ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ:2024年1月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

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当社では、去年頃から、「リーダーシップ」「イニシアチブ」「主体性」等の言葉が
キーワードになっていて、
年初も、私は「一人一人が自分をリードする自分のリーダーであろう」
という話をしました。

リーダーシップというと集団をまとめて先導するとか、
統率するというイメージが強いですが、
その基本は、明確に「意思表示」することだと思います。
・自分はどうしたいのか
・自分は相手にどうしてほしいのか
・自分はどっちに向かって、どう進めようとしているのか

人を率いてまとめていくとなるとハードルは高いですが、
まず自分の意思を示すということであれば、自己完結できますよね。
でも、この意思表示ができなければ、
集団をまとめて先導することなど絶対ムリです。
だから、リーダーシップの最初の一歩は「意思表示」だと思うのです。


でも、どちらかというと率直に意思表示する日本人は多くないように見えます。
(もちろん、十把一絡げで断定することはしませんが)。
仮に日本人のコミュニケーションの特徴として、
意思表示を明確にしない傾向があるなら、その理由は何かと考えてみたのですが、
おそらく「相手の気持ちを察する」気遣いを「是」とする価値観があるからではないでしょうか。

でも、「察する」は、ある状況では美徳ですが、
仕事で推進担当者が周りに対して「察してほしい」というオーラを出すのは、
私はナシだと思います。


「意思表示」という行動を支えるのは、「主体性」です。
主体性とは、自分で考えて、自分の責任で決め、発言・行動すること。
その対極にあるのは、指示待ち、受け身、思考停止など。
さらに、空気を読む、依存する、同調する、流される...なども入りそうですね。


さて、「主体性が大事」などということは、
最早ビジネスパーソンなら耳タコではないでしょうか?
でも、なぜ主体性が大事なのか?と部下や後輩から聞かれたら、
何と答えますか?


私はこう答えます。
「私がラクできるから」です(笑)
指示しないとできない人より、指示しなくても進めてくれる人の方が、
上司の私としては断然ラクです。
でも、上司をラクにさせるために、主体的であれ...と聞いたら、
「なんで、そんなことのために...?」と思いますよね。


だけど、「周りの人、みんなをラクにさせる」と聞いたら、どうですか?
そんな人は、すごーく価値の高い人だと思いますよね?
図式的にはこうなります。

ーーー

主体的に動く人は、周りの人、みんなをラクにさせる
 ↓
周りが喜ぶだけでなく、知的労働比率が上がって、結果生産性も上がる?
 ↓
そこで生じた心理的余裕が、広い視野での思考を生む
 ↓
それが全社に広がると、会社の生産性も創造性も上がる
 ↓
生産性も創造性も上がれば、革新的なことも起きやすい
 ↓
実際に、イノベーションが起きる

ーーー

ちなみに「はたらくの語源は"傍を楽にする"」説、
うーん、あれはもっともらしいけど、疑わしいですね。
今回の話はそれとは関係ありません。

さて、今回は主体性と人に喜ばれる存在であることの関係について書きましたが、
第三者の存在がなかったとしても、自分の意思で行動する方が、
やらされて行動するより、楽しいに決まっています。
と、考えると、なぜ主体性が大事なのか?という問いへのもう1つの重要な答えは、
「自分の幸福のため」になるのかもしれません。


自分はどうしたいのか。
自分は相手にどうしてほしいのか。
まずは、そんな意思表示から取り組みたいものです。
(社長といえども、これは案外難しいです)

今月もわずか1週間ほど。
急に寒さが増しましたが、皆様、体調を崩されませんように!

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あけましておめでとうございます。
グラスルーツ小野でございます。
昨年中は大変お世話になり、ありがとうございました。
今年もよろしくお願いします。

お正月はいかがお過ごしでしたか?
私は年末急に「旅したい病」にかかり、無計画に近江・彦根に行ってきました。
もともと堀や川、運河のある風景が好きで、
駅に貼ってあったポスターを見た途端、旅したい病が発症しました(笑)
せっかくなので、信長の志、井伊家の知恵、
近江商人たちの三方よしの精神に思いを馳せ、あやかりたい...とも。

で、それとこれは関係あるような、ないような話なのですが、
2024年の今年、私どもグラスルーツは40周年を迎えます。
「買い手よし、売り手よし、世間よし」はつくづく大事だと思います。

近江商人について俄か勉強をしてみると、
商人としての理念を表した言葉がたくさん見つかります。

「先義後利栄」(義を先にし、利を後にすれば栄える)とか、
「出精専一」(奢ることなく精を出して働くことが第一)とか、
「陰徳善事」(自己顕示のためでなく、見えないところで人に尽くす)など、
商人としてだけでなく、人の鏡となるような考え方ですよね。


というわけで、40周年の今年は、これまで大切にしてきたことは守りつつ、
けれども守ってばかりでは社会のお役に立てないので、
これまでの延長線上ではない発想で世界を広げていきたいと思います。


と考えた時に、ふーっと浮かんできた言葉が「壊す」です。


で、またまた、それとこれは関係あるような、ないような話(その2)、です。
すみません、話がぶつぶつ途切れて。。。。

新年のお参りで、地元の七福神を巡ったという方もいらっしゃると思います。
私も、友だちに誘われて一昨年ぐらいから仏像巡りをやっています。
七福神の一人「大黒天」は、そのルーツがインドの神話にあり、
破壊と創造を司る「シヴァ神」が破壊神となったときの異名だそうです。
ですが、日本での図像としては、
打ち出の小槌と大袋を抱えて笑っているイメージでしょうか?
破壊のイメージはまったくありません。

ですが「シヴァ神は『破壊』と『創造』を司る」と聞くと、
それだけで私はシヴァ神に魅了されてしまいます。
破壊と聞いてドキドキする、創造と聞いてワクワクする、
そんな感じです。


でも、、、
実際には「創造」は怖くありませんが、「破壊」するのは怖いです。
破壊といっても、きっと「Destroy」というイメージではなく、
手放す、つまり「Let it go」「Set it free」のイメージなのかなと思いますが。


それで、ちょっと考えました。
シヴァ神に惹かれる理由や手放すことへの恐れについて。

魅了されるのは、経済学用語の「創造的破壊」という言葉のイメージもあれば、
イノベーションは壊すことから始まり、創造で完結する、と
思っているからだと思います。
また、手放すのが怖い理由は、その先にある変化が見えないからです。
変化の先で、何が自分に降りかかるのかわからない不安。。。。

だけど、、、
何かを創造したいとか、生み出したいと思うなら、
手放す苦しみ(産みの苦しみ)はきっと避けられません。
でも、そうわかっていたとしても、それでも不安はありますよね。


そこで、『破壊』と『創造』を分解してみました。
①現状を俯瞰して見る →
 ②従来とは違う視点で情報同士を関連付けて考える →
  ③可能性の仮説を持つ →
   ④勇気を持って選択し、小さくやってみる(小さくリスクを取る) →
    ⑤大きくやってみる(大きくリスクを取る)

こうやって分解してみて気づいたことがあります。
それは、『破壊』と『創造』は別々に起きるのではなく、同時に起きるということ。
破壊は破壊、創造は創造ではないということです。
そうわかると、破壊と創造は同義のように思えてきます。
そして、④の選択もいわゆる「選択と集中」の「選択」ではないと気づきます。

2024年、40周年だからこそ、これまで築いたものを壊してみたい気もします。
どんなことが生まれてくるのか、ぜひ見守ってください。
今年もどうぞよろしくお願いします。

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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