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ALS アイス・バケツ・チャレンジ

バケツの水をかぶる「ALS アイス・バケツ・チャレンジ」、お盆明けの2〜3週間の間に、随分広まりましたね。偶然にも、ワタシが「Because I am a Girl(女の子だから)」という別のチャリティーに申し込んだその日、(ノーベル賞科学者の山中教授やソフトバンクの孫社長の話題が旬だった頃)有名人 の皆さんが氷水をかぶる映像を目にしました。

氷水を頭からかぶる...。
初めて耳にしたという方のために、あらましを紹介します。

それは「ALS Ice Bucket Challenge」というプログラム。超訳ですが、「ALS:氷水のバケツにあなたも挑戦!」というような企画で、本旨が何かと言えば、ALS患者を支援するチャリティです。
ALSというのは、筋萎縮性側索硬化症のこと。物理学者のスティーブン・ホーキ­ング氏がかかっている病気として知られ、筋肉の萎縮と筋力低下をきたす難 病ですが、治療法が見つかっていないために、半数の患者が、発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡するという辛い病気です。

プログラムを始めたのは、米マサチューセッツ州在住のALS患者、ピート・フレイツ氏。
チャレンジに指名された人は、ALSの認知度向上に貢献するため氷水をかぶるか、治療法の研究促進に貢献するために、100ドル寄付するかを選択する...、 そして、3名の次なるチャレンジャーを指名することがルールになっており、3×3×3×3...の勢いで、その輪が広がっています。
ALS ASSOCIATION
一般社団法人END ALS
ウィキペディア

今のところ、多くの著名人は、氷水をかぶることを選択し、証拠としてというべきか、キャンペーンをもり立てるためというべきか、はたまた自分の知名度を上 げるためかはともかく、水をかぶったときの映像をYouTubeに流しています。想像ですが、きっと同時に寄付も行っていると思います。

結果、短期間で大きな金額が集まり、募金活動としては成功したと言えますが、しかし、話題になればなるほど、批判する人も出て来て、現在は賛否両論です。

反対意見の人の反対理由は、さまざまです。ざっと次のような意見が多いと思われます。

・チャリティなのだから指名して強制するようなしくみは問題だ。
 (強制ではないけれど、言われたら断れない人が多いだろうから、実質的には強制だ)
・難病のチャリティのはずなのに、参加者が楽しそうで、悪ふざけしているように見える。
・参加した人は出たいだけ(売名行為)のように見える。
・これは不幸のメールと同様にチェーンメールであって、
 システムを混乱に陥れるから、それを是としてはいけない。
・難病はALSだけではない。
・飲み水が満足に得られない地域の気持ちを無視した行為である。

これらの意見は意見で、わからないではありません。
でも、募金活動としては圧倒的な成果を上げたのは紛れもない事実です。日本ALS協会(http://www.alsjapan.org/jp/index.html)に寄せられた寄付金は、8月18〜22日の5日間で、 昨年度1年分(394万円)に達したそうです。

まだあまり知られていないのに、実はすごく深刻な病気について、ユニークな発想で社会に認知させ、資金を集めようとした発想を否定するのは、ワタシは違うなと思います。

さて、それはそれとして、募金活動自体はオーソドックスでパッとしなくても、活動自体が立派で、応援したくなるものが世界にはたくさんあります。ワタシは、以下の団体をささやかに応援しています。
WWFジャパン
ウィキペディア
Because I am a Girl
ーーーー
...とここまで書いていたら、ASLのバケツが回ってきました。
グラスルーツの元社員で、現在はインターネット分野でマルチに活躍している佐藤新一さんから「ALS アイス・バケツ・チャレンジ」のバトンを渡されました。セレブの間のことだと思っていたのは大間違いでした。

賛否両論ありますけどね、ワタシは自分の心の声に従ってやります、静かに

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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