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「希望」は自分の中にある

160322_hope.jpg今日のテーマは「希望」です。
これを書こうと思った直接的なきっかけは、先日、ある人と話していたとき、
「『希望』は自分の中にある」ということが話題に上ったからです。
で、私のところにくる様々なご相談も「希望」という切り口で見ると、
いろいろあるなあと思いました。
と、同時に、これを読んでいる皆さんも、
ご自分の希望と絶望、部下や後輩の希望と絶望に
年に1度ぐらいは直面しているのではないかとも思ったからです。


私のところに来るご相談を「希望」という切り口で表現してみると、、、
・ある人からは、希望を失いそうになりながらも、
 何とか壁を乗り越えたいという思いを感じます。
・別のある人からは、今はうまく行っていないけれど、
 絶対にもっと良くできるという確信的希望を持っていると感じます。
・あるいは、なんだか話の最初は混沌としていて、
 相談内容もよくわからなかったのに、
 お帰りになるときには、希望を持った強い表情で帰る方もいます。
・さらに、人によっては現状を諦め、新天地に希望を持って、
 退職の挨拶に来られる方もいます。


で、そういう方と接していて感じるのは、
結局希望がどこにあるかといえば、自分の中なのだなということです。
人にとって、「希望」は生きる糧。ですが、人は希望を失うこともあります。
「希望」の反対は「絶望」です。
あなたは、「絶望」したことはありますか?


私は、大中小取り混ぜていうと、これまでに何度か(も?)あります。
だって、30年以上やってると、そりゃ、ありますよ〜!
1週間ぐらいで回復できたものから、回復に数年を要したものまでいろいろね。


もっとも「懐かしい絶望」は、30代の前半から中盤の頃のものです。
バブルの影響もあって、毎週1本企画書を書くというような多忙な状況で、
時間が足りないから毎週週末にこぼれるわけです。
お金は結構稼いでいたのですが、毎週末仕事では幸せなわけがありません!
仕事三昧という八方塞がり。どうしていいかわかりませんでした。
忌野清志郎が「自分はうつ病で病院に行った。早めに病院に行くに限る」
という記事を読んで、「あれ? 私もうつ?」そう思いました。


それで実際、心療内科でカウンセリングを受けたことがあります。
ですが、、、これがなんというか、、、気が短い私には合わないんですぅ。
これを続けていても、ラチがあかん、と(笑
で、通院はやめて、ひたすらやりたかったこと、我慢していたことをやりました。
バイクの免許を取りに行くとか、小説を書くとか。


で、結局やってみたら、実はそれほどやりたいわけではないことがわかった。
それでようやく自分が他責で自分の人生を見ていたことに気づきました。
希望を持つか、絶望するかは、結局自分次第なんだな、と。


さて、、、、
希望の持ち方によって絶望的な状況でも人は生きられるという話が、
「ビジョナリーカンパニー(2)飛躍の法則」に出てきます。
それは、「ストックデールの逆説」です。
ストックデールは、ベトナム戦争で7年半の間、戦争捕虜を経験し、
生還したアメリカ軍パイロットです。


「ビジョナリーカンパニー(2)」でストックデールは次のように語っています。
20回以上の拷問を受けたにもかかわらず、希望を失わずに生き延びたのは;
「わたしは結末について確信を失うことはなかった。ここから出られるだけでなく、
最後にはかならず勝利を収めて、この経験を人生の決定的な出来事にし、
あれほど貴重な体験はなかったと言えるようにすると」


それに対し、希望を失っていった人々というのがどんな人たちだったかというと;
「楽観主義者だ。そう、クリスマスまでには出られると孝える人たちだ。
クリスマスが近づき、終わる。そうすると、復活祭までには出られると考える。
そして復活祭が近づき、終わる。つぎは感謝祭、そしてつぎはまたクリスマス。
失望が重なって死んでいく」


そう、失意が重なると、人は希望を失い、エネルギーを失い、
生きる気力がなくなりますよね。
だからこそ、そうなることを避けなければいけません。


で、「ストックデールの逆説」を端的に理解するのに良い言葉を紹介します。
私は、30代の頃、シュガーレディの創業社長/故・佐藤啓次郎氏の
社内報や社史に掲載するメッセージづくりを頼まれていたのですが、
インタビューをしたある日、ご自分の好きな言葉として、
こんな言葉を挙げられました。
「希望的観測は捨てよ。されど希望を忘れるな」
むむむ、これはまさにストックデールの逆説を端的に表した表現ですよね。


さて、、、
希望を失いそうになっている部下や後輩に寄り添う時は、
絶望を乗り越えた今の自分からというよりも、
希望を失いそうになった過去の自分の目線で言葉をかけたいものですね。


またある日、自分自身が希望を見失いそうになったなら、
「希望は自分の中にある」、
それを思い出したいものですね。


自分自身が「希望」とどう付き合っているか、
自分の周りの人が今希望を持てているか、
お互いに、一緒に、今日は「希望」という切り口で
セルフチェックをかけてみませんか?
そうすると、新しいエナジーが湧いてくる気がします!


もうすぐ桜の季節です。今週も、どうぞ良い1週間を!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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