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『最近の出来事から』カテゴリの記事

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先月のことになりますが、
私たちグラスルーツは伝える仕事の面白さを届けたいという思いから
2つの小学校のサマースクールにエントリーし、
「お友だちをプロデュースしよう!」
「いろいろな題をつけて遊ぼう!」という子ども向け特別授業を開講しました。
当社のスタッフの子どもさんたちが通う小学校での開催です。
先生役は当社のスタッフ、子どもさんたちから見ればお父さん・お母さんです。
詳細は、こちらをご覧ください


参加した小学生たちの反応は上々で、友だちに質問するのが楽しかった、とか、
ほかの人は自分とは全然違うことを感じていることがわかって面白かった、など、
何かしら楽しい発見をしてくれたようです。


さて、先生役を担った二人との会話で、
普段、家で自分の仕事をどう子どもに説明しているか
ということが話題に登りました。
一人はわかりやすさ優先で「本を作っている」と語っているそうで、
もう一人は「働く人が元気になるための仕事をしている」と言っているそうです。
子どもにとって、前者は働く姿が目に浮かび、後者は大切な仕事なんだなと感じる、
そんな違いがある気がします。
いずれにしても、良くはわからないなりに、
子どもたちはちょっと誇らしいかもしれませんね(笑


私が小学生の頃、働く父親の姿を絵に描くという授業がありました。
ところが、どんな仕事をしているのか、父に聞けども聞けどもわからず。。。
当時、父は、国の地質系研究所のようなところに勤めていましたが、
何のための仕事なのかも、何をする仕事なのかも私にはわからず、
それでは絵が描けないので、
結局「周りにはこんなキカイがたくさんある」という絵を父に描いてもらって、
それを書き写したような記憶があります。
見たこともないので、私にはただの箱にしか見えませんでしたが(笑


自分の子どもに自分の仕事をどう説明するのかは、とても重要だと思いますが、
それは子どもに対してだけではありませんよね。
特に、自分自身のアイデンティティにとって最も重要である気がします。


その有名な例えが、レンガ職人の話ですよね。
「ここで何をしているのか」と問われて、
「レンガを積んでいる」と答えるのか、
「人々のために教会を作っている」と答えるのか。


では、実際の私たちは、自分の仕事をどんなふうに人に伝えているのでしょうか?
話す相手と状況によって、いやむしろ多くの場合、
「〜のために」の部分は語らなかったりしますよね。
たとえば学生時代の友だちから、「どんな仕事をしてるのか?」と聞かれたら、
「○○○の営業をやっている」とか、
「○○○会社の人事部にいる」と答えることの方が多いのではないでしょうか。
なぜならこの手の質問で相手が期待する答えはWhatであって、
Whyではないと思っているからです。
あるいは、下手にWhyを語ると、面倒くさいヤツだと思われる...と思っていたり(笑


でも、、、、ふとこんなことを思いました。
それは、自分の仕事へのこだわりをシンプルに語る言葉の準備が
不十分だということかもしれない、と。
たくさんの言葉を尽くせばWhatもWhyも話せますが、
シンプルに、子どもにもわかるような平易な言葉で、
ズバリ語ることは結構難しいものです。
そもそも自分の考えをそぎ落とすのが難しい上に、それができたとしても、
次は相手側の言葉で表現する必要があり、これまた難しいからです。


自分の仕事を人に(子どもにも!)わかりやすく、説明できるようになること。
それは、きっと自分の思考整理にもつながるのでしょうね。
あなたは、自分の仕事を子ども向けに説明するなら、どう説明しますか?


涼しくなってきましたね。どうぞ素敵な1週間を!

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営業の電話がかかってきて、応対するのが面倒だなと思うことはありますよね。
面倒だなと思っても、あまり横柄な対応はしたくないもの。
営業の電話だって、十分な情報源ですし。


ですが、私。。。先週は三連休も仕事をしていたくらい、すさまじい忙しさでした。
そんな中、ある会社から営業の電話がありました。
正確にいうと、電話に出たスタッフが単なるセールスなのかどうか、
判断がつかず、私に交代を求めたのです。


内心面倒だなと思いましたが、普通の電話と同様、ご要件を伺うと、
案件マッチングの会社からのものであることがわかりました。
実は、この手のビジネスモデルの企業から時々営業の電話がかかってきます。


