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企画開発型の激安商品の打ち出し方を考える

最近、ある特定の商品分野で「激安」を売りにしている企業の方とお会いしました。「ある特定の分野」と言っても、大量生産のスペック型商品ではなく、企画開発型の商品です。

ワタシは、スペック型の商品と、企画開発型の商品とでは、同じ激安でも、コミュニケーションのあり方はまったく違うと思っています。スペック商品の場合は、どこで購入しても規格も性能も一緒ですから、「いかに安いか」の訴求が一番のキーになるのは間違いありません。

一方で、企画開発型の商品の場合には事情はまったく違ってきます。少なくても、今の時代は違うと思っています。ただ単に価格訴求をしても、生活者の目には「安かろう悪かろう」と映るだけだと思います。実際のところ、価格と品質は比例関係にあることぐらい消費者は知っていると思いますが、それでも低価格で提供できる理由を伝え、「こんな思想でつくっている。こんなことを大切にしている」という情報を伝えることが重要なのだろうと、ワタシは思います。

そんなふうに考え、適当なサンプル事例はないかと探してみたときに、ありました! 「ユニクロ」です。商品にかける想いも伝えていながら、安さも訴求しています。ただ、単に激安なことだけを打ち出さず、ちゃんと想いも伝えた最初の企業のような気がします。(初期のユニクロは、むしろ価格訴求を中心にマーケティング&コミュニケーションを展開していたと聞いていますが、残念ながらあまりクリアな記憶がありません)。

そんなことを考えてみると、今はまだ、価格破壊力をメインに打ち出しているのだけれど、価格訴求オンリーにならない方が売れる企業もあるではないかという気がしてきました。特に、企画開発型の商品を扱っている企業の場合で、価格が安いことのみを打ち出している企業の場合は、改善の余地があるかもしれませんね。企業努力を伝えるという意味で「価格」を訴求したい企業の気持ちはわかりますが、ユーザ目線でブランドコミュニケーションを考えるとそれだけでは不十分なのではないかと思います。みなさんはどう思われますか?

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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