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嫌いだと認める


私の周りには、走るのなんか絶対嫌だ、と言っていたのに
何かのきっかけでランニングを始め、
辞めずに続けている人が何人かいます。
「ランニング、好きになった?」と聞くと、
「ううん、全然」との答え。
何が彼女たちを走らせているのか、
質問していくなかでわかったことがあります。


「できなかったことができるようになることが驚き=楽しい」。
どうやらこれが走る理由みたいです。


最初は2キロ走るだけでバテバテだったのに、
翌週には3キロ、4キロと走れるようになるのが、
単純に驚きなのだそうです。


しかも、最近はアプリが走った距離を計測してくれたりするので、
「ほら、今日もこんなに走ったよ。がんばったね」
と言われているようで嬉しい、と。
ランニング自体は嫌いでも、
走ることで自信がついていくことが楽しいということなんですね。


そういえば、5年もランニングを続けている直木賞作家の角田光代さんが、
以前、雑誌でこんなことを言っていました。
「そもそも友人のランニングチームの飲み会に参加したくて走り始めた。
走ることは実はものすごい嫌。
でも、走っている理由は、年齢を重ねるごとにできることが減っていくのに、
走る距離が伸びることに自分でも『すごい』と思えるから」


角田さんは、嫌だと認めることが大切だとも言っています。
「辛かった最初の駅伝のゼッケンを仕事場に貼ってあるんですよ。
あんなに辛いことがあったなら、たいていのことはできるという励みです。
走るのは誰かに頼まれたことでもないし、ものすごい嫌で仕方ないのに続けている。
それにくらべれば、好きで、しかも誰かに依頼されて
書いている原稿なんてたやすいだろ、と(笑)。
何事も嫌だと自覚することが重要ですね」


なるほど、と思いました。
仕事をしていて、好きじゃないと思う仕事をしなくてはならない時、
楽しくないのはつまらないから、
何とか好きになれないか努力してみたりすることがあります。
でも、好きじゃないものは好きじゃない。
だったら、これは嫌いだ、と認めて、
なぜ嫌いかを考え、それでもやる理由は何かを考えていったほうが、
無理なく、しかもポジティブに行ける気がします。


私のランニングは、まだ好きだ嫌いだというレベルではありませんが、
何となく、やる気になってきましたよ!

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