ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の創業者・オノのブログです

ブログ:2007年11月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

こんにちは。

商品・サービスの名前といえば、商標登録。サイト名も商標登録はできます。今日はその話題を少々。

エレクトーン、デジカメ、キャッチホン、着メロ。
ここに集めた名前は、一見すると一般名詞ですが、実は登録商標であるのをご存知ですか? それぞれ、次の分野で、次の各社が登録しています。(正式な分類区分は、ページ下の特許電子図書館等でご覧ください)。
エレクトーン(電子オルガン/ヤマハ)、デジカメ(デジタルカメラ/三洋電機)、キャッチホン(割り込み通話サービス/NTT)、着メロ(着信メロディ/YOZAN)。

登録した商標が、裁判所によって普通名詞化したと判断されると、他者に使用された場合に商標権の効力が及ばなくなってしまうので(上記はこれには該当しません)、商標を登録した以上、他社から使われないよう防衛する、これが普通の考え方です。

一方で、一般名詞化するというのはそれだけ市場でのシェアが高いわけで、社会にインパクトを与えた(言い換えればそれだけ貢献した)証でもあります。「◯○という名前は、もともと我が社の商標だったんですよ、ワッハッハ…」と笑って見せるのも、太っ腹でカッコいいと思うんですけど、これは定石とは言えませんね、コシヒカリ問題もありますし。
一般的な認知度を高めつつ、その名称が他者に使われないようにする。あるいは、商標権者からクレームを言われないようにする。これがやはり定石です。そのためには商標登録はしておきたいものですね。

商標登録の検索は特許電子図書館

【今日の問いかけ】
あなたのサイトの名前は、商標登録できますか? していますか?

こんにちは。

ネーミングを考えるとき、絶対に避けて通れないのが、造語系です。

インテルが1993年に発売した第5世代プロセッサ「Pentium」は造語系の良い例で、従来の製品番号ではなく、商標登録することを含めたブランディングを意図して命名されたという話は有名です。ギリシャ語の「5」を意味する「Penta」と、「要素」を表すラテン語の「ium」とを組み合わせたネーミングになっています。

キヤノンの名前の由来も、元々は「創業者・吉田五郎氏の観音信仰」によるようで、初代試作機の名前が、観音さま→KWANON(カンノン)だったことに端を発するようです。しかも、上手いのは「Canon」は英単語であり、造語ではありませんが、「聖典」「規範」「標準」という意味があり、KWANON→Canonと考えたプロセスは、造語的アプローチです。
因みに公式サイトによれば、「Canon」には、正確を基本とする精密工業の商標にふさわしく、世界の標準、業界の規範となるように、との願いが込められているそうです。後付であるにもかかわらず、1935年にこうした発想でブランドを考えたキヤノンはずいぶん進んでいた企業であると言っても過言ではないでしょう。

真偽について確認はしていませんが、「語源探偵団」のサイトに、造語や略語によるブランド名の事例が掲載されています。

造語の強さは、何といってもオリジナリティが高いこと。その分、独自の世界観やメッセージを伝えることができるという点です。初対面のときに、「どんな意味なのですか?」から会話が始まるという良さもありますよね。
というわけで、雑学談義のようになってしまいました。

【今日の問いかけ】
あなたのサイトの名前には、どんな意味が込められていますか?

こんにちは。

週末、高校の同窓会がありました。高校の教員をしている友人から「総合学習の時間に、自分ブランディングの話をしたところ好評だった」と言われました。少し前に、AllAboutプロファイルに掲載している私の記事を授業で使わせてもらいたいとの連絡をもらっていたのです。

大学に推薦入学で入るためには面接を突破する必要があるそうなのですが、「自己紹介文の書き方の指導をしないと、『僕は、明るい性格で…』というような文章を書いてくる、そういうのは、合コンの時に言え」と彼女。大学が聞きたいのはそういうことではなく、たとえば法学部に入りたいのなら、なぜ法学を勉強したいのかを書くべき、というのが彼女の問題意識でした。

「合コンの時に言え」には笑っちゃいましたが、確かに、どんな相手に自分の何をアピールするかは、ブランディングの考え方に通じるものがあります。メッセージの受け手である大学側のモノの見方と、自分のやりたいことの両方から考えろ、という指導は、高校生たちの今後の人生にとっても役立つに違いありません。

