに共有して、巻き込んで行うことが
大事だと気づきました。

「絹さや筋取りチャレンジ、スタート!」
という感じでしょうか。
ノリの統一、目的の共有は重要です。

この人、こんなふうで、
本当に家事ができているのか、と
思われたかもしれません。

大丈夫です。
すべての単純作業を
ゲーム化しているわけではありません。
ゲーム化しない場合は、だいだい
「無」で取り組んでおります。
これは、やる気を出さないということではなく、
どちらかというと「瞑想」です。

たとえば包丁研ぎや、食材を切る作業は
私にとっては「瞑想」のようなもので、
終わるととても落ち着きます。

さて、今回は、私の、
単純作業への向き合い方をお伝えしました。
もちろん正解はないです。
なにかヒントになることがあれば、幸いです。
絹さやの筋取りの良い方法があれば、
そちらも教えてください
(まだ工夫しようとしている)。

もうすぐ7月。
梅雨は?という暑さですが、
体調に気をつけてまいりましょう。

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