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ダメ出しは簡単だけど

子どものサッカー練習や試合を見ていると、
大人として学ぶところが多いなあとつくづく思います。


今回ご紹介するのは、「ダメ出し」は急速に伝染する、
そして、「プラスの声かけ」は、なかなか伝染しない
というエピソードです。


練習試合。
いつものように監督がベンチから怒鳴っています。
「だから、そうじゃないだろ!パスだよ、パス!」
「もっと上がれよ!」
「なんで開かないんだよ!」


言われている選手たちは、監督の方を見て、
立ち位置を修正しています。
「ここでいいんですか?」、「それともここですか?」
と言わんばかりに。


試合はもちろん、上手く進んでいません。
選手たちがおどおどしていて、
プレーに集中できていないのです。
ベンチに戻ってくると、ミスの咎め合い。
ダメ出しされているのですから、
チーム内でもダメ出しが広がるのです。


こんな試合がいくつも続きました。


ある日の練習試合のこと。
この日は、キーパーの選手が試合に出られず、
一学年下のキーパーが招集されました。
彼は、普段は別学年の練習に出ているので、
この学年の雰囲気はわかっていません。


試合が始まりました。
監督はすぐに怒鳴り始めます。


すると間もなく、監督よりも大きな声で
「いいよー!ガンバレー!」という声が響きました。
キーパーです。
手を叩いて、選手を激励しています。
私は思わず感動してしまいました。


さすがに、試合は劇的な勝利。。。という訳には
行かなかったのですが、ベンチに戻った選手たちの表情は
いつもより明るかったような気がしました。


このキーパーくん。
普段は「お前、空気読めよ」
と言われることがあると聞きました。
問題なし!
この日、彼のおかげで、雰囲気が変わったのです。
彼がマイナスの雰囲気をちょっとプラスにしたのです。


残念なのは「ちょっと」であること。
彼一人の声かけでは、
チームの雰囲気が一変するとまでいかないのです。


本来は、大人がそのことに気づき、
プラスの声かけに変えていかなくてはならないと思います。
でも、こういうこと、会社でもありますよね。
上司がダメ出しタイプで、
チーム全体が非難モードになっているということ。
上司をプラスの声かけタイプにするのは難しそうだということ。


そんな時は、チームのメンバーが、
敢えて空気なんか読まずに、
チームの雰囲気を変えていくことが必要なのかもしれません。
1人がプラスの声かけを始めれば、
2人になり、3人になり、空気は変わるはずです。


「空気は読めるが、あえて空気は読まない
 という判断ができる応用力が大切」
と言ったのは、サイバーエージェントの藤田晋社長。


「あいつ、、、」と思われようが、気にしない。
見てくれている人は、見てくれている。
そしてたぶん、それによって結果がついてくる。
ああ、がんばらねば、ですねえ。

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