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「発想力」・「想像力」って特別?

かれこれ15年ほど使用している我が家の冷蔵庫。
最近、あまり冷えないときがあるかと思えば、キンキンに冷えすぎることもあり、まったく安定しません。
いつダメになってもおかしくないと思い、ネットで冷蔵庫事情について調べ始めて、びっくり。
最新の冷蔵庫、すごいですね。


AIが搭載されていて、庫内の食材を使った献立を提案してくれる。
在庫を管理し、買うタイミングを教えてくれる。
さらに、夜遅くに冷蔵庫を開けると、「お疲れさまです」と、ねぎらいの言葉までかけてくれる商品もあります。


冷蔵庫にねぎらわれるシーンを想像したら、キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』を思い出してしまい、
何かのきっかけで冷蔵庫が機嫌を損ねて、ドアをロックしたりなんかしたらどうしよう、
といらぬ心配をしてしまいました。


と、それはさておき、ロボットが急速に日常生活に入り込んできているのは事実。
便利と感じる反面、人間から考える機会が奪われていっているような気もするし、
そもそも人間の仕事、残るの?と不安にもなります。


日本経済新聞と英フィナンシャル・タイムズが実施した共同の調査研究によると、
人が携わる約2千種類の仕事のうち3割はロボットへの置き換えが可能なのだそうで、
焦点を日本に絞ると、主要国で最大となる5割強にのぼります。
人とロボットが仕事を競い合う時代はすでに始まっているといいます。


一方、ロボットが苦手な仕事があるといいます。
それが、「意思決定」や「計画立案にかかわる仕事」、「想像力を働かせる仕事」。


同調査によると、CEOなど経営幹部の業務のうち、
ロボット化が可能なのは業務進捗表の作成など22%にとどまるそうで、
俳優や音楽家など芸術関連の職業でも自動化対象は17%。
どうやら、私たちに必要とされる力は「発想力」や「想像力」だと言えそうです。


なるほど、「発想力」と「想像力」。
でも、これらの力、職場で実際に重視されているのかが気になります。
そこで、20~40代のビジネスパーソン2000人を対象にした
「仕事に必要なスキル」という調査をのぞいてみました。


結果を見ると、
「社会人全般に必要な力」の1位は「対話力」、2位が「優れた状況判断力」、3位が「聞く力」。
「発想力」は17位でした。


でも、よく考えてみると、「対話力」も「状況判断力」も「聞く力」も、
ベースに「発想力」や「想像力」がないと、得られない力のように思います。


相手のことを想像せずにひな形だけで「対話」しても意味がないですし、
状況を想像・発想せずに「判断」することはあり得ません。
相手が何を言おうとしているかを想像せずには「聞く」こともできません。


もしかしたら私たちは、
「発想力」や「想像力」という言葉を必要以上に特別なことのようにとらえているのかもしれません。
これが「クリエイティビティー」なんてカタカナになると、なおさらですよね。


「発想力」も「想像力」も、もっと身近なもの。特別視せずに向き合ってみるといいのかもしれません。


さて、冷蔵庫。
やっぱり、献立は自分で考えようかな。。。

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