その怒りはどこから来る?
先日読んだ本にこんなことが書いてありました。
「人にはそれぞれのプロセスがあって、本人が変わろうと思う時、
変わる準備ができた時に、変わっていくもの。
人はそれぞれのタイミングでしか変わらない。
人を変えることはできません」
本のタイトルは、『「怒り」がスーッと消える本』。
対人関係療法が専門の精神科医、水島広子さんの本です。
なぜ、この本を手に取ったかというと、
常日頃から、自分は「怒りやすい」と思っているからです。
主に子どものことですが、すぐにカチンとくるわけです。
カチンときても、ニコニコして怒りを表に出さないのは体に悪そうなので、
「最初から怒りを感じない」ということができればどんなにいいだろう、
そう思っているのです。
冒頭でご紹介した内容は、本の中で
改めて「そうだ、そうだ」と納得した部分ですが、
でも、なぜ、「人は変えられない」ということに、自分は強く反応したのか?
考えているうちに気づきました。
どうやら私は、子どもに「変わること」を望んでいて、
私の怒りは、そこに原因があるようなのです。
そう簡単に人は変わらないのはわかっています。
ましてや、人にうるさく言われたら、
変わろうと思っていたとしても、変われないですよね。
わかっているんです。でも、心のどこかで
「○○であってほしい」という期待が常にあるんでしょうね。
だから、期待とずれた行動をとられたときに、カチンとくる。
期待する→期待通りに動いてくれない→フィードバックする
→また期待する→期待通りに動いてくれない
この繰り返しは、お互いかなりストレスがたまります。
職場でもよく起こりますよね。
そこで、「人はそれぞれのタイミングでしか変わらない」です。
はい、わかりました。人は変わらない。
じゃ、どうする?
期待しなきゃいいってこと? 変わるのを待つってこと?
とりあえず今は諦めろってこと?
そんな悠長なことは言っていられないという場合がほとんどだと思います。
本にはこうありました。
「人は基本的に前進する生き物なので、環境さえ整えば変わっていきます。
人を変えることはできませんが、
人が変わりやすい環境を作ることはできるのです」
いやー、反省。
怒られる人の立場で考えてみると、
その人は決して怒られたまま(今のまま)でいいと思っているわけではない。
何とかしなくちゃいけないと思っているが、やり方がわからない。できない。
こういう場合は少なくないだろうなあと思いました。
とりあえず私は「子どもが変わりやすい環境作り」、頑張ってみようと思います。
怒らない生活、やってくるといいのですが。