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人を育てるもの

こんな記事を見つけました。


自分は褒められて伸びるタイプだと思うか?
という調査に72.8%が「はい」と回答。
その理由は、
「褒められるとテンションが上がるから」
「褒められるとやる気が出るから」
「へこみやすく、立ち直りが遅いから」
「プレッシャーに弱いから」など


一方、「いいえ」と答えた27.2%の理由は、
「叱られて多少プレッシャーを
感じたほうがいいから」
「褒められると気が緩むから」
「気付かない部分を指摘してほしいから」
「あまり人の評価は気にしないから」など


これ、私は回答するのが難しいと思いました。
私の答えは、褒められても叱られても、
伸びないときは伸びないし、
伸びるときは伸びる。
なぜなら、結局は自分の力だから。
こういう考えの場合は、
「いいえ」にするんでしょうか。。。


今は「褒めて伸ばす」子育てや
育成の仕方が一般的ですね。
で、こういった記事の多くは、
「褒める」か「叱る」か、
の比較で書かれていることが多いです。
どうしてこの2種類なのかな。


私は、先ほども書きましたが、
人が成長するときは結局は自分の力で伸びていくと思うので、
褒めて伸ばそうとか叱って伸ばそうとか、
あまり思いたくないです、個人的に。
そして、そうされたくもないです。
褒められるのが嫌いとか、叱られたくないというわけでは全くなくて、
「伸ばそう」部分がしっくりこないのかもしれません。
面倒臭いタイプですね。


とくに、「褒める」は、考える前に言ってしまった、
ということであってほしいと思います。
思わず出てしまう「すごいね!」のように。
なので、相手が不自然に褒めようと
していたり、お世辞を言っていたりすると、
ムムム?と警戒してしまいます。


そんなことを考えていたら、
アドラーのこんな言葉を見つけました。
「ごほうびやほめ言葉につられて、
私たちの言う通りの行動を取る人が
いたとしたら、
その人は自分の意思で行動しているのではありません」


アドラー心理学では、人を育てるのは、
「褒める」ことでも「叱る」ことでもなく、
「勇気づける」ことだと言っています。
上からの評価である「褒める」ではなく、
横からの「勇気づけ」。
それは「感謝」である、と。


「感謝」、なるほどなあと思いました。
やはりコントロールが見え隠れしない
純粋な気持ち、それが背中を押すんですね。


私は個人的に「応援」も
勇気づけだなと思いました。
見返りを求めない、素直な「がんばれ」。
相手の調子が悪くても、
それを責めたりしない、
変わらない「応援」です。


以前、みうらじゅん氏がインタビュー記事で、
娘の大ファンであると語っていました。
娘さんが生まれたときから大ファンだそうで、
ファンだから「好きです」を繰り返し、
応援し続けているのだそうです。
娘はぼくにとってのスター。
スターはファンに対して、気軽に、
私も大好きです、などとは言わないので、
娘が何も返してこないのは当然。
そんなことは求めていない、と。
いい親だなあと思いました。


会社で、「応援する」というワードは
あまり使わないですし、
「ファンです」は確実に怪しまれますが、
純粋な気持ちから出る言葉や行動は
やはり勇気を与えるなと改めて感じました。

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