ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ:2023年12月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

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2023年もあと10日ほどで終わろうとしています。
今年はどんな1年でしたか?
私にとってこの1年のキーワードは「課題」でした。
会社の課題、自分の課題、案件の課題、社員の課題...。
いろいろな意味で課題に溢れた1年でした。
ですが、私、課題は嫌いではありません。
課題は伸び代であり、成長にとっては宝だと思うからです。


でも、一般的には自分の課題は見たくもないし、人から言われたくもない、
できるものならフタをしておきたいと思っている人は多い...
と、先日ある人との会話の中でそんな話が出ました。
そうかもしれません。
さらに言えば、ネガティブ思考やネガティブ感情は良くない、
ポジティブな思考や感情は良い、そう思っている人が多い(?)
でも、本当にそうでしょうか?


結論から言うと、私は、その考え方には懐疑的です。
ネガティブな思考や感情の方が、ポジティブなそれよりも、
圧倒的に熱量が高いですから、
そのエネルギーをうまく使えば何かが生まれると思います。
実際、自分の経験からいっても、
人生観を変えたり、苦難を乗り越えたり、
新しい世界に足を踏み入れた時には、
その直前に大抵は負のエネルギーがあった気がします。


さて、ここまで考えていたら、
かつて流行った心理テストのようなものを思い出しました。
コップに水が半分入っているのを見て、どう感じるかを尋ねるもので、
「コップにはまだ半分も水が入っている」と思うか、
「コップにはもう半分しか水が入っていない」と思うかの2択。
前者を選ぶとポジティブ思考で、後者を選ぶとネガティブ思考...
というようなものでした。
今思えば、そんなに短絡的に決めつけていいはずがありません。


コップの水を巡っては、ドラッカーの言説にこんなものもあります。

「コップに『半分入っている』と『半分空である』とは、量的には同じである。
だが、意味はまったく違う。とるべき行動も違う。
世の中の認識が『半分入っている』から『半分空である』に変わるとき、
イノベーションの機会が生まれる」
(P・F・ドラッカー『イノベーションと起業家精神』)

つまり、ドラッカーが言いたいのは、
むしろ先ほどの心理テストの裏返しで、こういうことだと思います。
人がコレコレがないことに不満を感じ、
さらに、おかしいじゃないかと憤りや悔しさを感じる、
それがエネルギーとなってイノベーションを生む。
満たされているからと楽観視していたのではイノベーションは生まれない...。
言われてみれば、まさにその通り!


で、これ、社会もそうですが、個人の内面の変革でも言えるような気がします。
先週末の16日、「ハンク・アーロン賞」を受賞した大谷翔平選手が、
8年前にこんなことを言っています。

自分の中で課題を消化するのが野球のおもしろさなのかなと思います。
今の相手と今後10年、20年、ずっと対戦していくのなら、
このバッターを倒すために必死になるとか、このピッチャーを打ち崩そうとか
思うのかもしれませんが、メンツも時代も変わりますし、
若い世代が入ってくれば対戦相手もどんどん変わる。
だから、思い通りに投げられなかったボールで抑えたことをオッケーにしちゃったら、
成長するチャンスを失うことになるし、もったいないじゃないですか。」
(Number881号:2015/07/02)

つまり、課題があるから努力がある。そこでの努力が重要であって、
結果オーライで課題をクリアしてもダメだと彼は言っているわけですね。


自分にはここが足りないと気づく。
できないことは、できない。
苦手なことは、苦手だ、と素直に自覚する。
足りない面を埋めようと努力するかどうかは二の次。
苦手なことを全部克服しようとするのは逆にナンセンスですからね
まず自分の現実をちゃんと直視する。
すると、努力すべきかどうかがわかる。
どんなに努力しても到底できそうにないなら、方向性を変えれば良い。
やってみてから考えようと思うなら、そうすれば良い。
課題を直視して、努力した結果、成果が出たら自信になるし、
仮に成果が出なくても、次に活かせる学びが残る。
苦手だと直視できたら、「誰かに助けてもらうしかない」と気づくこともできる。
課題という言葉には、そのような広がりがあるように思います。


私は、大切なことはポジティブであることでも、
ネガティブであることでもなく、
ネガティブなことをポジティブに転換することなのではないかなと思います。
あなたはどう思いますか?


寒暖の激しさに体調を崩しそうな今日この頃、
2023年を元気でフィニッシュしたいものですね!

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NHK大河ドラマ「どうする家康」も次回で最終回を迎えます。
松本潤さんの演技がどんどん進化していき、1年間本当に楽しませていただきました。
乱世を終わらせるために、たくさんの先人たちの苦労があったわけですが、
今の時代も激動という意味では当時に近いものを感じます。

2023年が幕を閉じ、24年へと向かうこの正月休み、
のんびりとリフレッシュすると同時に、
新たな年をどんな1年にするのか、考える良い時間にもなりますね。

当社では、来年のキャリアアップを考えるきっかけになればと、
こんな場を設けました。
テーマは「異職種への転職」。当社採用活動の一環です。

たとえば、、、、
学生時代に、自分は文系だから営業系になるのかな...という気持ちで
就職活動し、社会人になった方はいらっしゃらないでしょうか。
もちろん営業職は素晴らしい仕事ですし、今、不足感がなければ良いのです。

でも、稀に「本当は○○a○○の仕事がやってみたかった」というケース、
ありますよね。

あるいは、「学生時代は気づかなかったけれど、○○b○○については、
自分はほかの人より能力がある気がする、本当はその能力を生かしたい」
という方もいると思います。

この○○a○○の中に、企画とか、ディレクションという言葉が入る方や、
○○b○○の中に、言語感覚とか、創造性とか、主体性という語句が入る方がもしいらしたら、
ぜひご参加ください。

タイトルに「営業職から制作ディレクター職を目指すには?」とありますが、
営業職からでなくても、当てはまる方は歓迎します。
また、周りにこのような方がいらしたら、ぜひご案内ください。

========================================
セミナー&ワークショップ
営業職から制作ディレクター職を目指すには?
========================================
1. 日時 12月21日(木)19時~21時
2. 会場 当社(東京都港区北青山3丁目12−7 カプリース青山909)
3. 費用 無料
4. 人数 3~6名
詳細はこちら
https://www.grassroots.co.jp/seminar/2023/12/231210.html


さて、なぜ未経験者に目を向けるか、疑問に思う方もいるかもしれません。
でも、私のこれまでの経験から言って、
たとえ未経験であっても、意欲や適正、応用力があれば、クリアできます。
そういう方を大勢見てきました。
反対に、たとえ経験があっても、従来のやり方に縛られていると伸びません。

では、未経験者の中でも、今回営業職の方に注目しているのはなぜでしょう?
その理由は、営業職の方は、お仕事の性格上、
お客様の立場に立つことを知っているであろうし、
中にはお客様との間に信頼関係を築いてこられた方もいると思うからです。
当社の場合、制作の経験以上に、その感覚や能力を重んじています。


セミナーでは、営業の仕事とディレクターの仕事の共通点を紹介したり、
また営業の仕事でも役立つプレゼン、企画書、文章作成のコツを
「ストーリーづくり」というワークを通じて紹介します。
夜&リアルですので、カジュアルな雰囲気で行います。ご期待ください!


お申し込みは、「お名前、メール、お電話番号」を明記の上、
このメールにご返信いただくか、

当社お問い合わせフォームから参加希望とお書きいただき、お申し込みください。
https://www.grassroots.co.jp/contact/template.html

年末のお忙しい時期だとは思いますが、
来年、何をするかを考える材料になれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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