いわく「成功報酬型ですから、リスクはありません...」
いわく「大手企業のエグゼクティブにコーポレートプレゼンできるチャンスです...」
いわく「いろいろな紹介案件が来ているので、サービスに登録しませんか...」
で、一度会って話を聞いてみたことがありますが、
話を聞く限り、どう考えてもペイしませんでした。
それで最近では早々に電話を切らせていただくことが多いです。


ところが、その時の電話はいつもとは違う雰囲気になりました。
あれ、いつもとなんだか雰囲気が違う。
それは話してまもなく、すぐに感じました。


端的に言って、「会話」になっていったのです。
私がここでいう「会話」というのは、相手に興味を持ちながら話を聞き、
こちらのことも知ってほしいという心持ちで話をしている状態のことです。


それに対し、普段受ける営業の電話には、それがありません。
会って話を聞いてほしいという前のめりな話っぷりや、
ハキハキと個性のないマニュアル的な話し方をされるからでしょうか。
興味も持てないし、こちらの話を聞いてほしいとも思いません。
では、その電話の主は何が違っていたのでしょうか?


自分は何者かを告げた後、
「商品ブランディングで悩まれているある企業が、
デザインなどを頼める会社を探しているのですが、
御社はそういった案件は対応していますか?」と。


すごく自然体な語り方を前に、単に売り込みたいのではなく、
クライアントのために本当にマッチングしている相手先を探している、
そんな気持ちにさせられました。


私は、当社は既存のお客様からそういった案件を引き受けることはあるが、
デザイン会社ではないこと、
同じブランディングでも、インターナルブランディングの方が
得意であることをお伝えしました。
さらに詳しく聞かれたので、こちらもさらに深くお伝えするということが続き、
相手は「ちょっと違う感じですかね?」と言って、
5分か10分お話して、ほどなく会話は終わりました。


普段の営業電話のように、手短に断ろうという気持ちはまったく働かず、
とても良い気持ちで電話を終えました。
その人は本当にマッチングする相手先を求めていると感じたので、
当社のパートナーさんをご紹介しようかと思ったくらいです(笑)


この出来事から私が得た気づきは、2つ。


(その1)誰かのために動いている人のことは、ちょっと応援したい気持ちになる。
(その2)どちらかが先に、普通のありのままの自分でいると、会話になっていく。


結局、自分らしさに覆いをかけて行動すると、
多分相手は「バリア」を感じたり、
「用心」しなければと感じて、
それが「防衛的な態度」を生んだりします。
これは社内の人間関係でも同じですよね。


ちなみに、営業職の方へ、お役立ち情報です。
私の知り合いでもあり、過去にコンサルしていただいたこともある渡瀬さん、
内向的でも口下手でも立っていけるサイレントセールスの権威です。
ご興味がある方はこちらへ


さ、暑い日が続いていますが、素敵な1週間を!



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4月15日(土)から23日(日)まで、
青山のギャラリーで私の作品を発表する展覧会を個人的に開きました。
個展という形でアウトプットしたら、本当にたくさんのインプットを得たのですが、 
今日はそんな中でもひとつだけ紹介します。
それは、「解決=価値」とは違う世界についてです。

この展覧会について簡単に紹介すると、
人生の出会いと別れをテーマに「流転」と題して行ったもの。
展示した作品は、アクリル絵具で描かれた記号的絵画作品と、
インタラクティブな言葉のパネル作品です。

ただ黙って眺める展覧会ではなく、
自分の人生を重ねたくなるような参加型の構成に特徴がありました。
観て、想像して、選んで、読んで、書いて、、、
テーマは少し重いですが、心と体を使って感じてもらうことを目指した、
そんな内容です。

来てくださった方たちは、自分の人生を通して作品を解釈したり、
感情移入をしたり、自分の心を観察する...ということをしてくれたわけですが、
その結果、感想のコメントに現れてきたのは、様々な「視点」でした。
人の感性はなんと豊かなんだろうと感じましたし、
その裏側には十人十色の人生があるということを痛感しました。
個人個人の現在の状況も様々だし、そこまでの道のりも実に多様です。
そして、人生が違えば、見方や感じ方も違って当然です。
まさにダイバーシティの本質がここにあると感じました。


もう少し具体的にお伝えしますね。

たとえば、21枚の絵で構成され、
ひとつのストーリーになっているペインティング作品があったのですが、
その話を自分の過去と現在に照らして観る人もいれば、
息子に起きた別れ話や、両親の関係に思いを馳せて観る人もいました。

