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レディー・ガガの曲に「ダイバーシティ」の神髄が

140714_ladygaga.jpg先日、あるお客様から「ダイバーシティ」の社内広報活動についてご相談をいただき、いろいろ考えるところがありました。

そこで、まず皆さんに質問です。
「ダイバーシティ」と聞いて、その意味をパッと言えますか。もしかしたら、当社のブログ読者は意識が高くて、「『多様性』ってことでしょ?」とか、「これからの経営では、『多様性』を重んじないとダメだという考え方でしょ?」と迷わず思ったかもしれません。
でも、一般的には、まだまだなようです。セルフ・エスティーム研究所が実施した調査(2012年)では、「ダイバーシティーという言葉を聞いたことがあり、意味も理解している」という回答は13.7%だったようです。さすがに、最早2年が経過しているので、もう少し認知度は高まっているかもしれませんが、未だにみんなが知っている状況だとは考えにくいです。

ダイバーシティ&インクルージョンって?

であるにも関わらず、「ダイバーシティ」という概念に加えて、アメリカではまたまた新たな概念が生まれているようです。それは、「ダイバーシティ&インクルージョン」。ダイバーシティでさえ、まだ浸透していないのに...と思いますよね。でも、アメリカではすでにそのように進化しているらしいです。

いったい、インクルージョンとは何なのでしょうか? 比較的わかりやすいと感じたのが、HUMAN VALUE社の解説です。以下、同社サイトからの引用です。

言葉自体の違いをみると、「ダイバーシティ」は人々の差異や違いを意識した言葉であり、「インクルージョン」は一体になるという意味合いの強い言葉である。そして、ダイバーシティは多様性のある状態を作ることに焦点を当てているのに対し、インクルージョンは人々が対等に関わり合いながら、組織に参加している状態を作ることに焦点を当てている。また、ダイバーシティが多様な人が働くことのできる環境を整える考え方に近いのに対し、インクルージョンは1人ひとりが自分らしく組織に参加できる機会を創出し、貢献していると感じることができる日々のマネジメントや文化を作ろうとする発想に基づいている。

「ダイバーシティ&インクルージョン」をワタシなりに意訳すると、「多様な人たちがただ集まっている状況を生み出すことをゴールにするのではなく、多様だからこそ生み出される可能性の広がりを信じて、これをさらに進めよう」ということだと思います。本来のダイバーシティにも、そのような概念は含まれていたとワタシは思っていましたが、言葉の直接的意味から、そこまで広い概念を伝えるのは難しいのかもしれません。ただ、まだ書籍も少なく、一般的な定義はないようです。

で、改めて「ダイバーシティ」。
安倍政権が女性の力を活用すべきと訴えるようになって、それはイコール・ダイバーシティではないにしても、まずはそこを足がかりに、社会の変化がスピードアップしそうなのは良いことだと思います。男性と女性というのは、ほぼみんなが当事者です。そんな基本的な「差」を受容してポジティブに活用できなければ、さらに様々な多様性を受容して、イノベーションにつなげるなんてできないと思います。

もっとシンプルに考えよう!

この「ダイバーシティ」という概念、カタカナで入ってきているだけに、どうも私たちは難しく考えてしまいますが、本当は(多分)コムヅカシク考えてはいけないのですよね。誰もがそれぞれに生きる意味を与えられて天からこの世に送り込まれてきたと考えれば、その力を生かさないのはもったいない。そのくらいシンプルに考えるべきだと思います。

そんなふうに考えていたら、レディー・ガガの曲「Born This Way」の歌詞が、まさにダイバーシティじゃないか!と思ったので紹介します。レディー・ガガは、見た目が斬新すぎて、そちらのイメージの方が強いですが、メッセージの内容やその発進力はリーダーのお手本ですね。東日本大震災の際の行動とメッセージも脱帽ものでした。

さて、同じ「Born This Way」の日本語訳でも、ネット上には様々な人が様々な訳をアップしています。ワタシがお勧めするのは、「おすすめ洋楽&歌詞和訳」さんです。一部抜粋して紹介しますが、全体の詩はリンク先サイト等でご覧ください。

Lady GaGa - Born This Way


My mama told me when I was young
小さい時にママが私に言ったわ
We are all born superstars
私たちみんなスーパースターとして産まれたのって
She rolled my hair and put my lipstick on
彼女は私の髪を巻いて、口紅をつけてくれたわ
In the glass of her boudoir
彼女の寝室の鏡の前で

"There's nothin' wrong with lovin' who you are"
"ありのままの自分を愛することに間違いなんてないわ"
She said, "'Cause He made you perfect, babe"
彼女は言った、"神があなたを完璧にしてくれたから、ベイビー"
"So hold your head up, girl and you you'll go far,
"だから頭をあげなさい、そうすれば遠くに行けるわ"
Listen to me when I say"
"私が話してる時はちゃんと聞きなさい"
(略)

Don't be drag, just be a queen
ダメな人間になるな、クイーンになるのよ
Whether you're broke or evergreen
あなたが一文無しでも、大富豪でも
You're black, white, beige, chola descent
黒人でも、白人でも、黄色人でも、ヒスパニックでも、イタリア系でも
You're lebanese, you're orient
レバノン人でも、東洋人でも
Whether life's disabilities
例え人生が障害に満ちたもので
Left you outcast, bullied or teased
のけ者にされ、いじめられ、からかわれも
Rejoice and love yourself today
今日の自分を楽しみ愛しなさい
'Cause baby, you were born this way
だってベイビー、あなたはそうなるように産まれたのだから

No matter gay, straight or bi
ゲイでも、ストレートでもバイセクシャルでも
lesbian, transgendered life
レズビアンでもトランスジェンダーの人生を送っていても
I'm on the right track, baby
私は正しい道を進んでいるのよ、ベイビー
I was born to survive
生き残るように産まれたの
No matter black, white or beige
例え黒人でも、白人でも黄色人でも
chola or orient made
ヒスパニック系でも東洋系として産まれても
I'm on the right track, baby
私は正しい道を進んでいるのよ、ベイビー
I was born to be brave
私は勇敢に産まれたの

I'm beautiful in my way,
私は私の形で美しい
'Cause God makes no mistakes
だって神が間違いを犯すはずはないから
I'm on the right track, baby
私は正しい道を進んでるいわ、ベイビー
I was born this way
私はこのように産まれたの
(略)

※YouTubeで見る(一応お伝えしますと、ビキニ姿です...)

考えてみれば、男性も女性も関係なく、
あなたもワタシも、誰も彼ももこの世に一人しかいない存在。
あなたにしか、ワタシにしかできないことが、きっとあるはず。
そういうことをお互いに信じ合い、認め合える世の中になるといいですよね。
ワタシもそれを100%体現できているかと言うと、できていないと思います。
だから、まずそういう社会をイメージしてみるというのは大切ではないでしょうか。

では、今週も良い1週間でありますように!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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