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自由と自律

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日ハムの新庄監督、連日大注目ですね。

「新庄監督が新しい風を吹き込んでくれる!」
「とても期待している!」
といったポジティブな意見が大半ですが、
就任会見での派手な服装や
メディアへの露出の高さ、自由奔放な発言から、
「ちゃらちゃらしすぎ」
「ゆるすぎる」
というような意見もあるようです。

私、あまり野球に詳しくはないのですが、
新庄監督の発言を
いろいろなところで見聞きしていると、
監督が日ハムの選手に求めていることは、
ゆるいどころか、超厳しいと思っています。
選手の皆さん、
だいぶぴりっとしているんじゃないかと
想像します。

新庄監督は、
プロ野球はファンあってのものだから、
球団はファンに喜んでもらう仕掛けを
工夫しなくてはいけないと考えています。

選手一人ひとりに、
ファッショナブルでいること、
メディアにもどんどん出て
自分の話をすることを求めているのは、そのため。
多くの人に日ハム選手の
ファンになってもらいたい、
今まで野球に興味がなかった人にも
野球を見てもらいたいという思いからです。

しかーし、選手がルックスなどに
こだわればこだわるほど、
野球そのものの結果に対する世間の目は
厳しくなりますよね、当然。

成績不振に陥れば、
「おしゃれなんかしているからだ」
と言われるのは目に見えています。

でもそんなこと、
新庄監督は最初からわかっています。
だから、白い歯を輝かせながら笑顔で言うのです。
「もちろん結果出しますよ。当然ですよ。
当たり前じゃないですか。
選手には努力を努力と思わないで楽しんでほしい。
たのしんじょう!」と。
選手は、えらいことになった、と思っているに
違いありません。

私の勝手な印象ですが、
野球は、スポーツの中でも、
古い慣習が根強く残っている
種目なのではないかなと思います。

先輩後輩間の規律の厳しさはもちろん、
髪型、練習の仕方など、
昔ながらのやり方がそのまま引き継がれているところが
多いのではないでしょうか。

たとえば、丸刈りルール。
日本高野連と朝日新聞社が行っている調査では、
野球部に「丸刈り」ルールがある学校は、
2018年時点で77%だそう。
やっぱりまだまだ丸刈りルールがあるんですね。

興味深いのは、1993年では51%、
98年は31%と減っているのに、
その後増えて2013年には8割に達していること。

なんでしょう、これは。
丸刈りをやめたら、チームの規律が乱れたのか、
それによって成績が悪くなったのか。
それは書かれていなかったのですが、
多くの学校が「やっぱり、丸刈りがよかった」と
思ったってことですよね。
もしかしたら、一つの学校が
丸刈りルールに戻したら、
うちも、うちも、と
増えていったのかもしれませんね。うーむ。

そういえば、こんなことも思い出しました。

以前、子どもがリトルリーグに所属している
ママ友が、
「うちのチームは監督が年配の人で
すごく厳しくて、選手のルールも厳しいけど、
観戦する保護者にも厳しいルールがあるよ」
と言うので、どんなルールが聞いてみたら、
「肌を見せてはいけない。ノースリーブは禁止。
半袖はいいけどなるべく肌を露出しないもの。
襟元もしまっているもの。
足首も見せてはいけないので、
長いパンツしか履けない」と説明してくれました。

なんじゃ、そりゃ! と驚きました。
選手にとって悪影響はないですよね。
だって、若い女の子じゃないですよ、
観戦しているのは。なんて思っていたのですが、
しばらく理由を考えてみて、
これは他チームへのアピールだなと思いました。
うちはこんなに規律正しいチームです!
統率とれています! ということかなあ、と。
でも、統率とれている=強いチーム なのかな...。

とまあ、ちょっと逸れましたが、
野球は、まだまだ古い慣習が残っている
スポーツだと感じているわけです。

先ほどの丸刈りもそうですが、
選手は「こうしなさい」「これは禁止」を
ちびっこの頃から言われ続けてきて、
それは極端に言うと、自分で「考えるな」と
言われてきたようなものだなあと思います。

そう考えると、
いろいろ自分で判断しなくちゃいけなくなった
日ハム選手たち、やはり大変だと思うのです。

プロなんだから当然でしょ、と思う反面、
選手にとっては、「長髪禁止」「ひげ禁止」
「トレーニングはこれとこれを必ずやる!」
のように、やってはいけないこと・やることが
きっちり明示されているほうが
楽なんだろうなと思うからです。

一見、「自由」ですが、
実は「自律」が要求されている新庄日ハム。
選手は考え方を大きく変えないといけないですよね。
頑張れ、日ハム選手!(保護者目線)

さて、気がつくと、今年もあと少し。
一段と寒くなりましたが、
体調に気をつけてまいりましょう!

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