ブランディング、コミュニケーション、チームワーク…。週1回の社長ブログです

ブログ:2023年11月

社長の脳みそ整理mono-log モノログ

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昨日は勤労感謝の日で、私はカレンダー通りお休みでしたが、
なんと朝10時から表参道の「ブルーボトルコーヒー」でお茶をしていました。
以前当社にいた人と、前日の夜に急に盛り上がってのことです。
いろいろ刺激をもらった影響から、今日は、
仕事での「アウトプット」をテーマに考えたいと思います。

仕事では、インプットのプロセスはあるものの、
つまるところアウトプットがゴールです。
それをどう捉えるかによって、自分の成長も変わるし、
一歩間違えると、プレッシャーを感じてメンタルに影響が出ることもあります。


私が、自分のアウトプットに対して行動基準や判断基準を確立したのは、
多分30代だと思います。
昭和バブル体験を通じてです。
当時は良くも悪くも仕事がどんどん来て、
一時期は週に1本というペースで企画提案をしていました。
ここからは若干自分語りになりますが、少しだけお付き合いください。

その頃、当社の事業領域はふんわりしていて、来るものは拒まず。
百貨店の事業開発部のコンセプトワークのようなこともやっていたし、
広告代理店や広報代理店に代わって
黒子でプレゼン資料を作るような案件もありました。
本来なら創造的なことに時間をかけるべき企画業務なのに、
量産するような状況に矛盾を感じながらも、
でも、引き受けた以上、アウトプットしなくてはならない。
その葛藤から、自分の考えが整理されていったと言っても良いと思います。


当時、私は「決断」が苦手で、決断力のなさを自分の課題に感じていました。

決断できないのには、いろいろ理由がありましたが、
第一の理由は「もっと良いアイデアがあるかもしれない」
「本当にこの方向性で進めてしまって良いのだろうか」
「これが果たしてベストと言えるだろうか」
という気持ちが生じるからです。
あるいは、A案とB案、どちらで進めるべきだろうか、
という場合もありました。
つまり、アウトプットへの確信のなさに尽きます。
しかし、持ち時間は限られていて、決断しないことには前に進めません。

でも、方針を決めてしまえば、書類を作る時間は予想がつきます。
言い換えると、締め切りから書類を作る時間を差し引いた時間が、
企画のコアな考え方を組み立てるために使って良い時間でした。


つまり、アウトプットに際して、方針決定に費やす「時間」を決めると、
自ずと決断の締切が決まり、そうすると段々に決断することに慣れていきます。
「1+1=2」というような絶対的な正解はないので、
「これが果たしてベストと言えるだろうか」という内なる声が聞こえてきても、
「いや、この時間の中ではベストだ」と割り切れるようになりました。
ですから、アウトプットのための検討時間を決めるというのは、
決断するためのとても重要なノウハウだと学んだ気がします。


アウトプットに関して費やす「時間」を決める以外に、
もう一つ学んだことは「出来栄え」のイメージとして、
「何点」を目指すかを決めるということでした。

どういうことかというと、仕事だから合格点以上であるべきなのは当然です。
で、たとえば合格点を70点とするなら、
今回のアウトプットは70点を目指すのか、80点を目指すのか、
90点を目指すのか、100点を目指すのか、意図的に決めるようにしました。
この良い点は、合格点の出来栄えを最初にイメージするようになったことです。
たとえば合格点の70点を目指してイメージ通りできたなら、
それは合格点階級の中での100点だと言えるからです。

そして、100点を目指す場合は、当然のことながら、
人を驚かせ、唸らせるようなことを目指すわけですから、
自分が思いつく限りのことを全部やり尽くそうという考えで臨むわけですね。
予算も時間もあまりないときは「合格点」を目指し、
ワクワクする案件は「100点」を目指そう。
そんなふうにメリハリをつけることを覚えていきました。


つまり時間に対して「与えられた時間の中ではベストだ」と思えれば良しとし、
目指す得点に対して、「出来栄えを描き、イメージ通りになった」と思えれば、
自分のアウトプットはそれで良しとしようと決めたわけです。
そうしたことで、迷いなく優先順位を決められるようになり、
自分のエネルギーの分配をうまく機能させられるようになったと思います。


ある調査によると、不安やストレスを感じている労働者は50%以上だとか。
がんばっているのに、空回りしていると感じたり、疲弊していると感じるとき、
自分に原因があるのではなく、仕事の状況に原因があると思いがちですが、
実は自分でコントロールできることもとても多いと思います。
アウトプットで、闇雲に良い点を取ろうとすることが悪いとは思いませんが、
それをやり続けることで疲弊しても意味がありません。
人は、すべてに全力投球なんて、できないからです。
30代の半ばに半年ぐらいメンタルがやられて、
病院に行ったことのある私が言うのだから間違いありません(笑

来週は師走に突入です。
どうぞ良い週末をお過ごしください。

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今年も2カ月を割り、年末が近づいてきますと、

  残る2カ月で、今年本当はやりたかったことがやり切れるだろうか?
  このままできずに終わったらイヤだな...