また、「別れ」という概念の捉え方も人によって千差万別。
大半の人は、実在する誰かと自分が体験した別れと捉えましたが、
自分自身との決別と捉える人や
この先の未来に訪れる別れを思い描く人もいました。
さらに、スピリチュアルな存在を感じながらも
切り離されている状態を別れと捉える人も。

一方で、そこまで葛藤したり、負の感情を味わったことはない、とか、
自分は感情をないがしろにしていたのかもしれないとか、
忘れていた感情を思い出したとか、
自分の感情に「フタをしがち」だったなどの感想も多く聞かれました。

それらの感想を含め、
観る人が、それぞれの視点で観てくれたのがとてもうれしかったですし、
人の感性の豊かさに触れた思いがします。


視点の多様性に驚いたと同時に、
総じて言える共通点もありました。
それは、来た方の多くが何かしら感じ入ってくれた、ということです。
我田引水の面も多少あるかもしれません。
でも、涙を流す人が何人もいたり、次のような感想をいただいているので、
まんざら勘違いというわけでもないと思います。
(許可を得て掲載しますね)
ーーーーーー
私は、亡くなった父、生まれてこなかった子との別れを
しっかり味わう時間となりました。
こんなにたくさん泣いた個展は初めて。
グリーフセラピー的な個展でした。
ーーーーーー


この話、別に自慢したくて書いているのではありません。
私がこの事から気づいたのは、
この展覧会が参加者にもたらしたのは「解決」ではない、
けれども「解決」という価値以外の世界にも、
何かしら意味があるようだ...ということです。

とかくビジネスの世界で生きていると、
ソリューションを提供することこそ価値だと思い、
それ以外の価値に鈍感になりがちです。

でも、今回のような世界にも実は価値があるのかも...と
そんな気持ちになりました。
なぜなら、ビジネスといったって、所詮人間社会だからです。
それはいったいどんな価値なのでしょう?
癒し?
内省?
対話?
自浄?

どんな言葉がふさわしいのか、私自身よくわかりませんが、
心や感情の取り扱いに関することであることだけは確かです。

だから「ビジネスとはいえ、解決がすべてではない」。
解決最優先でいると、道を間違えるかもな...ということ。
それが今回得た大きな気づきです。

ご来場いただいた皆さま、
ここまで読んでくださった皆さま、ありがとうございました。

まもなくゴールデンウィークですね。
素敵な1週間でありますように!


個展の模様(「流転〜WOOとMOOの場合」ほか)
言葉の作品「COMMAND」のpdf(展示したパネルとはサイズや比率が異なります)

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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。


新しい年を迎え、初詣に行ったり、
新しいダイアリーやノートを買ったりする機会のあるこの季節、
今年をどんな年にしたいか、やっぱり考えますよね。
その願いは、すごく具体的で計画レベルの人もいるでしょうし、
健康で幸せに暮らしたいなど抽象的な人もいると思います。


私はどちらかというと怠け者なので、
年末年始に目標や計画を立てるのは苦手な方です。
でも、珍しく今年は「ウィッシュリスト100」を考えてみました。
ウィッシュレベルだけでなく、ドリームもです。


夢を書き出すことの大切さについては、
誰がいつから言い出したのか、
調べてもわかりませんでしたが、
自己啓発の世界では、定番的な手法ですよね。


ベストセラーである「7つの習慣」はもとより、
私は読んだことがありませんが、ロバート・ハリスさんも
「人生の100のリスト」という本で、書き出すことの大切さを書いているようです。
元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんも、あるラジオのトーク番組で、
34歳で引退したときに今後の人生をどう生きようかと戸惑い、
「ウィッシュリスト100」を作ったと語っていました。
そうしたら彼女の中で「結婚」「出産」が上位2位だと自覚したそうです。
その結果、あれよあれよという間に、願いが叶ったのだとか。
具体的には「ゴルフを70台でまわる」をウィッシュリストに入れた杉山さんは、
ある時、ゴルフのプロアマ大会に出ることに。
ゴルフのスキルを上げたくて習ったコーチが今のパートナーだそうです。