大学入試で自分ブランディング。高校生も大変だなー。がんばってねー。

そう考えると、自分ブランディングというのは、生き方を考えることなのかもしれません。
で、もっと考えると、コーポレートブランディングというのは、会社の生き方を考えることなのかもしれませんね。会社にも生き方ってもんがある、と今回考えさせられました。

こんにちは。

前々回、「一般名詞×一般名詞」の名前の「覚えにくさ」について書きました。今日は、「一般名詞×一般名詞」を使いながらも、覚えやすい名前はある、ということについて書きます。

「一般名詞×一般名詞」(特にカタカナ音同士の組み合わせ)が覚えにくいのは、どちらもジェネラルな言葉である上に、音数として長くなりがちなためです。また、音数の問題だけでなく、文字ヅラとして読みにくいという問題もあります。

ところが、ワタシたち日本人の便利なところは、漢字が使えるという点。同じように「一般名詞×一般名詞」であるにもかかわらず、「漢字×漢字」になった途端に、覚えやすさがグッと高まります。
「無印良品」「情熱大陸」「空想生活」。
これらは、音数は多いにもかかわらず、わかりやすく、覚えやすい代表例といえるでしょう。また、漢字4文字にすることで、音としても安定感があります。
 
漢字4文字でなくても、長いのに覚えやすい一般名詞の組み合わせの名称例はあります。
「東京カレンダー」のような「漢字×カタカナ」は、たとえば「トーキョーカレンダー」(カタカナ×カタカナ)という名前だった場合よりも、視覚的に読みやすい分、覚えやすいはずです。
また、2つの漢字の間に「の」や「な」を入れた名称も、音数は長い割に意外に覚えられる名前といえるかもしれません。「散歩の達人」「素敵な奥さん」といった具合ですね。
また「ほぼ日刊イトイ新聞」のように長い名前にして、愛称化することで成功した例も多いですね。

ワタシも今、新しいサービスサイトのネーミングをどうするか、頭を悩ませています。わかりやすさと覚えやすさ、どちらも満たせるといいのですが。

【今日の問いかけ】
名前は長いのに、なぜか覚えられた経験はありませんか?

オノです。こんにちは。

前回は、「一般名詞×一般名詞」でつくられた名前の場合の、覚えにくさについて書きました。
では、一般名詞は、そんなにダメなのでしょうか。そんなことはありません。「アップル」や「Yahoo!」、「Amazon.com」が一般名詞であるように、一般名詞でも優れたブランド名はたくさんあります。しかし、良い名前の多くは、「一般名詞×一般名詞」ではなく、ただ1つの「一般名詞」です。

しかも、同じように優れた一般名詞の名前でも、方向性には2通りあるようです。一つは、上に挙げた「アップル」「Yahoo!」「Amazon.com」のように、本来のサービスとは関係ない「意外性」のある一般名詞を採用するという方向性。もう一つは、「価格.com」や「お名前.com」のように、サービスそれ自体をワンワードで表すという方向性です。

前者は、そのブランドの文化や理念を訴求するのに有効で、それによって他社との違いが伝わります。
しかし、もしその名前と理念が不一致であったなら? 友だちのようなコンピュータという理念を大切にしたアップルだからこそ、「アップル」という名前は生きるのですし、「Amazon.com」ほど取り扱う商品の種類が豊富でなかったなら、密林のジャングルの奥深さを感じさせるこの名前は生きなかったはずです。

一方、ストレートにサービスの機能を訴求する後者は、今まで認識されていなかったジャンルがあることを気づかせたり、そのカテゴリーでナンバーワンといった印象を与える上で有効だと言えます。

いずれにしても、ワンワードの一般名詞の良さは、「覚えやすい」こと。名前の一番の役割は識別ですから、一般名詞一語の名前はあなどれません。

【今日の問いかけ】
一般名詞1語の名前と2語の名前、どちらが好きですか?

