ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ:2016年1月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

ミーティングを変える=組織を変える

おはようございます!
週末は雪が降るかと思い、土曜日に日曜日の食料品も買いだめしたのですが、なんのことはない、暖かな日曜日でしたね。


さて、今日は「定例ミーティング」をテーマに考えます。ドーパミンが出るまでには至らなくても、あなたが今日参加する予定のミーティングに対して、この記事を通じて独自の「問い」を見つけていただけたら幸いです。


たとえば、、、、
当社では、月曜日の朝、定例のミーティングを行っています。名前は特にありません。「定例」などと呼んでいる気がします。もうひとつ、木曜日の昼にランチタイムのミーティングがあります。こちらの名前は「ウキウキランチ」です。


なぜ、今これを書いているかというと、当社のこのミーティングが素晴らしくて自慢したいからではなく、むしろどういう定例ミーティングだと参加する誰にとっても有益か、ということを皆さんとともに考えたいからです。というのは、当社に限らず、多くの企業において、「定例ミーティング」は回を重ねれば重ねるほど、目的が形骸化し、開催自体が目的になりがちです。これは多分、朝礼なども同様なのではないでしょうか。


当社でも改善すべき点はいたるところにあります。たとえば、先ほど紹介した月曜の定例ミーティングのルーツを紐解くと、その昔、社内の動きを理解したいし、共有したい...という誰かの意見があって、そこから始まりました。それ自体はとても良かったのですが、長年繰り返すうちに、段々と1週間のスケジュールを共有することが一番の目的になっていきました。それが悪いのかというと、良い面もあります。今週は誰それが何曜日に出張で不在である...などといったことを口頭で確認できるので、それ自体が無駄だとは思いません。でも、カレンダー自体をシステム共有できるような時代です。スケジュールを口頭で確認することにどれだけの意味があるかと考えると、もう少し違うコンセプトであっても良いのだろうな、と思ったりしています。


原点に戻って、「社内の動きを理解したいし、共有したい」の意味は、「社内のいろんな人の状況とその気持ちを理解したい」ということだと解釈すると、スケジュール共有とは別のミーティングのあり方が見えて来る気がします。
レギュラーのアジェンダの他に、アジェンダ担当を決めて、その人がミーティングを設計するというのをやってみるとかね。ま、ジャストアイデアですけど。


私の個人的考えでは、活性化していないミーティングというのは「罪悪」だと思います。なぜかというと、複数が参加しているわけですから、たとえば、3人で2時間だったら6時間です。10人で1時間だったら10時間です。生産時間でいったら、うん万円を稼いでいなくてはいけない。


その場が「活性化しているか」「していないか」は、ミーティングのコンセプトが決めることです。だからこそ、コンセプトが重要ですよね。そのミーティング、コンセプト次第では、必ずしもミーティングの内容(結論)に重きを置く必要はありません。結論を出さないことさえ、あって良いと思います。結局、それはそのミーティングの趣旨&コンセプト次第です。


そのミーティングは活性化しているか?
そのミーティングのコンセプトは何か?
どんなコンセプトだと活性化するか?


こんな視点で、定例のミーティングが生んでいる状況に対してあなたが発言することが、組織を変える起爆剤になるかもしれません。
当社もその視点で、いろいろと見直しをかけたいと思います。


読んでいただき、ありがとうございました。
どうぞ良い1週間を!

オープン

先日、私と当社の現社員、元社員の3人でランチを食べる機会がありました。
8年前まで当社にいたその方は、当時生まれたお子さんが8歳に。
子どもの教育に話が及び、「花まる学習会」のことが話題にのぼりました。
思考力や応用力を高めることに重きを置いた勉強なのだそうです。
急成長しているためか、最近はマスコミから叩かれたりもしているようですが、
保護者の間での評判は良いのだとか。


思考力や応用力をもった人材といえば、まさに企業が求める人材です。
もっと言えば、何歳になっても自ら成長できる人材を
企業は欲しているのではないでしょうか。

これは、とても奥が深い。
スキルなどの能力開発だけで成長を考えるのと、
人間力を含めた成長を考えるのとでは、教育観が異なってきます。


私個人は、スキルも大切ですが、人間力の方がより重要、という意見です。
というのは、いくらスキルに長けていても、
人間的な魅力に乏しいと、「この人と仕事をしたい」と思ってもらえず、
チャンスに恵まれなくなり、
結果として成長できないという悪循環を生むからです。


その人間力、養うのは簡単ではありません。
スキルは、努力する姿勢と行動があればなんとかなりそうですが、
人間力は努力や行動だけ伸ばせるものではありません。
その人が「オープン」でいる、「柔軟」でいるなど、
「あり方」があってこそ初めて伸ばせます。


どういうことかというと、
「オープン」に受け入れる気持ちがあるから、
人から自分一人では気づけないフィードバックをもらうことができ、
「柔軟」でいるから、素直に受け入れて自分を変えることができる。
まず単純にそういう好循環が「何歳になっても成長する」ために必要です。
また「オープン」に人に意見を述べるけれども、
自分の意見に固執せず「柔軟」であるから、
意見や助言を求められるようになり、信頼の貯金ができる。
それが新しい体験へのチャンスを生み出す。
さらに「オープン」である人は、他人に助けを求めることができるから、
周囲は協力を惜しまない。

