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ハリウッドで活躍するためには

先日、テレビをつけたら、2007年に公開された映画
『グッド・ウィル・ハンティング』が放送されていました。
この年のアカデミー賞脚本賞を受賞し、
今月初めに亡くなったロビン・ウィリアムズが助演男優賞をとった作品です。


この映画、公開された時も観たのですが、
その後、テレビで放送される度になんとなく観ていて、
今回も結局最後まで観てしまいました。
故ロビン・ウィリアムズ、
そして主演したマット・デイモンの演技がいいこともあるのですが、
やはり、ストーリーがよく出来ているので、
ついつい最後まで観てしまうのだと思います。


この映画の脚本は、当時大学生だったマット・デイモンと
幼なじみであったベン・アフレックが共同で執筆しています。
あるインタビューで、当時の執筆作業について
マット・デイモンはこう語っていました。


「僕たちはハリウッドを夢見て脚本を書いていました。
共同で書くのは大変なように思えるけど、
むしろ、おもしろいくらいどんどん書けた。
2人でどんどんアイデアを出して。すごく楽しい作業でした」


今や大スターとなったマット・デイモンですが、
脚本は今も書き続けていると言います。
その理由がおもしろいのです。


「今の僕の人気は奇跡だと思っている。
そんなに長く俳優としての人気が続く訳がないと思っています。
だから、いつ売れなくなってもいいように、脚本を書き続けているのです。
もちろん親友のベン・アフレックとも連絡を取り合いながら」


謙遜だとは思いますが、しっかりしているなあと思いました。
マット・デイモンのことを書いているインタビューを読むと、
必ず目につくのが「謙虚」、「飾り気がない」という言葉。
大スターとは思えないほど、周囲への気遣いがすばらしく、
礼儀正しいのだそうです。


産経新聞の文化部で映画の取材に携わっている戸津井康之さんが
こう書いていました。


「国内外問わず、映画監督や俳優を取材してきましたが、
第一線で長く活躍する俳優の特徴は、
やはり、礼儀正しく、誰からも好かれ、尊敬されていることです。
映画製作はチームプレーです。いくら売れっ子でも、
次もまた是非一緒に仕事をしたい、と思われる人でなければ、
長く活躍することはできません」


やはり、人と人のつながりですね。
いくら才能があっても、いくら仕事ができても、
「あー、あの人とはもうやりたくない」と思われるようでは、
活躍し続けることはできませんね。
だからと言って、媚を売るような礼儀正しさはすぐにバレてしまいます。
その人の魅力として自然に備わっているものでないと。
「あ、あの人今日は何だかご機嫌とってるね」などと思われてしまいます。
結局は普段の行いでしょうか。ああ、怖いですねえ。


今週から、マット・デイモンが脚本と製作に関わり、主演をしている
『プロミスト・ランド』が公開されているようです。
子どもたちの夏休みが終了したら、観に行こうと思います。

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