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モヤモヤ嫌い

自他ともに認めるモヤモヤ嫌いです。
なので、何かでモヤモヤした気持ちになると、すぐに解消に向かいます。


モヤモヤの多くは、人とのコミュニケーションの中で起きるものなので、
その人と「話す」のが解決方法。
直接会って、話す。どうしても会えないなら、電話。
声のトーンや会話の中の間を確認しながら話を進めていくことが、
とても重要だと思うからです。


メールは便利ですが、モヤモヤの解決には極力使いたくありません。
相手の反応が次のメールまでわからないと、モヤモヤが募るばかりです。
相手のほうに思い切りボールを投げてはみたけれど、
相手がキャッチしたかどうかは確認しないなんて、もっと気持ちが悪くなります。


新卒で入社した会社で、私は情報誌作りに携わりました。
大部分が広告という媒体だったので、見やすい本作りのための工夫が必要でした。
どこに編集記事を入れ、どんなコーナーを設けるか、広告の体裁をどうするか、
といったことです。
広告に関しては、クライアントとしては他の広告よりも目立たせたいわけですから、
こちらの制作規定がしっかりしてないと、好き勝手なことになってしまいます。
私の最初の仕事は、その規定を作り(もちろん一人でではないです)、
しっかり営業担当や制作担当に伝えることでした。


で、必ず規定に納得しない人がいるわけです。
次の媒体はこういう規定でいきます、と会議で説明すると、
終わったとたん、異議がある先輩たちが鼻息を荒くしてやってくる。
規定作りには営業や制作の代表も参加していますが、大きな会社だったので、
一人ひとりの担当者にまで、やりとりが伝わっていなかったのです。


新入社員だった私は、毎日のように先輩から攻撃されて、
嫌な気持ちになっていましたが、
そのうち、これは私個人として受けるものではないと悟り、
「編集サイドの人間として、よい本作りのためにこう決めて、
こうしているんです!」
と、頑張って伝えるようになりました。
すると、理解してもらえるようになりました。
一方的な攻撃と思っていたものが、ちゃんと議論になるようになったのです。


今思うと、営業担当も制作担当も一生懸命だったんですよね。
営業はクライアントのために、制作はよい広告作りのために、必死だったのです。


そこで学んだことは、
「ただの文句になったり、ただの攻撃になったりするのは、
相手を信頼していないから。
一生懸命同士が心を開いて、お互いを理解しようとすれば、
ちゃんとした議論になるし、モヤモヤはほとんど残らない」
ということです。


その後も、私はこの姿勢です。
会社が変わって、上司が変わっても議論してきましたし、
クライアントともモヤモヤ解消議論をしてきました。
もちろん、モヤモヤがすっきり解消されないこともありましたが、
議論しないほうがよかったと思ったことはほとんどありません。


なんて、そう思っているのは私だけだったりして、
という不安は多少ありますが、
過去の勤務先の上司や先輩たちが、20年たってもたまに声をかけてくれるのは、
議論してきたことが大きいのではないかなあと思います。


ところで、数々の議論の末、
グラスルーツの新サイトがついに出来上がりました。
私たちの思いをしっかり語りました。是非、ご覧ください。

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