名前と音数、覚えやすさの意外な関係
こんにちは。
前々回、「一般名詞×一般名詞」の名前の「覚えにくさ」について書きました。今日は、「一般名詞×一般名詞」を使いながらも、覚えやすい名前はある、ということについて書きます。
「一般名詞×一般名詞」(特にカタカナ音同士の組み合わせ)が覚えにくいのは、どちらもジェネラルな言葉である上に、音数として長くなりがちなためです。また、音数の問題だけでなく、文字ヅラとして読みにくいという問題もあります。
ところが、ワタシたち日本人の便利なところは、漢字が使えるという点。同じように「一般名詞×一般名詞」であるにもかかわらず、「漢字×漢字」になった途端に、覚えやすさがグッと高まります。
「無印良品」「情熱大陸」「空想生活」。
これらは、音数は多いにもかかわらず、わかりやすく、覚えやすい代表例といえるでしょう。また、漢字4文字にすることで、音としても安定感があります。
漢字4文字でなくても、長いのに覚えやすい一般名詞の組み合わせの名称例はあります。
「東京カレンダー」のような「漢字×カタカナ」は、たとえば「トーキョーカレンダー」(カタカナ×カタカナ)という名前だった場合よりも、視覚的に読みやすい分、覚えやすいはずです。
また、2つの漢字の間に「の」や「な」を入れた名称も、音数は長い割に意外に覚えられる名前といえるかもしれません。「散歩の達人」「素敵な奥さん」といった具合ですね。
また「ほぼ日刊イトイ新聞」のように長い名前にして、愛称化することで成功した例も多いですね。
ワタシも今、新しいサービスサイトのネーミングをどうするか、頭を悩ませています。わかりやすさと覚えやすさ、どちらも満たせるといいのですが。
【今日の問いかけ】
名前は長いのに、なぜか覚えられた経験はありませんか?