ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ:2019年5月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

先週金曜日、宣伝会議様からご依頼いただいた
「企業のための定期勉強会 広報コース」全10回のうちの第3回「インナー広報」で
講師登壇させていただきました。
https://www.sendenkaigi.com/class/detail/publicrelations_workshop.php


外部からのご依頼で多いのは「◯◯セミナー」や「◯◯講座」です。
でも、今回は「勉強会」です。
講師として、どう臨むかを考えるにあたり、
まず「セミナー」「講座」と「勉強会」はどう異なるのか、異なるべきなのか、
そこから考えました。


「セミナー」「講座」「勉強会」の本来の意味は別として、
それらの言葉が、今現在、世の中でどう受け止められているかというと、
「セミナー」「講座」はどちらかというと講師が教えるスタイルで、
「勉強会」になると、講師はいるとしても、一方的に教えるというよりも、
参加者同士の意見交換が入るイメージ。そんなところではないでしょうか。
(私はセミナーや講座であっても、ワークショップを取り入れていますが)
宣伝会議様も、そのようなイメージでおられ、机は班で組みたいとお考えでした。


一般的イメージとしては、そんな感じだと思いますが、
そもそもに立ち返って、人が「勉強」するというのは何を意味するのでしょう?


私は、勉強の「勉」の文字は「努める」。
つまり、勉強というのは、強く努めること、と受け止めました。
では、何に向かって、努力するのか?
私の答えは、「自分が求めるありたい自分に向かって」です。
だから、根源的に自分の欲求があってこそ、勉強はいい形で成立します。


でも、「ありたい自分」を描けていないまま、
「あらねばならない自分」のために勉強しようとしたら、
それは、もうやらされ感に支配されているのであって、いい勉強にはなりませんね。


今回の勉強会の冒頭でこんな話をしました。


こういった学びの場では、
・たくさん勉強する人
・少し勉強する人
・資料は持ち帰るけれど、ほとんど勉強しない人
がいる。どう違うのか。


「ありたい自分」が描けていると、やらされ感がない。
自然に好奇心が湧いてきて、この場に居て知識を吸収することができる。
でも、「あらねばならない」というマインドセットの場合、
いい結果になりにくい。
だから、自分の欲求に自覚的であることは良い勉強する上で不可欠。
けれど、、、、
好奇心を持って聞くことは重要だけれど、それだけでは不十分で、
何が必要かというと、「考えること」。
情報をインプットしても、考えないことには、人は翌日には忘れてしまう。
情報や知識を聞いたままにしていると、それは、ただ「点」としてあるにすぎない。
その情報を自分の体験と結びつけて、気づきが生まれると、
入ってきた情報が「点」ではなく「面」になる。
そうやって「考える」ことが「たくさん勉強する」ために不可欠です、と。


そして、このセッションにどう臨むかも自由。
たくさん勉強したいと思うのもヨシ、
少し学べればいいと思うのもヨシ、
すべては自分の選択。
でも、「少し学ぶ」を選びたいなら、それでもいいので、
けれど、そこに自覚的であってほしい。


...冒頭で話したのは、そんな話です。


こんな話をしながら、私が思ったことは、
結局人生は「選択」であり、選択していることにどれだけ自覚的であるかが、
人生の質を左右するな、ということでした。


「選択」の本質は「自己責任」です。
自分の行動の結果を人のせいにするのはNGだと思います。
人生、うまく行くこともあれば、行かないこともありますが、
自分が選択したと思えたら、文句も出ません。
文句が出るのは、誰かのせいにしたいからですよね。


すべては選択、人生は選択。
そんな考えに改めて思い至った感じです。
「選択」ということについて、あなたは何を考えていますか?


どうぞ素敵な1週間を!

私事ですが、なぜか今月は「還暦イベント月間」です。
11日は還暦を祝う高校の同期会、
17日から小学校時代の友人たちとの九州旅行、
本日21日から新卒で入った会社の同期の仲間たちと伊勢参り...。


さて、そんなこともあって、いつもより1日遅れで、
火曜日配信となったこのメルマガですが、
テーマは話すスピードについてです。


あなたは、話すのが速い方ですか、遅い方ですか?


