ディレクターの阿部が日々の気づきをつぶやくコーナーです

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『チームワーク・リーダー論』カテゴリの記事

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弱小チームにすばらしい監督がやってきて、チームを立て直す。
スポーツを題材にしたマンガやドラマでよくあるストーリーです。
でも、すばらしいメンバーが揃っている最強のチームに
新しい監督がやってきたら、全然勝てなくなっちゃった。
そんな話はあまり聞かない気がします。


サッカー日本代表の香川選手が所属する
マンチェスター・ユナイテッドは昨年のリーグチャンピオン。
ここ10年間で実に6回も優勝している王者チームです。
そんなチームに異変が起きたのは昨年5月。
26年間に渡ってチームを率いてきた名監督ファーガソン氏が引退し、
王者チームに新しい監督モイーズ氏がやってきました。


メディアはこう伝えていました。
「新しい監督の戦略がチームに浸透すること、
監督と選手間に信頼関係が生まれること、そして勝ち続けること。
これらを実現するには時間が必要だ。
シーズンの始めは思うように結果が出ないだろう」
でも、私はこう思っていました。
「そうは言っても、スタープレーヤーの集まりなんだから、
監督が変わったって、いきなり勝てなくなるわけはないよね」


ところが、想像以上に勝てないのです。
シーズンの後半に入りましたが、ほとんど勝てないのです。
先日はリーグ最下位のチームにも勝てませんでした。
選手はほとんど同じ。リーダーが変わっただけなんです。
でも、今のチームは以前のチームとは大違い。
選手の表情には、焦りと混乱がありありと浮かび、
もはや王者の貫禄はどこにも見受けられません。
テレビ画面には、毎試合、頭を抱える監督の姿が映し出されます。


勝てない理由として、前監督との戦術の違いはもちろんあると思います。
新しい監督がやろうとしている戦術がうまくいっていない。
これは言えると思います。
それに加え、主力選手が少しの間、怪我で離脱していた。
これも大きいと思います。
でも、そうだとしても、こんなに勝てないなんて。


「豪華な顔ぶれが集まっているにも関わらず、
最近のユナイテッドがなぜ勝てないのかを説明するのは簡単ではない。
確実に言えるのは、チーム全体が機能していないということ」
マンチェスター・ユナイテッドの公式サイトエディターもこうコメントしています。
こういうこと、チームスポーツなら、
もしかしたらよくあることなのかもしれませんが、
素人の私にはとても驚きです。
チームワークがいかに重要か、改めて理解しました。


「監督を変えろ!」、「戦術を変えろ!」
当然、そんな声も聞かれます。
でも、前ファーガソン監督は引退の時、こんな言葉を残しています。


「監督の本質は自分自身を変えることではない。
引き継いだものに変化を加えるのが仕事だ。
チーム構成やそのクラブの哲学を自分色に染めていくこと。
決して、自分が変わるものではない」


はぁー。チームワークって難しいですね。
どんな組織でも、リーダーが変わったり、
メンバーが変わったりすることはあります。
そのチームが一つになって、最高のパフォーマンスを発揮するためには、
多くの時間が必要なのかもしれません。
早く結果を求めたいけど、ブレずに耐える。これが必要なんですね。
がんばれ!マンチェスター・ユナイテッド。ついでに、がんばれ!香川。

小学生の息子が、学校の図書室から
『教室で受けるお笑いネタ』という本を
借りてきたことがありました。


それとなく理由を聞くと、係活動に必要だと言います。
お笑い係の一員だから、ネタを作っている、と。
息子の小学校では、クラスの係活動は、
生徒たちがみんなで話し合って決めているらしく、
マジック係や女子新聞係などもあるそうです。


お笑い係の活動は、休み時間にネタを披露して、
その場にいる人たちを笑わせることで、
「クラスをもっとよい雰囲気にする」ことが
活動目標だと言っていました。


笑うことで、創造力がアップして、
よいアイデアが生まれやすくなる、
ということを聞いたことがあります。


脳科学者の茂木健一郎さんによると、
脳の神経回路は、楽観的に物事を捉えていないと、
潜在能力を発揮できないようにできているそうで、
悲観的なときの脳は、
潜在能力に蓋をしている状態なのだそうです。


しかし、いつも楽観的でいられるとは限らないので、
そんな時こそユーモアが必要たと茂木さんは言っています。
脳は自己暗示にかかりやすく、
悲観的なことでもおもしろく捉え直したり、
楽しいことを考えたりするだけで前向きになり、
潜在能力の蓋を外すことができるのだそうです。


亀田誠治さんという音楽プロデューサーがいます。
平井堅や絢香を手がけた敏腕プロデューサーで、
椎名林檎と組んだバンドではベーシストとしても活躍した人です。


先日、ラジオで、あるアーティストが本人に
こんな疑問を投げかけていました。


「亀田さんの怒っている顔を見たことがない。
現場で怒鳴っているのも見たことがない。
イライラするときや、うまく行っていない時もあるはずなのに、
どうなっているのか」。


これに対し、亀田さんは、
「僕は『顧客満足度200%』を目指している。
それにはスタッフみんなが楽しい、
おもしろいと感じることが必要だ。
そうでないと、いい音楽は絶対に生まれない。
だから、イライラする時はや怒らなくてはならない時こそ、笑顔を作る」
と、いうようなことを言っていました。


たとえば、スタッフが遅刻して、
レコーディングがおしてしまった時には、
そのスタッフを叱りつけるのではなく、
「おーい、みんなこれからまきでいくぞー。
いいもの作るぞー」と笑顔で言うのだそうです。


すると、その場が一気に
批判モードからやる気モードになるのだと言っていました。
だれもが眉間に皺をよせ、
お互いを批判し合っているような場では、
物事はいい方向に進んでいかないように思います。


どんな時でも、みんなの笑顔を引き出すことのできる人が
リーダーとして信頼されるのだろうな、
職場でも家庭でも、同じことが言えるな、と思いました。

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