こんなふうに、ウィッシュリストはなんとなく有効な気がするものの、
実際なぜ有効なのか、私にも説明はできません。


多分「自覚」と「無自覚」の差なのでしょうね。
人は漠然とした願いでは、願い自体に対し無自覚だから行動しようとしないけれど、
具体的な願いとして自覚すると、脳は行動して達成したくなるのかもしれません。
で、行動するということは、第三者に話すということも含まれていて、
人に話すことによって、いろんな作用が化学反応のように起きて、
実現に近づいていくのではないでしょうか。


あなたは叶えたいことを100件書き出すということ、
やったことはありますか?
私は初めてやってみて、最初はちょっとつまづきました。
100件もスラスラ出てこないのです。
20件ぐらいで、いったん立ち止まります。
でも、あちこち心のボタンを押すと、たくさん出てきますね〜(笑
それも、いろいろなレベルで。


そして、人生で叶えたいことを100件出した後、
2017年にやりたいことを絞ったら、それでも30件!
これは欲張りすぎで、5つもできたら御の字です(笑
100件書いてみると、何が願いの上にあるのかもわかりました。
それが100件書き出すメリットですね。


さて、、、マインドフルネスの世界では「目標」に対し別の視座もあります。
"Zen(禅) Habits"の管理者Leo Babautaは、
 今自分が未達成のことを思い描いて、
 それが達成できたらハッピー、達成できなかったらアンハッピー...
 と思うことは、未来への願望が現在を束縛し、今の幸せに結びつかない。
 それを避けるために、まずは毎日を充実させることを大切にしよう、
という考え方を提唱しています。
目標を持つことを否定しているのではありません。
目標を未来の姿に置かず、
日常の中の日々の行いにする、そんなイメージなのでしょうね。
なるほど、と思います。


結論からいうと、私のウィッシュリストには、
未来のこと、日々のこと、両方が混在していたので、
それはそれでいいかなと思いました。
なにしろ100件書いてみるという体験自体が新鮮でしたから!


あなたはどんな一年を願いましたか?
2017年が素敵な1年でありますように!!

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今日は、今、この時代にしかできないことについて、考えたいと思います。
ちょっと前置きが長くなりますが、まずは土曜日の出来事から。


その日、先日行われた高校の同窓会の
幹事が集まって、打ち上げが行われました。
神奈川県立多摩高校が私の母校です。
親子2代で同じ高校という人も少なくなく、
自ずと現在の母校の様子が話題に上ります。


なにやら生徒たちが「反対の署名運動」を行っているのだとか。
何に反対しているのかと聞けば、、、


神奈川県の教育委員会の方針が学校方針に影響し(?)、
学校行事の時間数を減らして授業時間を増やすということが進んでいて、
反対運動はそれに抗議するためのものだそうです。


その方針の背景には、入学時点では偏差値が高いのに、
現役での進学実績が低いという傾向があり、それが問題視されているようです。

偏差値に対して進学実績が低い。
それは、よくも悪くも伝統的に続いてきた傾向でしたが、
そうであってもお釣りが来ると思える校風がありました。
その代償とは何なのか。
それは、主体性や創造性を育むというその一語に尽きます。


たとえば、保護者の立場で各高校の学校説明会に行ったという友人いわく、
「大多数の高校は先生が説明会を仕切っている、
一部の高校は、先生が仕切っている説明会の所々に生徒たちが登場する、
でも多摩高は企画も運営も生徒が行い、内容もユニークだった」。


「社会に出てからではできないこと、
その時代にしかできないことがあるんだよな」。
誰かのそのつぶやきが妙に心にしみました。


さて、、、
高校時代には高校時代にしか、できないことがある、
のであれば、20代には20代にしか、できないことがあり、
30代でも50代でも80代でも、
その時代にしかできないことがあるのではないか、と、
そんなことを考えたわけです。

たとえば、30代の時に持っていなかったものを今は持っているとか、
今は持っているけれど、70代になったら失うかもしれないこととか。
そういうことによって「この時代にしかできないこと」があるのかも、と。
もちろん、それだけでなく社会の進歩なども関係してきますよね。
(あ、何歳になっても始めるのに遅すぎることはない、と反論しないでください。
はい、それも別の意味で、真実ですが)

そして、、、
結局それが何であるのかを決めるのは、
自分次第ですよね。


先ほどの例なら、高校時代は受験勉強よりも、
創造性やリーダーシップ、チームワークを学ぶ方が良いというのも
一つの考え方ですが、
受験勉強に徹し、勉強によって自分の可能性を追求する方が良いとする考え方も
やはり一つの考え方です。
時代背景によっても、いろいろな価値観が出てきて当然です。
何が良い悪いではありません。

