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ヤクルトの外国人選手はなぜ活躍できるか?

『銀河へキックオフ』というアニメがあります。
タイトルがプロ野球なのに、またサッカー? はい、そうです。
テレビ放送は終わってしまったのですが、
最近DVDを観始めて、家族ではまっているのです。


主人公は、プレーは下手だけど、サッカーが大好きな6年生の少年。
彼の所属チームは、選手が次々と辞めたことから解散してしまいます。
もうサッカーができないと焦った主人公は、
苦労の末、メンバーと監督を探してきて、
なんとかチームを再結成させます。


ところがこのチーム、仲が良くない。
優れた技術を持つ選手が数人いるのに、
チームワークが悪くてプレーがバラバラ。格下の相手に勝てません。
でも、主人公の情熱、監督の情熱が全員に伝わり、
いつしか「銀河一になる」という一つの目標に向かって、進み始めるのです。
あー、いい話ですね。涙が出てきます(実際、毎回泣いている)。


ここで、タイトルのプロ野球の話。
ヤクルトのバレンティン選手、打ちますねー。
調べてみると、ヤクルトの外国人選手はほかのチームに比べて、
断然活躍しているのです。
巨人と阪神の2チームと、安打と本塁打、打点、打率の数字を比べてみました。
過去20年間のデータをネットから拝借。


●ヤクルト(一軍在籍23人/主要選手:ペタジーニ、ラミレス、バレンティン...)
安打:4726 本塁打:1024本 打点:3060 打率:2割8分1厘
●巨人(一軍在籍25人/主要選手:ローズ、イ・スンヨプ、ペタジーニ、ラミレス...)
安打:3013 本塁打:617本 打点:1802 打率:2割7分3厘
●阪神(一軍在籍33人/主要選手:アリアス、シーツ、ブラゼル、マートン...)
安打:3469 本塁打:517本 打点:1901 打率:2割6分6厘


確かに活躍してますよね。
ここで、ヤクルトの外国人選手はなぜ活躍できるか、という話です。


どうやら外国人選手に対する態度が、ヤクルトは違うらしいのです。
「もちろん、いい選手をスカウトしてくるというのもあるけど、
ヤクルトは外国人選手に対して親身になって接する伝統がある」と、
ヤクルトのヒッティングコーディネーターが言っています。
実は、外国人選手は働いて当たり前、という感覚のチームが多い中、
ヤクルトはしっかりとケアをしているのだそうです。
「大切なことは、一緒に汗を流すことなんじゃないかな。
生活も文化も違う国から日本にやってきて、
唯一の共通点は野球だけなんだから」と。


バレンティン選手が王さんの本塁打記録を破った時、
外国人選手に記録を破られることにいい顔をしない人が少なくありませんでした。
実際、今までに記録にせまった外国人選手たちは、最後に敬遠されたりして、
まともにチャレンジさせてもらえませんでした。
確かに王さんは偉大ですが、何だかなーと思います。


最近、グローバルやダイバーシティという言葉をあちこちで耳にします。
でも、先にご紹介した『銀河へキックオフ』、そしてヤクルトのように、
同じ目標を共有する近くの人をまず受け入れなくては、
グローバルもダイバーシティもないのではないかなあ、と思ってしまいました。

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