と、そんな焦りの気分に見舞われます。
「できなかった」はセルフイメージや自己肯定感を下げかねず、
ますますゲンナリ。。。
と、なりそうになるのですが、思考は自分でコントロール可能ですからね、
私は「待て待て。モチベーションは自分でなんとかせい」と言い聞かせています。


というわけで、今日のテーマは「モチベーション」。
ちょっと広すぎるテーマですが、
改めて何なのだろう?と考えてみたので、共有させてください。
言うまでもなく、この言葉は日常的によく使われます。
最近当社では、コンテンツ開発セミナーや連載記事のテーマとして
「モチベーションで」とのご要望をいただく場合も少なくありません。

誰しも、自分が実現したいのに、うまく進まないとき、つまり、
目標を掲げたのに挫折したり、続けるつもりが継続できなかったりしたときに、
自分の中にある「モチベーション」のありようについて考えますよね。

自分のモチベーションについてだけでなく、
例えば、仕事で誰かにネガティブなことを伝えなくてはならないときに、
相手のモチベーションを下げないようにと苦慮することもあります


私たちが「モチベーション」という言葉を使うとき、
大抵は「意欲」の言い換えで使っているような気がしますが、
本来「motivation」の意味は(行動を引き出すための)「動機付け」です。
その本質は何なのでしょうか?

以前の心理学では、人は、報酬や評価、懲罰などの外発的要因によって
動機付けられる、と考えられていたそうです。
それに対し、米国の精神科医ウィリアム・グラッサー博士は、

・人は自分の行動と選択をコントロールできる存在であり、
 選択によって自分の基本的な欲求を満たし、幸福を感じる。
・人の行動や選択は、自分の欲求によって内発的に動機付けられる。

...と考え、これを「選択理論」(Choice Theory)と名付けました。


細かい話は脇に置いておくとして、モチベーション(行動・選択の動機付け)の
根っこにあるものは、自分の欲求、すなわち「願い」だということになります。

と、いうことはどういうことか?
この理論を採用するならば、
行動できるか、達成できるかは、結局「願望の強さ」、すなわち
どれだけ強く願っているかにかかっていることになります。

私が最初にこれを知ったときに思ったのは、
「え? 重要なのは意志の強さではないの?」ということ。
私の中では、「意志」とは、覚悟や決意に近いイメージで、
「願望」とは別のものでした。

そうと分かれば、なんだかモチベーション維持もできそうな気になりませんか?

なのですが、、、、
実は、人の願望というのは、多くの場合、とてもふんわりしたもので、
なんとなくの願いなんですよね。

私たちは、本当に自分が求めているものは何か?などと、
普段なかなか真剣に考えません。
そして、この「本当に自分が求めているものは何か?」の意味は、
成し遂げたいことなどではなく(いえ、それはそれでも良いのでしょうが)、
どんなとき、どんなことに幸福を感じるか、
どんなときに心が躍り、反対にどんなときには怒りや嫌悪を感じるのか、
というようなことから始まるのだと思います。

でも、自分自身のことなのに、なかなかキャッチできないばかりか、
「あらねばならぬ」で考えてしまったりします。


しかし、本当の私たちは、選択や行動を願った通りに決められる。
ありたい自分になれるし、やりたいことをやっている自分になれるはず...なのです。
(あー また始まった! 今回も自分に言い聞かせている笑)
強く願えば叶うなら、たまには胸に手を当てて、自分の願いを考えるとしよう!

心に秘めた強い願望、持っていますか?
モチベーション系のコンテンツは、こんな観点からも考えられそうですね。

ブログを書いている人

小野真由美

グラスルーツの代表。組織をただの集団ではなく、チームにするための組織内コミュニケーションはどうあるべきだろう?…なんていうことを、いつもツラツラ考えています。ブランディングやコミュニケーション、チームやリーダシップ系の話題が7〜8割、その他の話題が2〜3割。そんなブログを目指します。ぜひおつきあいください。

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