ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ:2014年4月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

無事、リーダーシッププログラムの合宿から帰ってきました。今後2度と経験することはないだろうと思うような、一言では語ることにできない大きなインパクトを得ました。自分の軸が一回り太くなったような感覚と、私自身のユニークさへの実感(私だけではありませんが)、それが6日の研修を経て今私の中にある感覚です。

さて、張り切っていきたいところですが、今日はゴールデンウィークの谷間です。通常モードでありつつも、少しリラックスしてしまいますよね。

オススメ映画など、軽い話題を、と思ったのですが、ネタ切れです。そこで、今日は当社スタッフのオススメ本を紹介します。と言っても、このブログのために選んだわけではなく、当社では現在、みんなで読む課題図書を選定中です。インナーコミュニケーションのプロフェッショナルにとって役立ちそうな本を、5つの視点(企画、伝える、書く、聞く、組織)から募りました。中には小説仕立てのものもあります。ワタシが選んだ本も含まれていますが、スタッフが選んだ本も入っています。

で、ワタシが選んだ本の中でも一番のお勧めは「自分の小さな『箱』から脱出する方法」(著:アービンジャー インスティチュート)です。以前、このブログでも紹介しました。この本がおもしろかった理由は、ワタシの人生観の中に「いつまでも成長できる人でありたい」というのがあるからです。「成長が止まる」というのは恐怖でさえある。一方で、ワタシも含めて人は自分が傷つくことを恐れています。傷つくことから出来る限り遠くにいたい。でも、自分が傷つくことを恐れていると、成長はできないんですよね。そんなことを教えてくれる本です。だから、組織内コミュニケーションがどうあるべきかなどと言う前に、自分の成長にとって役立つ本だと言うことができます。で、それがなぜ「インナーコミュニケーション」を考える上で役立つのか、なのですが、それはそういった人の気持ちを知っておかないと的確な発信ができないし、箱から出た人が多い組織を作り上げるべきだと思うからです。ちなみに、この度ワタシが参加した研修「コーアクティブ・リーダーシップ・プログラム」の課題図書にも挙げられていました。ある意味、そのぐらい有名な本です。

「ゴールデンウィーク中にぜひ!」とは言いません。いつか、ふと思い立ったら読んでみてください。

また、その他にも学び多き本はたくさんありますね。ワタシの興味を引いたのは、「伝え方が9割」「あなたの話はなぜ『通じない』のか」「パワー・クェスチョン」「キラー・クェスチョン」「トヨタの育て方」といった辺り。こちらも、ご興味に合致し、なおかつお時間があったなら、ぜひ読んでみてください。

 

※印はストーリー仕立ての作品。

テーマ 書籍名 著者
「企画」
強くなる
考具 ―考えるための道具、持っていますか? 加藤 昌治
佐藤可士和の超整理術 佐藤 可士和
マーケティング企画術 山本 直人
「R25」のつくりかた 藤井 大輔
企画力 嶋 浩一郎
小さな会社のブランド戦略 村尾 隆介
企画力 人間と組織を動かす力 田坂 広志
「伝える」
強くなる
伝え方が9割 佐々木 圭一
コミュニケーション力 斎藤 孝
伝える本 -受け手を動かす言葉の技術- 山本 高史
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン カーマイン・ガロ
一瞬で大切なことを伝える技術 三谷 宏治
「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 森 達也
あなたの話はなぜ「通じない」のか 山田 ズーニー
「書く」
強くなる
文章力の基本 阿部 紘久
「頭がいい」とは文脈力である 斎藤 孝
きっちり! 恥ずかしくない! 文章が書ける 前田 安正
下町ロケット 池井戸 潤
のめりこませる技術 ─誰が物語を操るのか フランク・ローズ
「超」文章法 野口 悠紀
ボッコちゃん(※) 星 伸一
「聞く」
強くなる
相手が思わず本音をしゃべり出す「3つの質問」 渡瀬 謙
パワー・クエスチョン アンドリュー・ソーベル、ジェロルド・パナス 
キラー・クエスチョン フィル・ マッキニー
聞く力 心をひらく35のヒント 阿川 佐和子
インタビュー術! 永江 朗
人を動かす質問力 谷原 誠
一瞬でYESを引き出す 心理戦略。 Daigo
「組織」
強くなる
行動分析学マネジメント-人と組織を変える方法論 舞田 竜宣
杉山 尚子
自分の小さな「箱」から脱出する方法(※) アービンジャー インスティチュート
組織力を高める 最強の組織 古田 典司
ザ・ファシリテーター(※) 森 時彦
トヨタの育て方 OJTソリューションズ
なぜ会社は変われないのか(※) 柴田 昌治
モチベーションカンパニー
―組織と個人の再生をめざす
モチベーションエンジニアリングのすべて
小笹芳央
もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら(※)
岩崎 夏海
ザ・チェンジ!
人と職場がガラリと変わる12週間プログラム(※)
門田由貴子
戦略参謀―――経営プロフェッショナルの教科書 稲田 将人