ただし、1度しかない人生にどのような願いを持つのか、
その価値観に素直に従うことが大切だということだけは
間違いないのではないでしょうか。


どういう人生を送りたいか、
どういう人間でありたいか。
夢は何か。
今しかできないことは何か。
自分にしかできないことは何か。
とかく歳を重ねると、生活すること自体が目的化しがちですが、
時には、そんな問いとともに立ち止まって考えることも必要ですね。


あなたにとって、今、この時代にしかできないことは何ですか?
私も年末の慌ただしさ、忙しさの中で、
心を亡くさないように。
心の願いを大切にしたいなと思います。


今週も素敵な1週間でありますように!

こんにちは、あっというまに、もう8月です。
2016年も後半戦なんですね、びっくりするほど早いな〜


さて、宣伝会議様からのご依頼で、8月23ー24日の2日にわたって、
「インナーブランディングのための戦略ロードマップ策定講座」というテーマで
て登壇させていただくことになりました。

http://www.sendenkaigi.com/class/detail/inner_branding.php

そして、その体験セミナーが、今週8月3日(水)にあります。
ちなみに、なんとその日は宣伝会議様の別の講座「インナー広報実践講座」でも、講師を務めさせていただきます。
http://www.sendenkaigi.com/class/detail/inner_communication.php


本番も体験セミナーも極力宣伝会議様のご要望にお答えする形で、
コンテンツ開発を行いました。
しかし、これがなかなかむずかしかった〜


内容が難しいわけではありません。
立場の違う方々に、わかりやすく説明するのが難しいのです。
たとえばブランディングに取り組みたいと考えている会社と、
社内広報やインナーコミュミケーションをより良くしたいと思っている会社とで、
ニーズが違うと予想されます。
つまり、両方の方たちにご満足いただくには、どうしたらいいか。
その条件を満たしたコンテンツを作るということが、最大の難関でした。


そして、もう一つの難関は、抽象的な概念を
どうやって実務的なレベルでわかるようにするか。
私自身、昔、何冊も「ブランディング」の本を読んで、
さっぱりわからないと思ったことがあります。
ブランディングというのは、とっても抽象的な概念だからです。
抽象的なことを抽象的なまま語られても、なかなか理解できないんですよね。


また、参加者のテンションを維持するというのも、
講師の重要な役割の一つです。
丸二日、マジシャンになったつもりで、臨まないと...。


そういうことにも配慮しながら、より良いコンテンツ提供のために、
最後まで粘って、バージョンアップを続ける。
そういう姿勢を大切にしたいと思います。


今日は動画はお休み! 髪の毛ボウボウなのに、ヘアサロンに行けてないから(笑)

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先週から当社主催のセミナー活動が始まりました。
毎月1回開催を目指して、企画力と文章力の養成をテーマにお届けしていきます。
5月の開催は、企画力:17日(火)、文章力:19日(木)です。


さて、抽象的なことほど、人に教えるのはとても難しいです。
皆さんも、部下や後輩に伝票の書き方を教えることはいとも容易くできても、
ヒアリングや取材の仕方を教えることは難しいと感じますよね。


企画力や文章力の養成も同じです。
どうしたらより良い企画が立てられるのか、
どうしたらより良い文章が書けるのか、
そもそも企画、文章に「正解」があるわけではないからこそ、
教えるのが難しいのだと思います。


そして、その結果、往々にして起きがちなことは、
たくさんの「技術」を教えるということです。
多くの書籍がそういう内容になっています。
そうなりがちな理由を推測してみると、
おそらく企画も文章も「スキル」であるという見方があるからかもしれません。
ビジネス用語としての「スキル」という言葉には、
訓練や経験を通じて得られる技能や技術といったイメージがあります。
そうした視点で考えたら、技術を教えるというアプローチも
あながちおかしいとは言えません。


しかし、、、
私が教えられる側なら、技術よりも先に原理原則を知りたいです。
というのは、技術やワザというレベルで言い出すと、
ものすごくたくさん身につけるべき事柄が出てきます。
たとえば、洗い出してみると100のワザがあったとして、
それを身につけようとしたら、どのくらい時間がかかるでしょうか。
またワザだけ覚えていても、なかなか応用は効きません。
原理原則がわからないからです。

