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型通りに話して、論理的に伝える

あの人と話すと、いつもやり込められて、負かされた気持ちになる。
できることなら、あまり話をしたくない相手だ。
皆さんの周りに思い当たるような相手はいますか?


思い浮かぶ相手の特徴には、いくつかの共通した特徴があるでしょう。
冷静沈着。感情的でない。多少、高圧的? 上から目線?
あれ? だんだん悪口みたいになってきました。


そう、実は、これが「やり込められた」という気持ちになる原因のようなのです。
相手はただ「論理的」なだけなのに、
「この人は機嫌が悪いのかもしれない。もしかしたら、私のことが嫌いなのかも。
少し機嫌を直してもらったほうがいいかな」などと感情的に考えてしまう。
結果、言葉に詰まってコミュニケーションが途切れる。
相手は、疑問を整理しようと、どんどん質問してくる。
こちらは、もっと感情的になり、さらに言葉が出なくなる、というわけです。


日本人は、自分の考えを主張する時に、
どうしても情緒的になってしまう傾向にあります。
「こんなことを言ったら、どう思われるだろうか」。
「私は皆とは違う意見だけど、ここでそれを言ったら、
空気が悪くなるかもしれないから、
なるべく皆が嫌な気持ちにならないように言うべきか...」。
などと、考えてしまいがちです。
和を重んじたいところですが、
いつもそれを考えていると、考えが相手に伝わらない。
やはり、言いたいことを簡潔にまとめて、論理的に言わなくてはいけないのです。


精神科医の和田秀樹さんは、
著書『自分の考えを5分でまとめ、3分で伝える技術』の中で、
話す時の「ひな型」を持ち、
「ひな型」通りに話すことに集中することを勧めています。


ひな型は、例えば「5W1H」でもいいし、
「問題提起して、提案して、その根拠を言う」としてもいいし、
「最初に結論を言って、その理由を言って、最後にまた結論をくり返す」など、
自分が使いやすいものでいいそうです。
大切なことは、ひな型を決めたら、うまく話そうと思うのではなく、
とにかく「ひな型」通りに話すことに集中すること。
これを何度もくり返すうちに、
型を意識せずに論理的に話すことができるようになると言います。


確かに、型通りに話すことに集中すれば、
話している相手の機嫌や顔色が気になって、
なかなか意見が言えないということにはならなそうです。
それに、自分の「ひな型」を持つことは、
口頭で意見を言う時だけでなく、書いて伝える時も便利ですね。


これまで気にしていませんでしたが、
自分がいつもどんな型で思考しているのか、伝えているのか、
早速チェックしてみようと思いました。

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