では、どうぞ良い1週間を!

こんにちは。オノです。

私事で恐縮ですが、先週は引っ越し。段ボールと格闘していたら、指紋が薄くなったのか、スマホの指紋認証ができなくなりました(笑) 今週は、木曜日から来週の火曜日まで5泊6日のリーダーシップ研修、通称「リトリート」に行って参ります。というわけで、来週のブログはお休みします。

合宿から帰ると、翌々日の24日には品川区の武蔵小山創業支援センター主催のセミナー(下記)に登壇します。

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ブランディング視点でチラシ作成の本質が学べる!
チラシはビジネスのラブレター 〜愛されたい相手に愛されるためのチラシとは?〜
2014年4月24日(木) 19:00 〜21:00

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創業支援の一環でビジネスの案内ツールであるチラシをどうつくるか、というのがワタシに与えられた大きなお題です。でも、いきなりコピーライティングやレイアウトの話をするつもりはありません。もっと大切なことがあるからです。

それは、ブランディング。

自社の特長や他社との違いを一言で語れるようにする、という作業です。先週のブログ「『ブランディングとは?』を一刀両断に語ってみました」でも書きましたが、「〜と言えば、○○○」と思い出してもらえるようにするために、「〜と言えば」の部分を徹底的に考える必要があります。
それを整理するためにも避けて通れないのが、ターゲットをどう絞り込むか、です。
そんな話をただ座学でだけ学ぶのではなく、「マインドセット」という穴埋め式の書式を使ってワークショップも取り入れながら進めるつもりです。この「マインドセット」、実はとても汎用的に活用できる便利な手法です。チラシに限らず、WEBサイトの企画やパーティの企画など様々な企画で使えるので、とてもおすすめです。
が、ここであまり書いてしまうと、ネタばれ(?)になるので、このくらいにしておきますね(笑) (近々、メール講座を開設し、その中で紹介する予定です)


今週始まる合宿研修は、会場が御殿場。フィールドワークもあるらしく、トレッキングシューズを買いました。引っ越しでヘトヘトになったのに、いったいどんなことをするのか、、、、。「あらゆる自己制限的な考えから自由になり、本来の自分を取り戻すことがコーアクティブ・リーダーシップの出発点」と謳われているのを目にしながら、期待半分、不安半分の心境です。

では、良い1週間を。再来週の月曜日、またお会いしましょう!