当社のセミナーの内容は、当社の社員教育の中から生まれてきたもので、
いかに早く自律的に仕事をしてもらえるようにするか...との視点から
ノウハウを確立してきました。
そのためには、応用力の強化が重要であり、
応用力の養成には原理原則を知ることが不可欠だと考えてきました。
原理原則、すなわち認識や判断、行動の基本法則です。
それがわかっていれば、自分のアウトプットを自分でチェックできますが、
それがなければ独りよがりな仕事になっていても、気づくことができません。


少し乱暴な表現になりますが、具体的かつ端的に言うと、


文章力でいえば:
「〜(について)は、〜が大切です」という独自の視点を持つことであり、


企画力であれば:
企画は何かをより良くするためのものなので、
BeforeとAfterを規定するということ、
さらに、ターゲット、メッセージ、読後行動、ベネフィットという
4つの肝を押さえること...これが、重要な原則です。


企画でも文章でも、構成を考えるのは、その後の話です。
(ちなみに、文章に関しては、こちらの記事も参考になるかと思います)


私がここでお伝えしたいのは、原理原則の中身が何であるかではなく、
スキル(技術)の前に原理原則を知ることが大切ですよね、という話です。

ご興味がありましたら、下記のリンク先でぜひ詳細をご覧ください。
企画力
https://www.grassroots.co.jp/seminar/2016/03/post-17.html
文章力
https://www.grassroots.co.jp/seminar/2016/03/post-16.html


今週もどうぞ素敵な1週間でありますように!

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なぜかふいに思い立って、4月になったらセドナ(米国アリゾナ州)に行こうと思います。と言っても、セドナについて何も知らないので、いろいろ調べていたら、とても素敵な詩に出会いました。今日は、その詩を紹介しようと思います。


が、その前に...、まるでJRの広告のように、「そうだ! セドナに行こう!」と私が思ったのは、セドナがパワースポットとして、あるいはネイティブインディアンの精神性が伝承されている地として世界的に知られていることや、ヒーリング系のサービスのメッカであることと無関係ではありません。(大丈夫です、占いで経営方針を決めたりしませんから。笑)


というのは、ここ数年を振り返ると、公私ともにいくつかの大きめの「別れ」がありました。わかりやすいところでは親しい人との死別。そのほか、会えない関係になったり、関係が変わったりするのも一種の別れです。一方ではとても素晴らしい「出会い」があり、信頼し合える存在、見守り合える貴重な存在を得た時期でもありました。しかし、数では圧倒的に「出会い」の方が多くても、インパクトの大きさでは「別れ」が勝る。すると、それが自分の人生観や行動に何らかのネガテイブな影響を生み出します。で、これを放っておくと、良くないぞーということで、リセットをかけたくなりました。


どんなネガティブな影響かといえば、初めから「別れ」を恐れて、なるべく傷つかない距離で人と付き合おうという気持ちになることです。それは、まったく私らしくありません。「別れ」を恐れてしまうと「出会い」を育てることができなくなります。なので、私の場合は、マインドセットし直す場として、セドナがふさわしいように直感的に思ったのです。なにしろ、人生は「出会い」と「別れ」で出来ているようなものですからね。


なぜ「恐れ」に縛られたくないのか。それは、スターウォーズ的にいうと「恐れはダークサイドにつながる。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へつながる」からです。私なりに別の言葉で表現すると「恐れは防衛本能を煽り、自分を愛する力を弱め、自分の魅力を封じ込め、幸福になれない道をまっしぐらに進む」からです。私には幸福欲アンテナがあって、それを続けていると幸福になれないぞという時にはブザーが鳴りだします。つまりブザーが鳴ったということですね。


さて、、、以上、恥ずかしながらコクってみました。自己開示です(笑)

皆さんは、どうでしょうか。別れへの恐れなんて自分にはないとお考えですか? 私は、別れへの恐れは誰にとっても人生のそこかしこに転がっていると思っています。たとえば;
・嫌われたくない
・気まずくなりたくない
・拒絶されたくない
・仲間外れにされたくない 等々
すべて別れへの恐れです。恐らく多くの人にとって《別れ=自分が否定されること》なのでしょうね。だから、恐れるのだと思います。もし多少なりとも私のこの意見に同意していただけるのであれば、この詩「人生の出会い」は役に立つかもしれません。
詠み人知らずのこの詩は、素晴らしく真理を突いています。


