すべての人から愛されようとしていませんか?
グラスルーツのオノです。こんにちは。
少し長くなりそうですが、それでも2分半で読めると思います。おつきあいください。
私たちは、むやみにターゲットという言葉を使ってしまいます。もちろん、それは「ターゲットユーザ」の略。でも、「ターゲットユーザ」をどう捉えるかには、盲点があって、実際にはいろいろな切り口があります。
一番一般的なターゲット像の捉え方は、その属性によるものでしょう。年齢や性別、職業や年収、学歴などによって、ターゲットのイメージを絞り込んでいくやり方です。最近よく耳にするF1層もこのタイプ。Fは FemaleのFです。
F1=女性20?34歳、F2=女性35?49歳、F3=女性50歳以上
となっています。同様に、男性の場合は、M1?M3です。
しかし、性別と年齢で区切るこれらのやり方は、必要ですが、十分とはいえません。同じ年齢といっても、ライフスタイルや価値観は異なるからです。
それに対して、タ?ゲットプロファイリングというのは、属性に加えてライフスタイルや行動特性、価値観なども明らかにしようとするターゲット像の捉え方だといえます。趣味・購買行動特性・嗜好品・購読雑誌・所有商品などで、ターゲット像を規定する場合もあります。
たとえば、「アウトドア志向が強く、好きなブランドはパタゴニアやノースフェース。クルマでいえば、SUV派。マウンテンバイクの所有者だったりもする。飼い犬なら、レトリーバー。田舎暮らしへの憧れもあるが、現在の住まいは首都圏郊外の分譲マンション。家族と過ごすプライベートな時間を大切にしている。。。」
というような設定の仕方になります。
WEBサイトをつくるだけなのに、なぜこんなことを想定するのでしょうか? それは、
●どこにコンタクトポイントがあるのか、想定しやすい。
●どんなコミュニケーション表現だと彼らの心に刺さるのかが理解しやすく、クリエイティブの方向性を決める足がかりになる。
??といった点が挙げられます。
もう少し具体的な例を挙げると、たとえば上で例に挙げたような価値観の人たちにとって、エッジの利いた尖ったデザインのサイトはいくらカッコよくてもダメ。それでは居心地が良くないと想像されます。
ターゲットプロファイリングを行うことによって、ターゲットが何を期待しているか、どんな行動をとるかを想定することができます。想定ができたら、自社のアイデンティティとの接点を見つけて、そこを軸にコミュニケーションしていけばいいのです。
もし、あなたが今進めているブランディング活動で、すべての人から愛されることを目指そうとしているなら、それは一端棚上げにし、どんな人たちから愛されたいのかを明らかにし、彼らから愛されることを目指すのがいいと思います。他の多くの人からは「嫌われなければ良し」
と割り切ってみることも、時には必要です。なかなか割り切れない気持ち、わかりますが。。。
【今日の問いかけ】
ターゲットはどんな価値観やライフスタイルを持った人たちですか?
あなたが扱っているブランドのどんなところに共感してくれると思いますか?