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「なぜ?」を「どうする?」にして未来へつなげる

皆さん、楽しいGWをお過ごしになったでしょうか?


私はほとんどを息子たちのサッカー試合観戦に費やしました。
試合は負けてばかりでしたが、
がんばって走り回る子どもたちからエネルギーをもらったような気がします。


さて、サッカーを観ていると、
コーチがこんなことを言っているのをよく耳にします。


「そっちじゃないだろ」
「なんで、できないかなぁ」


こういう声が発せられるのは、
コーチが思っていた方向に選手が蹴らなかった時、
何度も指示したことができなかった時、などです。


以前、次男のスクールにブラジル人コーチが1年間来てくれたことがありました。
そのコーチが、こんなことを言っていました。


「日本の指導者は、悪いところばかり指摘する。
ブラジルでは逆によかったところを指摘する。
悪かったところを指摘しなくてはいけない時は、
どうしてできなかったのかを聞くより、次はどうしたらいいかを聞く方がいい」。


日本人は家庭でも学校でもダメ出しされながら育ってきているケースが多いので、
ダメなところに目がいってしまうのは、ある程度は仕方がないと思います。
でも、言われる選手の立場で考えると、
声かけ後の反応が大きく違ってくることは想像できます。
「なんでできなかったの?」と聞かれると、
否定されていると受け取るので、顔は下を向いたまま。
「次はどうすればうまく行くかな?」と言われると、
顔が自然に上がるのではないでしょうか。


これは子どもに限ったことではありません。


『死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる』の著者、早川勝さんは、
著書の中で「部下が失敗した時に、なぜ、なんで、と追いつめるな」
と言っています。
リーダーの立場では、なぜをクリアにすることが
改善につながると思うかもしれないが、
部下にとっては、イライラしている上司から
責め立てられているとしか感じないので、
どんどん萎縮していくだけだ、と。


「どうして、失敗したんだ。何が原因だったんだ」というかわりに、
「今回のことで気づいたことは何だ?」
「今回のようなことを起こさないためには、どんな取り組みが必要だろう?」
「次回はどんな戦略で目標達成を目指す?」
など、未来にベクトルを向けた改善策を引き出す質問にしよう
と早川さんは言います。


がっかりして、下を向いてしまった顔をすぐに自分の力で上げるのは難しい。
これは子どもも大人も同じだと思います。
でも、希望やワクワクする思いがあれば、上を向くことができそうです。
失敗があっても、指導するほうもされるほうも一緒に上を向いて行ける、
そんなコミュニケーションが必要だなあと思いました。

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