下に書き出した詩「人生の出会い」の出典は、Youtubeのこのビデオからですが、エンヤの曲が流れるのでテキストを添えました。
原語も見ていただきたいところです。


ーーーー
『人生の出会い』


あなたの人生に現れる人は・・・
何らかの理由があって現れる人
人生のある一定期間にだけ現れる人
あるいは生涯ずっと現れる人
そのいずれかです


誰がどんな形で現れたのかが分かれば
あなたは自分がどう対処したらよいのかわかることでしょう


誰が何かの目的をもってあなたの人生に現れた時・・・
大体は、あなたが表現したことに対して
ある必要性があって
その人はあなたの人生に現れてきています


彼らはあなたが困難を乗り越えていくために
その助けになろうとやってきたのです
あなたを導き応援しようとしてやって来たのです
物質的にも、感情的にも、霊的にも
あなたの役に立ちたいと思ってやって来たのです


彼らは神の使いのように思えることでしょう
実際、その通りなのです
あなたが必要として理由があるから、彼らはそこに現れています
そして彼らは・・・
あなたに迷惑をかけることもなく
都合が悪い時を選ばずに
その関係を終わらせるような何かを言ったり、したりすることでしょう


彼らは死んでしまうこともあるし、
何処かへ行ってしまうこともあります
彼らは具合いが悪くなることもあるし
あなたにはどうしようもないことだったりするのです


私たちが分かっていなくてはならないことは
私達の願望が満たされるために
必要な事が起こったということなのです


彼らの役目は終わったのです
あなたの祈りは届けられ
もう先に進んでいくときが来たということなのです


それから・・・
ある一定期間にだけあなたの人生に現れてくる人もいます
彼らはあなたと共に分かち合ったり
成長したり、学んだりする人たちです
あなたに、心穏やかな体験と笑いを
もたらしてくれるような人たちです
彼らは、あなたが今まで体験したこともないことを
教えてくれるかもしれません
信じられないほどの喜びをもたらしてくれるのが彼らなのです


信じて下さい、本当のことです
でもそれは、ホンのつかの間なのです


それから・・・
生涯をかけた関係には生涯の学びがあります
しっかりとした感情的な基盤を築くために
あなたがしなくてはならないことがあります
あなたがすべきこと・・・
その学びを受け入れ、その人を愛し
そこで学んだことを実践することです


そして・・・
その他すべての人間関係と人生のどんな場合でも
その学びを応用させることです
愛は盲目であり、友情は千里眼を持つ・・・
と言われます


私の人生に現れてくれてありがとう


理由があったにせよ
つかの間であったにせよ
生涯の関係であるにせよ

どんな形であれ・・・

私の人生に現れてくれてありがとう

(詠み人知らず)
ーーーー


出会いというものを、人は「その誰かの役に立ちたいと思って現れる」と捉えたり、別れというものを「役目が終わり」「もう先に進んでいくときが来た」と捉えるというのは、なんとまあ合理的でサバサバとしていてシンプルなのでしょうか。詩には「彼らの役目は終わったのです」とありますが、これはある意味お互い様で、こちらの役目も終わったということ。一見聞くとドライな価値観に思えますが、まさに人生を一期一会ととらえた表現で、とても共感しました。

誰かとの関係が死別であれ離別であれ何であれ途絶えたとき、とかくなぜこういうことになってしまったのか...と自分を責めたり相手を責めたりしがちです。でも、そうありたくはありませんよね。それを続けても、幸せにはなれないからです。

誰かとの今の関係が今後続こうが、変わろうが、終わろうが、どうなろうが、この詩のように毎日「私の人生に現れてくれてありがとう」という感謝の気持ちを抱き、「明日には別れているかもしれない」というつもりで大切に過ごすことができたら、結果として幸せですよね。そうありたいものです。あ〜 なんかすっきりした! なら、セドナにいく必要もない? いえ、セドナ詣でには行ってきます!


あなたもあなたも、彼も彼女も、私の人生に現れてくれてありがとう!
どうぞ良い1週間をお過ごしください!

