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失敗が教えてくれたこと

「ファンタビ、観たい」
息子がそう言いました。


何じゃそりゃ、と思ってよく聞くと、
映画『ファンタスティック・ビースト』のことでした。


何でもかんでも略せばいいってもんじゃありません。
と、まあ、それは置いておいて、
『ファンタスティック・ビースト』と言えば、
あのハリー・ポッターシリーズ完結から5年を経て、
新たに送り出されるシリーズ第一作目とされています。
脚本は原作者であるJ・K・ローリングが手がけています。


先日、そのJ・K・ローリングが2008年にハーバード大学の卒業式で行った
特別講演を聞きました。
彼女が語ったのは「失敗の恩恵」についてです。


ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、
J・K・ローリングがシリーズ第一巻『ハリー・ポッターと賢者の石』を
世に送り出すまでの道のりは苦難の連続でした。
小説のアイディアはそれこそ魔法のように突然浮かんできたと言いますが、
書き上げるまでの間に、離婚、うつ病を経験し、
一時はホームレス一歩手前の生活をしていたと語っています。
彼女はこの日々を「ケタはずれの大失敗」と表現しています。


さて、ハーバードの講演です。
J・K・ローリングは、こう言っています。


「そんな大失敗をしてきた私が、失敗の恩恵について語る理由は、
失敗が不必要なものを削ぎ取るからです。
私は自分以外の何かであるふりをやめ、
自分にとって重要な、唯一の仕事に全精力を傾けました。
私は自由になったのです。
なぜなら、私の最大の恐怖はすでに現実のものとなり、
それでもなお私は生きていて、
愛する娘がいて、
古いタイプライターがあって、
大きなアイディアがあったからです」


彼女は、失敗は自分には強い意志と思っていた以上の自制心があること、
そしてルビーよりずっと価値のある友人たちがいることを教えてくれた、と語っています。


人生は困難で、複雑で、誰も完全にコントロールできない。失敗は避けられない。
でも、だからこそ、
それを知ることで人生を切り抜けることができる、と。


この講演を聞いたとき、私は、毎日なんてくだらないことに悩んでいるんだろう、
という気持ちになりました。
そして何だか勇気がわいてきました。
何か壮大なプランがあるわけではないですが、「やるぞ!」という気持ちになったのです。


少しの失敗なんてなんでもない。
自分にとって大切だと思えることに全力を注ごう!
まずは取り急ぎ、『ファンタスティック・ビースト』観てきます!

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