ブランドイメージは誰のもの?
こんにちは、オノです。
ターゲットに対して「どう思われたいのか?」を明確にすることが大切、と前回書きました。
ところが、ブランディング活動において、戒めるべきことは、ブランドイメージはこちらが決めることではなく、相手が決めることだという点です。
こう思ってほしいといくら明確に打ち出したところで、そう思う/思わないは、相手の心の中の問題です。
またまた個人の関係に置き換えて考えてみましょう。自分が「もの静かに過ごすことを好む人間」であるとして、それが多くの周りの人たちからおおよそ理解されていたとします。けれども、ある人たちの間では「人との間に壁をつくりやすい人」とネガティブに受け止められてしまうこともあるかもしれません。これは、「もの静か」の対局にいる「アクティブな人」でも同じです。「何にでも首を突っ込み出しゃばりな人」と思われてしまうことはあります。ほとんどの物事にはプラスとマイナスの両面があるので、どんなプラス要素もマイナスに語ろうと思えば、いくらでもできるのです。
そこで、「もの静か」な人の対策をブランド戦略的にいうと、「あの人はもの静かで、しかも、知識に溢れているよね」とか、「あの人はもの静かだけど、時々おもしろいことを言うよね」となるように何らかの形でマイナスを補う工夫をするわけです。
重要なことは、どう思われたいかを明らかにしたら、実際どう思われているかを分析することです。
興味深い点について、ひとつだけ。人も企業も同じなのですが、自分(自社)だけで、自分(自社)を評価すると、いい点を見失いがちなのです。「ここがいい点。ここを伸ばしましょう」と第三者から言われると、見失っていた自信が取り戻せたり、自信を持って前に進めることってあるのではないでしょうか。分析をするときに、外部の声を聞く。それも一つの手だと思います。
【今日の問いかけ】
あなたの会社/製品/サービスは、思われたい像に対して、実際にはどう思われていると思いますか?