ディレクターの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーです

ブログ

ディレクターの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーアベログ

注意を引こうとして、ギャグを言った結果...

子どもの習い事を見学していると、いろいろな気づきがあります。


以前、私は、このメルマガで、夏休み集中鉄棒教室の先生のことを
書かせていただきました。
その先生は、声が小さくて、線も細く、頼りなげな方でした。
そのせいで、子どもたちは騒ぎ放題。全然先生の言うことを聞いていません。
でも、先生が突然、「先生は日本一逆上がりを教えるのが上手いです。
先生の言うことをよく聞いていれば、誰でも逆上がりができるようになります」と、
子どもたちに宣言したことで、場の雰囲気が一瞬でぴりっとしました。
私は「この先生はご自分のことをよくわかっていらっしゃるなあ」と感心し、
求心力を高めるには、自分が周囲からどう見られているかをまず理解することが
必要だなあと思ったのでした。


さて、前置きが長くなりましたが、
今回は、陸上教室での気づき
「怒る時は、笑いでごまかしてはいけない」についてです。


春休み特別かけっこ教室でのことです
(はい。いろいろな教室に入れてみています)。
参加していたのは、1年生から6年生までの小学生100名ほど。
クラスは、低学年と高学年、それぞれ2クラスずつに分けられていました。


さて、うちの子が入った低学年のクラス担当は、やさしそうな女性の先生。
他のクラスを担当していた先生が全員男性だったので、
このクラスの生徒たちは
「あ、俺たち一番優しい先生のところに来た」と感じたようです。
最初から、ざわざわした雰囲気でした。


しばらくして、先生が話し始めました。案の定、多くの生徒たちが聞いていません。
すると先生、注意を引くために、ギャグで子どもたちを笑わせる作戦に出ました。
子どもたちは大爆笑。全員が先生のほうを見ています。作戦成功。


しかし、次の瞬間。。。
子どもたちが突然ふざけ始めました。
笑いながら列から離れる。隣の子と押し合い。先生のジャージを引っ張る。
先生の荷物から勝手にいろいろ抜き取る。もう、しっちゃかめっちゃかです。


先生は、最初に「はい、静かにして。大事な話だからよく聞いて」と、
ぴしっと言ってくださればよかった。
でも、ちょっと雰囲気を和らげようと思ったのでしょうか。
保護者に気を遣ったのかもしれません。
笑わせたことで、場がおかしくなってしまいました。


これ、大人の世界でもよくありますね。
例えば、社員に何か注意したい時。
ストレートに注意すればいいのに、何となく笑いを織り交ぜたりして
ごまかしてしまい、結果、注意が伝わらない。。。
ごまかしてしまう理由は、もしかしたら、悪い人に見られたくない、
いい人でいたい、という自己防衛なのかもしれません。
でも、やはり注意する時は、きっぱりと伝えなくちゃいけませんね。
「怒る時は、笑いでごまかしてはいけない」という話でした。

これまでの記事

視点発見の旅
メルマガ【開-CAY】お申し込み

ご一緒に「視点発見の旅」へ!
メルマガは「開-CAY」で届きます

詳細を見る >>

「個人情報の取り扱いについて」

このページのトップへ