こんにちは。オノです。

前回、ホテル予約サイトを例に、サイトの名前には「わかりやすいけれど、覚えにくい」ものがある、と書きました。覚えにくい名前には共通点があります。「一般名詞×一般名詞」でできている場合が多いのです。(さらに「カタカナ×カタカナ」になると、覚えにくさはさらに高まります。)

ホテル予約サイトであれば、「ホテルまたは宿」と「予約」の概念の掛け合わせ的なものが多いですし、
「映画」で検索しても、「家具」で検索しても、同じような傾向が見られます。「シネマ○○」「ムービー○○」「映画○○」といったような感じです。サイトの概念が複雑になればなるほど、概念を掛け合わせた名前になる傾向は高いように思います。

このような名前が多いのは、やはり「わかりやすさ」に重きを置いてネーミングが考えられているためだと思います。

「わかりやすさ」は大切であって、軽視するつもりはありません。けれども、「わかりやすさ」を最優先すべき場合というのは、そのサイトが何のサイトか即座にわからないと、ユーザが帰ってしまう心配のある時です。

しかし、多くのユーザは検索エンジンでおおよそ何のサイトかをわかっていて来ています。
つまり、このやり方は、「まちがいなくここはあなたが求めるサイトです」と伝えていく方法であって、
「ここは他のサイトより楽しいサイトですよ」などと特徴を伝える上では有効ではないのです。「わかりやすさ」ばかりを優先すると、埋もれてしまうことがあるということを忘れたくないものですね。

【今日の問いかけ】
あなたのサイトにとって、名前のわかりやすさはどの程度重要ですか?

こんにちは。

先月の休暇の際に温泉に行った話を書きましたが、本当はクロアチアに行く予定でした。海外のホテルを予約するときに、ワタシがよく利用するのは、BOOKING.COMです。ホテル予約サイトの名前を例に、今回も引き続き「お名前研究!」です。

「ホテル」という語句で検索エンジンで検索すると、様々なサイトが上がってきます。じゃらんnet、BESTAY、yoyaQ.com、一休.com、ベストリザーブ、宿ぷらざ、ほてるなび、スーパーホテル、やど上手、等々。

どのサイトの名前が優れていると思いますか? ホテル予約サイトに限りませんが、多くのサイトの名前の中には「わかりやすいけれど、覚えにくい」ものがあります。
たとえば、「ベストリザーブ」や「スーパーホテル」はその例です。当然ですが、英語の予約サイトはこの手の名前ばかりです。

ユーザがその名前とだけ出会ったなら、覚えやすさは違ってくるのでしょうが、類似のサイトを立て続けに見ていると、「ベストリザーブ」だったか、「スーパーリザーブ」だったか、わからなくなり、あるいは「ベストホテル?」となってしまったりするものです。

「じゃらんnet」は雑誌のブランド名なので別格にするとして、傑出している名前といえば、やはり「一休.com」です。一休さんの「いっきゅう」と読ませながら、「ひと休み」を連想させる名前です。

わかりやすさと覚えやすさは違うもの。名前を考える時に、頭の片隅に置いておきたい点です。

【今日の問いかけ】
あなたのサイトの名前は、覚えやすいですか?

こんにちは。

最近、名前を考える仕事や機会が多いので、ちょっと「名前」というものについて考えたくなりました。

世の中では今、どのくらいこだわって名前がつけられているのでしょう。(関係ないですが、弊社は12月が出産ブームのせいか、最近子どもの名前の話が話題によく上ります。子どもの名前は誰もみんな相当こだわっているんだな、と思います)

では、社名は? サイト名やサービス名は?
名前を固有名詞、一般名詞、そしてその組み合わせで分類してみるとそのグループごとに多少印象が違います。

「楽天」や「Google」(10の100乗を意味するgoogolに由来 )、
「mixi」(mix=交流する、i=人)は固有名詞(造語)。
「アップル」や「Yahoo!」(野蛮な人)、「Amazon.com」は一般名詞。

固有名詞でも、そこに込められたものが伝わってきます。覚えやすくて、いずれもいい名前ですね。因みに、当社の社名「グラスルーツ(grassroots=草の根)は一般名詞です。第一の意味は「根っこを大切にして(本質志向で)、企画する」です。

いくら良い名前でも、商品・サービスが悪ければ売れないという意見もありますが、人がモノやサービスを買うとき、良いモノだから買うとばかりは限りません。しかも、一見しても違いがわからない同じような商品・サービスは、世の中に多々あります。
そんなとき「名前」はそのブランドの世界観を伝えたり、親しみをわかせる上で大切。自分の子どもの名前を考えるのと同じぐらい、真剣に考えたいものですね。

【今日の問いかけ】
サイト名や商品名、サービス名を考えたとき、姓名判断しましたか?(冗談)
その名前の由来を言えますか?

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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