こんにちは。
あっという間に4月。新年度の第1回です。
けれど、「だから新年度ネタで…」というわけではなく、今日は、つい先日、お客様からのご要望で行ったブランディング勉強会を通じて感じたことを書きます。

いただいたご要望というのは、社内報でブランド特集を組むに当たり、ブランディングに関するレクチャーを行ってほしいというものでした。

こんなとき何をお話するかは正直いろいろ迷います。というのは、ブランディングというのは、1冊の本になるくらい、重い内容だからです。書店にいけば、すでにいろいろな専門家がいろいろな切り口で語っていることがわかります。特に今回のケースでは、ご担当者はブランディングに関するセミナーなどにも参加して勉強されているというお話だっただけに、よけいに何をお伝えすればいいのか、ちょっと迷いました。

しかし、結論から言うと、常日頃感じていることを、話の幹にさせていただきました。どういうことかといえば、「簡単に言うとどういうこと?」という問いかけに対して、一刀両断に応える、そう割り切ったのです。なぜ、そう割り切ったかといえば、ブランディングの解説では、いろんな言葉が反乱していますが、「簡単に言うとどういうこと?」というのが、イマイチわからないからです。ブランドプロミスとか、ブランドコアとか、クレドとか、提供価値とか…。情報は豊富にあるのに、簡単に言うとどういうこと?の問いに応えてくれるものがない。その分、抽象的な、あるいは概念的な印象になっており、初心者(つまりは、すべての一般社員)にとって、とってもわかりにくいことになっていると感じます。

とはいえ、ワタシ自身、そういった様々な専門家の知見から自分なりのブランド論を築いてきたので、先人の知恵を尊敬こそすれ、否定するつもりはむろんありません。それに、ワタシごときが、先人の長年の知見を「それは丸めていうとこういうことです」と一刀両断に語ってしまっていいものか、、、という躊躇は常にあります。それでも、そういう割り切り方をしなければ、レクチャーをお引き受けする意味がないと思い、敢えてシンプルに語ることがワタシの使命だと受け止めて、「丸めて」お話させていただきました。

勉強会のタイトルは、「なるべくカタカナ用語を使わないブランド勉強会」としました。ブランディングという概念自体がアメリカから入ってきたものなので、カタカナ中心になるのは致し方ないのですが、それでも敢えて「カタカナ用語を使わない」を掲げて、「一言で言うと…」にチャレンジしてみたのです。

ワタシは、ブランディングをわからなくさせている主な要因は、多くの場合「ブランディングとはこういうもの」という本質を語る際に、発信者(ブランドを確立したい人)のための「戦略」としてブランディングが語られたり、発信者の「心構え」としてブランディングが語られているからなのではないかと思っています。もちろん、それは必要なことではあるのですが、ブランドを確立したい人がブランディングについて最初に知りたいのは、ブランディングが「できている状態」と「できていない状態」のその境目に何があるか、なのではないでしょうか。

そこで、ワタシは今回の勉強会では「ブランドが成立しているとはどういうことか?」というテーマで話をさせていただきました。ワタシの見解では、「ブランドが成立している状態」とは「〜と言えば、○○○」と多くの人が思っている状態ということになります。そして、「〜といえば」の「〜」の部分にブランド側の思惑通りの言葉が入っていること、つまりは思われたい像と思われている像を一致させること、それがブランディングの本質だと思うのです。一致した形で、「〜と言えば、○○○」と思ってもらえていれば、それはとてもいい形でブランドになっていると言えます。
また、ブランド力が高くなればなるほど、「〜と言えば、○○○」の「〜と言えば」の幅が広がっていきます。事業の本筋のところでの「〜と言えば」もあれば、「環境といえば」「ユニークな雇用形態といえば」「デザイン性が高いといえば」など、「強み連想」される領域は増えるようになります。
つまり、、、理想のブランディングとは、「〜と言えば、○○○」という連想の方程式を可能な限り増やすことと言ってもいいかもしれません。

ブランドというのは、奥が深いので、ワタシのこの丸め方に異論を唱える方がいても当然です。でも、ブランドプロミスやら、ブランドコアやら、提供価値やらと言われるよりも、潔く削ぎ落として、シンプルにこう言われる方がわかりやすいはず。そう信じて、このブログを発信します。

ブランド論以前に、それが何であれ、難しいことや複雑なことを「わかりやすくシンプルに」。そのために当社は存在しているんだなと、つくづく思います。

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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