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持つべきは「想像力」

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広報職にとって割と重要と言えるスキルの一つに、
多面的な視点、多様な視点から物事を捉え、判断するということがあります。
たとえば、発信しようとする情報やコンテンツについて、
読む相手がどう感じるかを想像して表現に落とし込むのもその一つ
性別、世代、部門、役職の有無など、異なる立場の人がどう思うか、
想像し、判断するのはとても大切な仕事です。
しかも、配慮しすぎて何を伝えたいのかわからなくなっては意味がありません。

多面的な視点、多様な視点から物事を見ることと、
「客観視」はイコールではありませんが、ニアリーイコールだと言えそうです。
「客観視」の辞書的な意味は、「自分自身に直接関わる事柄を、
第三者的な立場で見ること。また利害や感情などを除いた観点で状況を見ること。」
だそうですが、見る対象が自分が書いた原稿であっても自分自身であっても、
客観的に他者の目で自己を見ることで成長できるような気がします


なのですが、実際、自分を客観視しようとすると、誰にとっても難しいです。
改めて、なぜ難しいのか考えてみました。

私が思いついた理由は3つです。
1つは、人は誰でも自分に対して否定的になりたくないから、です。
まして、他者から否定的に思われたり、ネガティブな評価を得ているかもしれないと
想像することは苦痛以外の何ものでもありません。
だから自分を客観視した方が成長できるとわかっていても、
あまり積極的にやる気が起きない。
人間はそのような生き物なのではないかと思います。

もう1つは、人は往々にして自分の考えていることは正しいと思っているので、
それ以外の考えを想像しようとしても、思い浮かばないというものです。
自分はやっているつもり。
でも、周りからはやっていないと言われる...ということが起きるのも、
言ってみれば、この派生系です。
自分は期待に応えているつもり(主観)
周囲の本当の期待に目を向ける(客観)
それなのに、自分は正しいと思っているから、気づかないという図式です。

そして、このような自分の気持ちに負けなかったとして、
3つ目の難しさは、「想像」です。
他者の目線に立つというのは、他者の気持ちを想像すること。
想像は人間の特権であるにもかかわらず、残念ながら簡単ではありません。


あ、まるで自分はそうではないかのように書いていますけど、
私も例外ではありません。
客観視が難しいことはわかっているので、
お客様案件での原稿は必ず阿部に見てもらっています。
そうすると、やっぱりボロボロと指摘が入る(泣笑
しかも、よりフィードバックを得るのが難しいと思うのは自己客観視の方です。


「客観視」に似た言葉に「俯瞰する」という言葉もあります。
ここでは、物ごとを判断するときに一部だけを見るのではなく、
対象の全体像を把握するために、いろんな角度から視点を変えて見ること、
と捉えてみましょう。

「俯瞰」という言葉で思い出されるのは、樹木希林さんです。
生前『一切なりゆき~樹木希林のことば~』(文藝春秋)の中で
次のように語っています。

『私はお仕事で関わっている人達を、自分も含めて俯瞰で見るように
しているんです。そうすると自分がその場でどんな芝居をするべきかが
とてもよく分かる。初めてこの世界に入った時に、俯瞰で見ることを覚え、
どんな仕事でもこれが出来れば、生き残れるなと感じましたね』

確かに、どんな仕事でも持って損がない能力です。


多様な視点から見る。
多面的に見る。
客観視する。
俯瞰する。

おや? 結局、どれも「想像力」が重要だということになります。
最近思うのですが、「想像力」って現代のキーワードですよね。


今週もおつかれさまでした。来週は8月です!
体調に気をつけて夏を乗り切りましょう!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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