これを取り上げるきっかけは、、、
高校の還暦を祝う同期会で、MC(司会役)を頼まれたことでした。


頼まれた時点で、私が企画運営メンバーに言ったことは、
私は話すスピードが遅いし、スラスラ話すのは苦手だし、
瞬発力が必要な掛け合いのようなことを求められてもできません、
それでもよければ、精一杯やります、、、ということでした。
謙遜ではなく、私の特徴を知っている人は、
その意味がきっとわかると思います。


で、170名の前で話してみてうれしかったことは、
私のMCも結構受け入れてもらえたな、ということです。
ま、お世辞であったとしても、それを真に受けるのが私の良いところです。
結果、いろいろな人から良かったと言われました。具体的には、
「淀みなくスラスラと話さないとことろが良かった」
「アナウンサーみたいじゃなくて良かった」
「自分の気持ちを素直に話したところが良かった」と。


私の場合は、誰から教えられたわけではなく、
性質として「ゆっくり」話すことしかできません(泣笑。
セリフを暗記して演じることも大の苦手です!
でも、話し方専門家の西任暁子さんが「流暢に話してはいけない」と言うように、
「ゆっくり」話すことには、何かしらいい面があるようです。


「速く」話すことができない私が経営者になって、
プレゼンテーション役や講師役、指導役を務める立場になり、
「速く」話す人と「ゆっくり」話す人の傾向についてずっと観察してきました。


「速く」話す人は、おもしろい言葉を瞬間的に発することが得意で、
持っている情報も多く、情報をテンポ良く伝えるのが魅力です。
一方で「ゆっくり」話す人は、周りをお待たせ気味になりますが、
考えを整理しながら話す傾向があり、その考え自体がおもしろい場合が多いです。


「速く」話す人は、考えたことよりも、情報や出来事を話そうとし、
考えたことを話す場合は、考えを整理する前に言葉を発しようとする傾向がある。
「ゆっくり」話す人は、情報よりも、考えたことを話そうとし、
考えや意味を突き詰めていこうとする傾向がある。
...というような気がするのですが、どう思いますか?


そんな二人が対話すると、
「ゆっくり」話す人は、「速く」話す人の話を聞いて、
「それで、いったいどう思ったの?」と感じ、
「速く」話す人は、「ゆっくり」話す人の話を聞いて、
「それで、おもしろかったのはどこ?」と感じたりするのかもしれません。


私の場合、ゆっくり話してしまうその理由は、
多分、意味が曖昧な状態に身を置くことが生理的に嫌いだからです。
意味を掴み、疑問のないクリアな状態でいたいという願望があり、
整理しようとして話すので、時間がかかるのだと思います。


「速く」話す人が、なぜ速く話すのか、私にはわかりませんが、
強みで「速く」話す人と、強みではないのに「速く」話す人がいて、
だいぶ印象が違います。
強みではないのに、「速く」話そうとしている人を見ていると、
会話が途切れることへの恐れを抱いているのかな?とか、
自信がないのかな、と感じることがあります。
そうだとしたら、その恐れの根っこには何があるのでしょうか?


話が少し逸れますが、当社の社内で私が説明を受ける際に、
説明の言葉数は多いのだけど、聞けば聞くほど、
考えが整理できていないと感じることがあります。
言葉数が多くなるのは、上司にはちゃんと説明できないといけない...
という使命感や責任感からだと思いますが、
でも、言葉数が多いというのは、考えを整理できていない証拠でもあるので、
説明の場では、むしろ逆効果だと思います。
そして、なぜか、そういうシーンでは早口で説明されることが多いです(笑


あ、これ、外部の営業の方と初対面でお会いするときにも
感じることがあります。
営業の方が早口で話すのは、元気よく見られたいからだと思いますが、
むしろ自信がなさそうに感じるのは私だけでしょうか。


あなたが、もし強みとしてではなく、
何かの思い込みから「速く話そう」としがちなら、
「ゆっくり話す」ことを試すのも悪くないかもしれません。
もしご興味があったら、「ゆっくり話す」「効用」で検索してみてください。
私自身の課題は、緩急の急を使えるようになることかな。がんばります!


どうぞ素敵な1週間を!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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