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ちょっと待って! 本当にそうなのかな

先日、子どもと一緒にディズニーの映画『ズートピア』を観てきました。


テンポもいいし、ストーリーもよくできていて、
面白かったというのが全体の感想ですが、
同時に、「うーむ、これはダイバーシティの映画だな」と
考えさせられたというのも事実です。


以下、ネタバレしない程度に書きます。


主人公のうさぎの女の子(?)は、将来警察官になることを夢見ています。
しかし、うさぎが警察官になったという前例はなく、
「やめたほうがいい。うさぎは田舎でニンジンを育て、売るのが一番」
「うさぎなんかが警察官になれっこない」
などと周囲に言われながら育ちます。
しかし、彼女はあきらめません。
だれもが夢を叶えられる街、ズートピアがあるからです。


彼女は人一倍正義感が強く、世界は公平であるべきだと考え、
誰もが自由に何にでも挑戦できる社会を望んでいます。
夢に向かって切磋琢磨して成長し、大きくなってもその考えは変わりません。


しかし、そんな彼女であっても、歴史や小さな頃に起こったできごと、
育った環境などの影響から、ちょっとした、勝手な思い込みがあるのです。
そして、その思い込みから生まれた発言が予想外のトラブルを引き起こしたり、
一番傷つけたくない相手を傷つけてしまったりしてしまうのです。


勝手な思い込み。多かれ少なかれ、誰もがしているものだと思います。
「あの人は、いつもああいう発言をしているから、きっと冷たい人に違いない」
「あの人は、いつも話したがらないから、人付き合いが嫌いに違いない」
表に出ている要素だけで判断すると、そう考えてしまいがちだと思います。


私は、この映画を観て、
「でも、ちょっと待って。本当にそうなのかな」と考え直してみることが、
とても重要だと改めて思いました。


すべての思い込みを排除することはとても難しいことだと思うのですが、
発言したり行動する前に、考え直してみるということはできそうな気がします。
日頃何気なくしてしまっているちょっとしたことですが、
多くの人がそこを少し意識するだけで、
誰もがイキイキと輝ける社会に近づくのではないかと思いました。


なんてことを考えながら、真剣な顔でポップコーンを頬張る私を
息子は不思議そうに見ておりました。

『ズートピア』、大人の方にも観ていただきたい映画です。

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