わかりやすい名前の落とし穴、落ちないようにご用心
こんにちは。オノです。
前回、ホテル予約サイトを例に、サイトの名前には「わかりやすいけれど、覚えにくい」ものがある、と書きました。覚えにくい名前には共通点があります。「一般名詞×一般名詞」でできている場合が多いのです。(さらに「カタカナ×カタカナ」になると、覚えにくさはさらに高まります。)
ホテル予約サイトであれば、「ホテルまたは宿」と「予約」の概念の掛け合わせ的なものが多いですし、
「映画」で検索しても、「家具」で検索しても、同じような傾向が見られます。「シネマ○○」「ムービー○○」「映画○○」といったような感じです。サイトの概念が複雑になればなるほど、概念を掛け合わせた名前になる傾向は高いように思います。
このような名前が多いのは、やはり「わかりやすさ」に重きを置いてネーミングが考えられているためだと思います。
「わかりやすさ」は大切であって、軽視するつもりはありません。けれども、「わかりやすさ」を最優先すべき場合というのは、そのサイトが何のサイトか即座にわからないと、ユーザが帰ってしまう心配のある時です。
しかし、多くのユーザは検索エンジンでおおよそ何のサイトかをわかっていて来ています。
つまり、このやり方は、「まちがいなくここはあなたが求めるサイトです」と伝えていく方法であって、
「ここは他のサイトより楽しいサイトですよ」などと特徴を伝える上では有効ではないのです。「わかりやすさ」ばかりを優先すると、埋もれてしまうことがあるということを忘れたくないものですね。
【今日の問いかけ】
あなたのサイトにとって、名前のわかりやすさはどの程度重要ですか?