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 こんにちは。先週、私の周りで起こったいくつかの出来事には共通点があって、それが何かといえば、「性(さが)を知って、さがを生かす」ということでした。


 遠方から訪ねてこられたある方のケース。入り口は、社内報のご相談でしたが、整理をしていくとその方ご自身の生き方や価値観と今の仕事をどうつなげるかという問いが根っこにありました。本当に心が動くことは何なのか、理屈でなくやりたくなってしまうことは何なのかを知った上で、方向性を考えたらいいのでは?と、まるで新宿の母のようなアドバイス(笑)


 またコーチ業のある友人は、自分の立ち位置を変えることにした、と。経歴やスキルを社会に役立てることは目的ではなく手段で、本当の目的は自分が心から願っていること、その価値観を広めることだとわかった、と言いました。


 よく若い時には「やりたいことをしたい」「やりたいことを見つけたい」という思いがあって、それが見つからないと焦るという話を聞きます。やりたいことがあるフリをしてしまうということさえ聞いたことがあります。


 「やりたいこと」という響きには、具体的な「絵」と「向き」で示された「意思」と、その先にある「コト」が感じられます。それは、当然、「未来」の話になりますよね。だから、勝手な想像をして、こういうことをやってみたいという好奇心をベースに、どんどん妄想して「やりたいこと」を描く人もいます。


 ですが、そういうことよりも先に、「今」の自分が、めっちゃワクワクするシーン、頼まれてもいないのにやってしまうこと、幸せや充足を感じる瞬間、そいういうものがあるはずです。これをやっていると、あるいはこんな状況になると「燃える!」「前のめりになってしまう」という経験は、誰にでも絶対にあります。それは、想像よりもまちがいなくリアルです。


 私は、「やりたいこと」というのは実はすごくシンプルで、そうやって単純に心が踊ることではないのかなと思います。しかも、「こと」と言っても決して仕事的な定義ではなく、性(さが)のようなものだと思います。だから、さがを自覚しないと、生かしようがありません。


 では、私自身はどんなことに心が動かされるのでしょう。それは、誰かと心でわかりあえる瞬間にいること。家族のように安心してお互いが心を開いている瞬間にいること。さらに欲張るなら、その関係で何かを達成しようとする状況にあること。そして、それは案外簡単ではないので、プレシャスに思え、だからこそ心がうずくし、少しでもわかりあうために、伝え合うことに一生懸命でいよう!ということを広めたいのだと思います。


2015年もあと10日。慌ただしい年の瀬をお元気でお過ごしください!

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本日11月29日、当社は創立31周年を迎えました。
お客さま、パートナー、株主、社員、友人など多くの皆さまの支えがあって、今日があると痛感します。
本当にありがとうございます。

当社が31年間も続いたことと無関係ではないのが、《つながりの輪》の中に当社がある、ということです。AさんがBさんを紹介してくださり、BさんがCさんを紹介してくださる...というようなことが起き続けました。やってみたことはありませんが、もし書いたなら壮大な相関図が出来上がるはずです。

ここでは、それを「セレンディピティ」と呼んでみたいと思います。

「セレンディピティ(serendipity)」というのは、もともとは『セレンディップの3人の王子』という童話を読んだ18世紀のイギリスの作家Thomas Walpoleが作った造語です。WIKIによると、「素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである」。さらに、そうした幸運を呼び起こす能力や偶然性の中に何かを発見する能力そのものを指す場合もあるようです。

企業の商品開発事例で「セレンディピティ」として有名なのが、3Mの『ポスト・イット』です。求められていたのは、強力な接着剤の開発だったのに、くっついても簡単にはがれる接着剤が偶然できてしまいます。それを失敗と思わなかったから、幸運な展開を呼び起こしました。

当社の《つながりの輪》の場合、「素敵な偶然」「予想外」であったという意味では、まさに「セレンディピティ」なのですが、では、そうした幸運を呼び起こす能力が私にあったのかと考えると、心もとない限りです。でも、《つながり》が《輪》であることに加えて《長い》ことからも、多分、私自身が自覚できていない何らかの能力があるのかもしれません(照笑) どうなのでしょうか?

なぜ《つながり》が生まれ「セレンディピティ」が起き続け、31年間、会社を存続させることができたのか? 

私を支えてくださったその理由、どういうヤツだと思っておつきあいしてくださったのか、お世辞はいりませんので(笑)、フランクに聞かせていただけたら幸いです。それが、当社の根っこにあるものとして社内で継承されるべきものだと思いますし、それを糧にまた1年がんばります!

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今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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