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「構造化思考」はなぜ重要? ~新人向け説明にチャレンジしてみた!

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5月も後半。4月に新卒で入社したばかりの方も、もう社会人2カ月です。
でも、このメルマガの読者には、新卒入社したばかりの社会人は少ないのではないかと思います。むしろ部下や後輩を育てる立場にある方が多いのではないでしょうか。

新卒社会人に学んでもらうための知識・情報・コンテンツは各社いろいろとあると思いますし、学ぶ時期に関する見解も各社各様だと思いますが、
社会人何年生で何を学ぶのかはともかく、「物事を構造的に理解する」ということに対し、多くの企業では遅かれ早かれ学ぶことを促しますよね。
会社によっては、採用段階で構造的思考力をチェックするということをやっている場合もあります。

当社でも、構造化思考は重要視していて、
勉強会でもしばしば取り上げているテーマです。

たとえば次のような問題。腕試しに考えてみてください。簡単すぎでしょうか?

問:最初に示された二語の関係を考えて、同じ関係のものをア)からコ)の中から選んでください(複数選択)。

① 薬品:調合
ア)道路:整備 イ)道路:交通 ウ)衣服:洗濯 エ)事業:承継 オ)事業:低迷 カ)売上:原価 キ)売上:計上 ク)石油:備蓄 ケ)火力:原発 コ)国会:空転

②防寒:手袋
ア)ダイエット:運動 イ)ワイン:フランス ウ)連絡:メール エ)会議:決定 オ)関係強化:外交 カ)財産形成:投資 キ)人材育成:研修 ク)議論:結論 ケ)婚約:結婚 コ)予約:スマートEX




いかがでしたか? 簡単でしたか?
①は目的語:述語という関係なので、正解は(ア、ウ、エ、キ、ク)。
②は目的:手段という関係なので、正解は(ア、ウ、オ、カ、キ、コ)です。


さて、、、、
わかったような、わからないような構造的思考。
そもそも「構造的思考」って何なのさ?という話になりますよね。
今回のメルマガでは、新人にわかりやすく説明するとするならどう説明するのか...をやってみたいと思います。できるかな?

まず「構造的に考える」という言葉の定義から考えてみましょう。
ここでは:
 物事を全体的に眺めた上で、「全体」と「構成要素」について定義し、  「構成要素間の関係」を整理する思考プロセス。
そんな表現がしっくりきますので、まずはそう定義することにします。


でも、こんなことを言われても特殊で抽象的すぎて、
みんなで共有するにはイマイチだとも思います。
ですが、「構造的思考」はそれほど「特殊」なものではなく、
時には誰もが無意識にやっていることなのでは?と思います。

たとえば、「関係」という言葉に注目してみましょう。
すると、身の回りにいろいろな「人間関係」があることを思い出しませんか?
・上司と部下の関係
・先輩と後輩の関係
・親子の関係
・夫婦の関係
・友だち同士の関係

その関係に関し、良い/悪い以外にも、
気兼ねの有/無、静/動、上下/対等など、
さまざまに表現することができます。

そんな人間関係の中で、私たちは無意識に構造的思考を働かせています。
・AさんとBさんは仲が悪いから席は離れている方が良い
新メンバーのCさんには慣れてもらうために真ん中の席の方が良い
関係がこうだから、こうした方がいいというものの見方は、
構造的思考に近いのではないかと思うのです。
関係が把握できると工夫ができるわけです。


さて、人間関係は世の中の関係の極一部。
世の中にはもっといろいろな関係が存在します。
たとえば、論理的な視点で見たら;
・並列の関係(同じ重要度、同じ階層の情報同士の関係)
・順列の関係(順番に関する関係)
・分岐の関係(選択肢を表す関係)
・因果の関係(原因と結果の関係)
・階層の関係(親要素、子要素の関係)
などがあります。

少しアタマが痛くなってきますね。

次はもっとアタマが痛くなりそうですが、
昔学んだ、ベン図でお馴染みの「集合」の視点でも見ることができます;
・グループ(集合)とグループ員(要素)の関係
・グループAにはグループBに含まれる要素があるという関係(部分集合)
・グループAとグループBの両方に属すグループCという関係(共通集合)
グループAとグループBのいずれかに属すグループCという関係(和集合)
ほかにも空集合や補集合の関係などがあります。


ですが、世の中にはもっとたくさんの「関係」があります。
たとえばウクライナとロシアのように敵対的関係もあれば、
日本とアメリカのように同盟関係もあります。


さて、、、
物事の関係をすんなりと理解できると、どんな点が良いのでしょうか?
一般的には、「問題解決」や「情報伝達」に不可欠だと言われていますが、
なぜでしょう?
先ほど「人間関係」に対し、人は無意識に構造的に把握している、
関係がわかると工夫ができる...という意味のことを書きましたが、
構造的理解が重要な理由もそこにあるのだと思います。

あー 1回では書ききれない。だいぶ行数を使ってしまいました。
参考になるんだか、ならないんだかって自分ツッコミしたくなってきました。
ChatGPTに聞いた方が早そうですね(涙

あと2週間で5月も終了。
ひぇ~ と思いますが、焦っても始まらないので、
色鮮やかな緑を楽しみながら、淡々とがんばりましょう!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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