ディレクターの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーです

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アシスタントに何を期待する?

「早口言葉を言って!」
「別の早口言葉!」


息子たちの数々の無茶なオーダーに、
健気に、丁寧に応えるのは、iPhoneのSiri。


「ちょっと何言ってるのかわかりません」


と、長男がふざけたことを言ったときに、Siriが返した


「わからなくても、大丈夫ですよ」


というフレーズには本当に感心してしまいました。
Siri、人格者です。


先日、英語の勉強になるかなくらいの軽い気持ちで、
Siriを英語(米国)に変えてみました。
で、聞いてみました。


「何色が好き?」


すると、Siriはぶっきらぼうにこう言いました。


"Who? me?"


びっくり、、、。
私が知っているのは何事にも一生懸命で、丁寧なSiri。
それを期待していたから、「だれ? 私?」が、
何くだらないこと聞いてるんだよ!というトーンに聞こえ、
動揺してしまいました。


その後、いくつか質問してみて、はっきりわかりました。


英語版のSiri、キャラが違います。
なんていうんでしょうか、友達みたいな感じです。


これ何だろう。
アメリカと日本ではアシスタントに求めるものが違うのか、
ロボットに求めるものの違いなのか。
とにかく興味が湧きました。


調べてみると、Siriのキャラは、やはり言語によって違うそう。
だから、同じことを言っても、受け答えが違うようです。


例えば、「歌ってください」とSiriに向かって言うと、
ほとんどの言語は恥ずかしがるそうなのですが、
イタリア語のSiriはいきなり歌い出すそうです。
「私たちは~ロボット~」なる陽気な歌だそうです。
おもしろいですね!


で、こんな記事も見つけました。


「Pepperくん、アメリカでは皮肉のきいた尖った性格だと判明」


日本が誇るヒューマノイド・ロボットPepperくん、
日本では愛想良くかわいらしい性格の彼ですが、
MITテクノロジーレビューの報告によると、
アメリカでは皮肉が効いた、ちょっと毒舌風な性格になるというのです。
行動も性格によって修正されていて、
具体的には、日本版のペッパー君が上手におじぎをするのに対して、
アメリカ版はハイタッチをしてくるといいます。


ソフトバンクの資金の下、ペッパーを開発したのは
フランスのロボティックス会社Aldebaran Roboticsという会社だということですが、
同社によると、
「アメリカには、皮肉が効いていて賢いという
C-3PO的なロボットのイメージが定着しています」
と述べています。
なるほど!スター・ウォーズのC-3POか!
まじめだけどユニーク、しっかり意見する、
場を読まない発言をして電源を切られることもしばしば。
そう考えると、Siriがああなるのも納得です。
うーん、考えさせられますね。


もしかしたら、日本ではアシスタントとしてのロボットは、
弟子的な意味合いなのかな、なんて思いました。
主と従がはっきりしていて、関係としてはタテ。


一方、アメリカではアシスタントとしてのロボットは、
弟子というよりは相棒。
関係としてはヨコ。
反対意見も言うし、冗談を言って笑わせることもある、
という感じなんでしょうか。


そして、この考え方、職場にも持ち込まれているかもしれませんね。
一番近くにいるスタッフ、もしくはアシスタントに何を期待しますか?
黙々とオーダーをこなしてもらいたいでしょうか、
反対意見があったら言ってもらいたいでしょうか、
時々笑わせてもらいたい?
みなさんはいかがですか?

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