ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

サラバ!「〜なんだから〜らしく」の時代

171211_nanseiki.jpg年末が近づいてきましたね。
毎回、ブログを書く時に、何について書こうかなぁと思います。
今回もアレにしようか、コレにしようかと思いましたが、
大河ドラマ「女城主直虎」が最終回に近づいているのと、
facebookが、「過去の思い出を振り返ろう」というメッセージとともに、
2014年の12月10日に書いた私の投稿を見せてくれました。
それに刺激を受けて、今日は「〜は〜らしく」という価値観や強迫観念に対し、
アンチの視点で書こうと思います。


大河ドラマ「女城主直虎」は来週12月17日が最終回です。
今年も随分と楽しませてもらいましたが、
脚色はあるにせよ、現代への示唆に富んだドラマでした。
その一つが、「〜は〜らしく」は必要ないというメッセージです。


第4回、主人公である直虎は、南渓和尚に次郎法師と名づけられます。
形こそおなごであれ、あれは次郎。
蝶よ花よと育てるものではない。
...というように、「女だから」とは違う目線で物語が展開されます。
(ま、厳密に言うと、南渓和尚は女なら本来「蝶よ花よ」と育てるべきだろうが...
と思っているようなので、根底では「〜は〜らしく」という気持ちが
あるのだと思います)
で、ドラマとしては、そこから女城主が誕生するわけです。


直虎は「戦(いくさ)のない世にするための戦」に勝つために
行動して行きます。


史実として直虎が女性であったのかどうかを含め、
実際のところはわかりません。
でも、男性と女性とで、大勢としての感覚や発想に違いがあることに
異論がある人は少ないのではないでしょうか。
もっと言えば、男性だったとしても個々に異なり、
女性だったとしてもそれぞれが違う。
最後は、人は個々に違うと言う話になりますが、
やはり母性を負っている女性は血を流し命を落とすこと自体を嫌う傾向が
男性よりも圧倒的に強いと思います。DNA的に。


だからこそ、女性は戦いには向かない、
女性は家の中にいて家を守っていればいい、
そうやって家を守ってきた女性は社会について見識がない...
そんなふうな暗黙の合意が長い歴史の中でできてきてしまったんですよね。


でも20世紀(21世紀?)になって「女性だから」という決めつけ自体が
タブー視されるようになり、現代に至っています。


それでも、、、、
実際には小さい少女がこんな悲しい思いをしています。
それが、冒頭に書いた私の2014年のfacebook投稿です。


私が注目したのは、サッカーをやっているある少女の作文でした。
「女の子がサッカーをやっている」という大人の反応に彼女の心は傷つき、
そして彼女自身が自らそれを乗り越えていく姿に私は感動しました。
読んでいただても1分もかからないので、まずはこちらを見てください。
http://buzzmag.jp/archives/16462


これを読んで、どう感じましたか?


私は、こんなことが起きているなんて信じられない、ではなく、
ああ、やっぱりそうなんだな...と思いました。
まだまだ私たち大人の心の中に、いろんな決めつけや思い込みがあり、
それが社会の進化の妨げになっているんだな、と。


ここは女の子のいるところじゃない、
女の子(なんか)に男の子は負けるな!


これが少女の聞いた大人たちからの叫びだったのではないでしょうか。
しかも、その叫びの理由は試合に出ている自分の子どもが男の子だからです。
母親自身は女性なのに、自分の子どもが男の子だと
女性への視点を失ってしまうという悲しい構図。
とても痛い指摘だと思います。


私には子どもがいませんが、
この作文を書いた女の子の気持ちを想像することはできます。
だから、男の子がいるお母さんも、冷静になればもちろん想像できると思うんです。


「男なんだから女に負けるな」
これは20世紀の発想で、もうこういう時代ではないってことを。


女性が上司にいたとしても普通な時代に、
親が「男なんだから女に負けるな」と思っていたら、
男の子はむしろ傷つきますよね。


で、、、、私が今回書きたいのは、男性女性の話だけではなく、
「〜は〜らしく」という方程式でのその他諸々の思い込みや決めつけについてです。
私も「社長なんだから社長らしくしてくれ」と言われたり、
疲れているから欠席したいと言ったら「友だちなんだから出てよ」と言われたり、
ちょっとしたことでたくさんの困惑を感じてきました。


そして、最終的に出てきた答えは、
人の思惑のせいにするなってことです。
人が「〜なんだから〜らしくしてよ」と自分に期待していたとしても、
自分が快適でないなら、あるいは、やりたくないならやらなければいい。
自分の人生なんだから、それが第一であって当然だと今は思います。
で、これは、自分側の解決方法です。


でも、やっぱりそうは思えない時代があったわけで、
社会の価値観が変わってほしいと願っていたな。
具体的には、みんなが「〜は〜らしく」という方程式を捨てて、
決めつけなしのコミュニケーションが取れたらいいな、と。
私は、多様な価値観にアンテナを張ること、
これからの時代は必須だと思うんですよね。
「〜なんだから〜らしく」と自分が思っていることに気づいたら、
リセットする。そんなふうな素直さを持ち続けていたいものです。


さて、あなたはどう思いますか?
今年もあと半月。
今週も素敵な1週間をお過ごしください!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

社長メッセージを見る >>

これまでの記事

視点発見の旅
メルマガ【開-CAY】お申し込み

ご一緒に「視点発見の旅」へ!
メルマガは「開-CAY」で届きます

詳細を見る >>

「個人情報の取り扱いについて」

このページのトップへ