ところが、、、、
この「オープンでいること」について、世の中は矛盾に溢れています。


企業は人間力のある人材を求めながら、
オープンに発言することをよしとしているでしょうか。
会議では若手からベテランまで発言しやすい雰囲気があるでしょうか。
本音なんて言ってはいけないと誰もが思っているのではないでしょうか。


つまり、オープンであることを是としない組織が、
オープンさを必要とする人間力のある人材を求めている、
という矛盾があります。


風が吹けば桶屋が儲かる式にいうと、
個人はオープンでいないと、人間力が養えない。
人間力が養えないと、仕事のチャンスが減り、個人的成長ができない。
組織の風土がオープンでなければ、個人もオープンになれず、
組織は活性化せずにイノベーションも起きないから、組織的成長ができない。
...であるのに、組織も個人もなかなか「オープン」に近づけません。

私自身は何歳になっても成長したいという思いから、
「オープン」でありたいと願っている人間ですが、まだ序の口。
とはいえ、そのおかげで成長できた面は多々あります。
ですが、それは手厳しいフィードバックと向き合うことでもあるので、
素直に受け入れるけれど、必要以上に傷つかないなど、
「オープン」でいるためのマインドセットはまた別に必要ですね。

早いもので1月も残すところ2週間。
どうぞ良い1週間をお過ごしください!

品質もスピードもプロセスが大切

早速ですが、仕事の話です。下の穴埋めワードに、あなたなら何を入れますか? 一般的には2つが両立すると価値になると思われている言葉です。


○○も△△も「手順」が大切


ここでの正解は、「品質」と「スピード」です。「品質」を満たそうとすると、仕事の丁寧さや正確さ、慎重さが求められるので、「スピード」は遅くなる方向に作用しがちです。反対に「スピード」を早くしようとすると、丁寧に正確に慎重にすることが損なわれて、それが結果として「品質」を落とすことにつながります。


これは、製造業もサービス業も概ね同じではないでしょうか。だからこそ、この二律背反の問題を両立させ、そのバランスが良い場合、しかも常に均一である場合に、それは価値だと思われるのですよね。その価値の追求のために、製造業では技術革新が起き、サービス業ではビジネスモデル革新が起きます。わかりやすいかつての例を挙げれば、飲食業界にセントラルキッチンとマニュアルを持ち込んだことで外食産業になったり、家まで荷物を届けることで運送業が宅配業に変わったり、、、がそれです。これらのケースでは「利便性」などの価値まで追求されて、時代を変えるような大きな革新となりました。


こういうことは、プロセスの研究なくして実現不可能です。だから「手順」を明らかにすることが大切です。担当する人物によって「品質」と「スピード」が変わらないようにするためには、どういうプロセスにするといいのか。どんなプロセスだと、最高の「品質」と「スピード」が実現できるのか。そのプロセスが規定されているから、適切なトレーニングもできるし、「品質」や「スピード」が落ちた場合に原因を探れます。


もちろん○○シェフの料理が食べたいと思ってお客様がやってくるレストランでは、そのプロセスはシェフの頭の中にあり、何もわざわざ規定して共有する必要などないかもしれません。スタープレーヤーが稼ぐビジネスモデルは、スタープレーヤーの存在自体が価値なので、敢えて品質だ、スピードだという必要がない、というのが一般的な見方です。


では、グラスルーツを経営する私が目指すものは? それは、当然「組織として」価値あるサービスを提供することです。会社であるというのは、そういうことだと思っています。ですから、属人度100%でない形で、グラスルーツの価値を生み出し、サービス品質を均一に保とうとしたら、プロセス研究とその徹底が不可欠だと受け止めています。まったくもって、簡単ではありませんが。


簡単でない一番の理由は、既製品を提供するわけではないソリューションビジネスでは、個別に状況が変わるので、「答えの標準化」はできないからです。そして、私たちのような業界の多くの人も、それを理由に属人的なサービスをヨシとしてきたのだろうと思います。


しかし、一方で、どんな問題でも、その解決にはやはり原理があり、原理に基づく手順というものがあります。極端な例ですが、問題を特定せずして解決できないわけですから、問題を特定するということが手順の中に入っていなければなりません。


...と、熱く語ってしまいましたが、ソリューションビジネスでありながら、どこまでサービス品質を高く均一に保つか。そこに私たちはチャレンジしています。


さて、この「手順」というもの。結構、あちこちで活躍するんですな。あなたの仕事をより良くしようとする場合も、そうですし、リーダーが部下に何かを伝えたい場合のコミュニケーションにも、シンプルな「手順」があります。次回になるかどうかはわかりませんが、そんなことも書いていこうと思います。


月曜日がお休みだった方は、短い1週間になりそうですね。今週が終わると、もう1月も後半。慌ただしいですが、今週も良い1週間をお過ごしください!

(画像:freepik.com)

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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