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「短い声かけ」がヤル気にさせる

我が家の小学生たちは、夏休み中です。
午前中に勉強や外遊びを終えてしまうと、
午後は必ず「ゲームやっていい?」と聞いてきます。
「ダメ」と言うと、部屋の中でボールを蹴り始めるし、
「じゃあ、ちょっとならいいよ」と曖昧な返事をすると、
ずっとゲームを離さない毎日。
静かに本でも読んでくれるといいのですが、そうしてくれる気配がありません。


そこで、無理矢理外出する予定を入れてしまおうと考え、
先日メルマガでお話しした跳び箱&鉄棒教室以外にも、チャレンジサッカー教室、
科学実験教室など、いろいろな短期教室に参加してみました。


短い期間にいろいろな先生たちを見てきた中で感じたのは、
先生たちの印象が、大きく分けると2種類に分けられるということ。
「ちゃんと教えてくれる人」と「ちょっと適当な感じのする人」です
(あー、勝手なことを言ってすみません、先生方)。


あるサッカースクールでは、
若くて、元気一杯のコーチが2人担当してくださいましたが、
スクール終了時に私が抱いた感想は
「コーチたち早く帰りたかったんだろうな」です。
つまり「ちょっと適当な感じのする人」に分類されてしまいました。


別のサッカースクールでは、
とっても早口で指示が聞き取りにくい方がコーチでしたが、
こちらの印象は「ちゃんと教えてくれる人」でした。


それにしても、なぜ印象が分かれてしまうのか。
それぞれ、そう思わせてしまう行動があるのかも。
よく思い返してみて、気づきました。
「声かけ」の仕方が違うのです。


若い2人のコーチのほうは、大きな声で元気に話すのですが、
子どもたちに声をかけたのは、どんなトレーニングをするか、
どんなふうにゲームをするかの説明だけ。
トレーニング中やゲーム中は、全体的に声をかけた程度で、
子ども一人ひとりのプレーに対して何かを言うことはあまりなく、
黙っている間は時計を何度も見ていました。


一方、早口のコーチは、トレーニング中もゲーム中も
「今のナイス」、「あー、今のはちょっと強すぎた」、
「おしい」、「いいねえ」など、短い声かけを頻繁にしていました。


「短い声かけを頻繁に」。
これだな、と思いました。
声かけが頻繁にあると生徒たちはイキイキします。
声かけが少ないと、生徒たちは自分のプレーがいいのか悪いのかわからないため、
戸惑いながら続けることになってしまう。
その結果、見ている保護者は、「あ、ちゃんと教えてくれているな」と思ったり、
「なんだかなあ」と思ったりしてしまいます。


「短い」ということもポイントです。
声かけが「長い」と、プレーが一度止まります。
長いほうがしっかり説明してくれると思ってしまいますが、
これが何度も続くとどうでしょう。
だんだんお説教の色が濃くなってきて、
生徒たちは、やる気がなくなってくるのではないでしょうか。
「やっていることのリズムを乱さない、短い声かけ」。
これがいいのだと思います。


と、ここまで書いて、これは職場や家庭でも同じだなと思えてきました。
例えば職場。
上司から何にも声かけがないと期待されていないと感じ、
何度もじっくりフィードバックされると今度は信頼されていないと感じる。
短い声かけが頻繁にあると「ちゃんと見てくれている」と感じ、やる気が起きる。
どうでしょうか。


こうして原稿をまとめながら、この状況を家庭に置き換えて、
私、すでに反省モードに突入してきました。
じっくりフィードバックしちゃってるかもなあ。それも頻繁に。
夏休み後半は、「短い声かけ」心がけたいと思います。。。。

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