造語のチカラ
こんにちは。
ネーミングを考えるとき、絶対に避けて通れないのが、造語系です。
インテルが1993年に発売した第5世代プロセッサ「Pentium」は造語系の良い例で、従来の製品番号ではなく、商標登録することを含めたブランディングを意図して命名されたという話は有名です。ギリシャ語の「5」を意味する「Penta」と、「要素」を表すラテン語の「ium」とを組み合わせたネーミングになっています。
キヤノンの名前の由来も、元々は「創業者・吉田五郎氏の観音信仰」によるようで、初代試作機の名前が、観音さま→KWANON(カンノン)だったことに端を発するようです。しかも、上手いのは「Canon」は英単語であり、造語ではありませんが、「聖典」「規範」「標準」という意味があり、KWANON→Canonと考えたプロセスは、造語的アプローチです。
因みに公式サイトによれば、「Canon」には、正確を基本とする精密工業の商標にふさわしく、世界の標準、業界の規範となるように、との願いが込められているそうです。後付であるにもかかわらず、1935年にこうした発想でブランドを考えたキヤノンはずいぶん進んでいた企業であると言っても過言ではないでしょう。
真偽について確認はしていませんが、「語源探偵団」のサイトに、造語や略語によるブランド名の事例が掲載されています。
造語の強さは、何といってもオリジナリティが高いこと。その分、独自の世界観やメッセージを伝えることができるという点です。初対面のときに、「どんな意味なのですか?」から会話が始まるという良さもありますよね。
というわけで、雑学談義のようになってしまいました。
【今日の問いかけ】
あなたのサイトの名前には、どんな意味が込められていますか?