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会話では錦織選手を目指さない

テニスの錦織圭選手。
全豪オープンの4回戦で、残念ながら元世界王者ロジャー・フェデラー選手に
敗退してしまいました。残念でしたね。

テニスでは、相手の手が届かないところにどれだけストロークを打ち返せるか、
それが勝敗を分けます。
打ちにくいところに返すのは、勝負だから当然です。
でも、会話のラリーの場合はちょっと違いますよね。
というわけで、今日は会話の「ストローク」の話です。


で、この「ストローク」という言葉。心理学用語でもあります。
言葉、表情など相手への反応として取る言動のすべてをストロークと言います。
たとえば会話。
テニスのラリーのように言葉を返し合って成り立ちますが、
同じ返しでもポジティブな返し方とネガティブな返し方がありますよね。
肯定的な反応はポジティブストローク、
否定的反応はネガティブストロークと呼ばれます。

「今年こそは英会話をがんばりたい」
「今年こそはダイエットしたい」
相手が発したそんな言葉に対し、
「どうせ三日坊主なんじゃないの?」と返すのはネガティブストローク。
ネガティブストロークに対して、ネガティブストロークで応戦すると、
お互いの気分はどんどん悪化します。たとえば、こんな感じ。


「今年こそは早起きして、毎朝歩こうかな」
「どうせ三日坊主なんじゃないの?」
「人のこと言える? 自分だってダイエットするって言って続いたことがないよね」

テニスの試合と違って、会話は勝負ではないのですから、
打ち返しにくいところに攻め込むようなストロークを打つと、
相手は攻撃されていると感じて、感情が悪化する...というのはよくある話。

私がここで強調して書くまでもなく、
相手と良い関係を育むためには
「ポジティブストロークを心掛けるべし...」とは
一般的によく言われることです。
スマッシュを決めるのではなく、
相手が素直に返せるところにボールを打つ、
気持ちのいいラリーを続けるというイメージでしょうか。


さて、、、、
今日のメインテーマはむしろ素直に受け止められないボールを受けた場合、
つまりネガティブストロークを受けてしまった時、
私たちはどう対処したらいいだろう、という話です。
あなたならどうしますか?
上の例で言えば「どうせ三日坊主なんじゃないの?」と言われた時に、
どう受け止めて、どう反応しますか?

...え、私のこと、そんなふうに思っているんだ。。。
 自分のことを棚に上げて、何をエラそうに!
 そんなふうにネガティブに決めつけなくてもいいじゃない!...

まあ、生身の人間ですから、こんな心理に陥ったりしますよね。
でも、相手の反応をポジ/ネガで分けて受け止めることを続けていくと、
常に他人の反応で自分の感情が浮き沈みすることになります。
私は、それはバカらしいなと思います。
自分の人生が他人に縛られるからです。


「三日坊主になっちゃうかもね。
『ほら、やっぱり』と言われちゃうかもね。
でも、自分は早起きして歩くと決めたから」
と思ったら、腹も立たない気がします。
相手に同調してみる。
相手が打ち込んできたそのボールは追いかけない。
...というのも、ひとつの知恵なのでしょうね。


「ストローク」について、私自身の経験を振り返ってみると、、、
ネガ/ポジの目盛りも人によって様々だということ。
私にとっては大したことではないつもりだったのに、
部下は否定されたと感じてしまう...ということも起きます。
人は、想像以上に否定に対してデリケートで、
特に、相手が提案、発案、意見、助言などをする状況で、
「でもさ...」とやってしまうと、アウトですね。
私も時々地雷を踏んでいますが、、、、(泣笑
上司と部下、立場が違うと感じることは違うという至極当然なことを
私も含め上司である人間はちゃんと認識すべきなのでしょう。


さて、会話での「ストローク」、
その場に起きているポジ/ネガに意識を向けたらどうなるでしょうか?
少なくても、会話では錦織選手のようなストロークを
目指してはいけないってことですね(笑

どうぞ良い1週間を!

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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