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意識的に「読む」と「書く」力がアップする?

昨夜、テレビで『クレイジージャーニー』という番組を観ていたら、
山の急斜面をスキーで滑り降りるスキーヤーの方が、
今まで一番ピンチだったのはクレパスに落ちてしまったときで、
しばらく意識を失っていたが、たまたま持っていたノートに状況を書き込んでいたら落ち着いてきて、
だんだん正気に戻ることができた、
と語っていました。


と、ご紹介した例が少々極端な状況のものでしたが、
仕事でもプライベートでも、「書く」ことで解決できることは多いですよね。


ところで、この「書く」という行為ですが、
「書ける」と思っている人は、
それほど多くないようなのです。


ある調査によると、
「書く能力は重要」と思っている人は、
大企業の非管理職で68.4%、管理職で87.5%にのぼりますが、
「書く能力が十分にある」と答えた人は、
非管理職で男性で6.7%、管理職男性で18.8%、
非管理職女性で11.8%、管理職女性で18.8%にとどまりました。


その中には、
「書く」こと自体に苦手意識があって抵抗感がある方も、
「書くことは好きだけれど、文章力がない」と感じている方もいるかもしれません。


よく、「書けるようになるためには、とにかくたくさん書くことだ」という話を聞きます。
確かにそうだと思うのですが、
書くことに抵抗感がある方にとってはハードルが高いですし、
書くことが好きな方にとっても、
仕事以外で書く時間をとるのは難しいかもしれません。


で、見つけました! いい方法を。


文章力向上をテーマに執筆・講演活動を行う山口拓朗さんが紹介している、
「文章を書かずに文章力を鍛える方法」です。


その方法とは、目に入ってくる文章を
「意識的に読む」こと。


たとえば、電車の中吊り、街の看板、飲食店のメニュー、新聞、雑誌などの文章。
これらを、読み流すのではなく、
意識的に読むことで、
文章力が向上するとありました。


山口さんによると、
意識的に読むポイントは以下の10項目。


1.誰に向けて書かれたか?
2.どんな目的で書かれたか?
3.何を伝えたかったか?(最重要メッセージは?)
4.読む人をどういう気持ちにさせようとしたか?
5.どういう展開になっているか?
6.言葉の選び方は適切か?
7.わかりやすく工夫されているか?
8.文章にムダはないか?
9.具体的な言葉を使っているか?
10.ストレスや不快感を感じないか?


これ、すごくいい方法だと思いました。
考えてみると、私もやっています。


中吊りも結構じっくり読んでいるし(変な人に見えているかもしれません)、
ショッピングモールの店内に貼られている案内の文章なんかもちゃんと読んでいます。
そういえば、テレビを観ていても、ナレーションの文章を文字にして聞いています。


あまり意識していませんでしたが、
この方法で、よい文章の型が入っているような気がしますし、
ダメなポイントにも気付けるようになっているように思います。


「普段からそんなことするなんて、リラックスできない」という声も聞こえてきそうですが、
最初はちょっと意識するくらいで十分だと思います。
そのうち、気付いたら家から会社まで移動する間に、たくさんの文章例が頭に入ることになります。


これ、なんだかお得感ありますよね。
書くことに抵抗感がある方も、
こうしてインプットされていけば、
書くハードルが下がるのではないでしょうか。


そういえば、私は先日、マクドナルドの店内に貼られていたコピーを読んで、
「リズムが心地よい文だなあ」と思いました。
最後の一文がいいのかなあ、なんて、
ポテトをつまみながら考えましたよ。

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